元カレは天才詐欺師~38師機動隊~
【主な登場人物】
ヤン・ジョンド:天才詐欺師/ソ・イングク
ペク・ソンイル:市庁税金徴収3課課長/マ・ドンソク
チョン・ソンヒ:ソンイルの部下/スヨン(少女時代)
ノ・バンシル:38師機動隊、財布/ソン・オクスク
チャン・ハクチュ:38師機動隊、飛ばし/ホ・ジェホ
チョン・ジャワン:38師機動隊、キーボード/コ・ギュピル
チョ・ミジュ:38師機動隊、花/イ・ソンビン
チョン・ガプス:市長/アン・ネサン
サ・ジェソン:刑事/チョン・インギ
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第8話
あいつらをぶっ潰したい。
また手を組もう。
ソンイルがジョンドに懇願した。
ソンイルにそう言われたジョンドは「まずいと思うんだけど」と言うものの、とりあえず金額を聞く。
500億ウォン。
「かなり危険になるよ。覚悟はできてるの?」
「もちろんだ」
ジョンドは人件費10%で手を打った。
早速、ハクチュ、ミジュ、ジャワンを誘う。
最初は忙しいと渋っていた彼らだったが、分け前が10億だと知るやいなや尻尾を振って快諾した。
ノ先生も「私以外の誰が資金を出せるの?」とにやり。
チョン市長とパン社長が会っている。
市長は人が1人死に、課長が1人辞めたとパン社長を責めた。
が、パン社長は飼い犬に噛まれた話を例に出し、ジンソクが自分のカネで60億もの税金を払い、市長の部下に家宅捜索されたことでそのときと同じ気分になったと話した。
「今後は脅迫でなく、きちんと頼んでください。そうすれば、助けていただいた分はお返ししますよ」と市長が言うが、パン社長は「人に頼み事をしたことはない。だから、私のやり方を貫く」と強気な態度で答えた。
6年前のように、と。
市長はチェ社長には一目置いているものの、チェ社長の子分であるパン社長のことは分別のない厄介者だと思っているようです。
「チェ社長とは違う」とはっきり言ってました。
ジョンドたちの作戦会議が始まった。
まず、パン社長の周辺人物について報告される。
パン社長には2人の子どもがいて、息子のホソクはUN社の社長、娘のミナは顧問を務めている。
2人ともほとんど家にこもっていて、ホソクは遊んでばかり。
ミナは週に2回ほど仁寺洞で骨董品を見るだけの生活。
UN社というのは、就職をエサに若者を誘い、闇ルートの商品を売らせるマルチ商法の会社らしい。
売れなければ、借金をさせて商品を買い取らせ、人を紹介させる。
その貸金業者の代表がチェ社長だというわけだ。
ミジュはホソクかミナに会うため、UN社に入ると自ら宣言した。
アン局長は懲戒委員会を取り下げたのが市長だと知り、納得がいかない。
ジンソクがソンイルに騙されたと言っていると聞き、冗談だと思いつつも、3課の滞納者リストを調べてみた。
そして、どうやら本当に詐欺が行われているようだと確信した。
ミジュは社内トップになればホソクかミナに会えるだろうと考え、研修を受けるとすぐに注文を取り始めた。
お金を払っているのはすべてノ先生ね(笑)
30箱、50箱、100箱、200箱、400箱……。
連日大量の注文を受け、ミジュはあっという間に成績トップへと躍り出た。
すごい新人が入ったとホソクに伝えられ、予想通り、彼はミジュを見に会社へやってきた。
本物のダイヤだとホソクはミナにも報告。
ソンヒがカン課長の家を訪れ、こんな結果になってしまったことを謝る。
課長は俺が悪いのになぜ謝るんだと優しくソンヒをかばう。
そして、この状況で騒ぎになっていないのは、チョン市長がパン社長を守っているからだと伝えた。
パンの後ろ盾は市長。
だから、6年前はミンソクが犠牲になったのだ、と。
ショックを受けるソンヒ。
ジョンドが父の面会にやってきた。
「ジェソンおじさんをぶち込んだ。あと2人だよ。そろそろ始める」
それだけ伝え、席を立とうとしたジョンドに、ずっと声を発することのなかった父が「やめろ」とつぶやいた。
いつも目を伏せている父がしっかりとジョンドを見つめ、「やめるんだ、息子」と絞り出すような声で訴える。
父が声を出したことに驚き、喜びつつも「俺が決める」と言い、ジョンドは席を立った。
パン社長とチョン市長。
先ほどのシーンには続きがあったんですね。
パン社長は「6年前と同じことが起こったら傷つくのは誰かな?」と市長を脅す。
そして、公開税務法廷を申請したいと言ってきた。
パン社長が公開税務法廷を申請したことを知った3課のキム調査官が怒り出す。
居合わせた1課のペク課長が当然の権利だと主張し、キム調査官はペク課長に局長のケツ拭き役だと食ってかかった。
ソンヒが言い合いになった2人の仲裁に入る。
パン社長は最強の弁護士を連れてきて、あの手この手で判事を買収するはず。
結局パンの税金は永遠に徴収できなくなる。
でも、私たちには何もできない。
内輪もめしたって仕方ない。
こんなことをしても辛いだけ。
ソンヒはそう吐き捨てるように言い、席を立った。
ちょうど出くわしたソンイルにも公開税務法廷のことを伝えたソンヒ。
すると、ソンイルは「でも、開かれない」と答えた。
「え?まさかまた?」とソンヒが聞き、「そうだ」とソンイル。
ソンヒはパン社長の後ろに市長がいることを伝えるが、ソンイルは「おまえも知ってしまったのか」というような切なそうな顔でソンヒを見つめるだけで何も言わない。
そんなソンイルを見て、課長も知っていたことを悟るソンヒ。
「私たちだけで解決する方法は本当にないんですか?」
ソンイルは何も答えず、ソンヒの肩を叩くだけだった。
深いため息をつくソンヒ。
売上成績トップになったミジュは次長へとスピード出世。
誰もいないミジュの部屋へジョンドがやってきて、次の作戦について伝える。
まずホソクを軽く食事に誘い、おだて、ミナについて聞き出す。
結果、ミナが骨董マニアで、特に青磁が好きだと分かった。
さらに、中国で事業に成功した人が助けてくれたこと、商品もその人が買ってくれたこと、近くその人は事業説明会を開くこと、そこで配るためまた商品を注文してくれたことをホソクに伝えたミジュ。
ホソクは案の定、商品を届けるときに同行したいと言ってきた。
事業説明会。
ハクチュが会場を埋め尽くすほどのエキストラたちを雇い、あれこれ仕込む。
説明会が始まり、トンファン文化取引所代表役のジョンドが登場すると、エキストラたちは立ち上がって歓喜の声を上げた。
ジョンドが盛大な拍手で熱烈に大歓迎されている様子を見て、驚くホソク。
何億もする文化財が中国には幾らでも出てくる。
それを管理するのがトンファン文化取引所。
わが社の株を買えば元金は保証、5か月後には5倍になる。
ジョンドの言葉にエキストラたちは大いに盛り上がり、ホソクはすっかり信じ込んでいった。
ミナをどうするかのシナリオをソンイルが作り、自信なさげにノ先生にノートを見せる。
思いがけずよくできている作戦に驚くバンシル。
早速、ソンイルの作戦が実行された。
まず、ジャワンが仁寺洞で青磁を扱っている店を探し、1週間借りる。
渋っていた店主も1か月分の売上を一括で出すと言うと、ほいほい了承しました。
ミナがその店を訪れると、店主役のバンシルは強気に出て、その後青磁の壷を見せる。
壷を吟味したミナは、壷の底に値札シールを剥がしたあとを見つけ、店主に指摘。
そんな中、文化財庁の人たちに扮したソンイル、ジャワン、バンシル娘がやってきて、偽物を売っていた店主を連行する。
ソンイルは、偽の壷を高額で買わせることが目的なのではなく、ここでは人脈を見せるのが目的なのだと言う。
ミジュがジョンドをホソクに紹介する。
1年の投資で10倍になるとジョンドがシステムについて説明すると、ホソクは「魅力的だ」と答え、食事に誘ってきた。
ジョンドが秘書役のハクチュにスケジュールを確認し、明日は昼に中国のスンジ・ハイ、夜は妻と食事の予定が入っているため、あさっての予定をキャンセルして、ホソクと食事することを約束した。
ジョンドたちの様子を刑事が見ている。
ジェソンの部下たちだった。
ジェソンにパン社長が面会に来た。
ジェソンは出してくれたら、私をぶち込んだヤツが何をしてるかすべて話すと訴えた。
が、パン社長は「税金も払えない私が役に立てるもんか。ほかを当たれ」と冷たくあしらった。
ジョンドがパンの子どもたちを騙そうとしていることを教えてやらないジェソンです。
ジェソンは部下にソンイルを連れてくるよう命じる。
なぜここへ連れてこられたのか意味が分からない様子のソンイルに、ジェソンは「ジョンドをどこまで知ってる?」と聞いてきた。
2人の間にあるプラスティックの仕切りに写ったジェソンの顔が悪魔のようでした。
怖っ!
第8話の感想
前回はチャンホが大ケガをしたり(いまだに目を覚ましてないみたいです(TωT))、人が亡くなったりと重い内容でしたが、今回はまた新しい詐欺が始まり、その仕掛けにわくわくさせられる楽しい展開多しって感じでした。
ただ、ジェソンとパン社長までもがつながっていることが分かったり、長く言葉を発していなかった父が「やめろ」と言うほど、ジョンドが危ない橋を渡り始めていることが分かったり。
今までバラバラに見えていた事柄が、実はすべて大きな何かに向かってつながっているらしいと思えてきた感じです。
あと2人っていうのは、チェ社長とパン社長ってことなのよね、きっと。
あ、市長っていう線もあるか。
とにかく今はジェソンがソンイルに何を言うのか気になります。
ジョンドに不信感を抱かせるようなことを言うんだろうな。
ソンイルは人を見る目があるから動揺しないと信じたいけれど。
うーん、不安。
ではでは。
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