第27話 ソル会長の怒り
第14代待令熟手に選ばれたのはウンソンだった。
「異議を唱えることは許さん」と言い残して席を立つチャン会長。
チョンランはショックで倒れ、ラゴンはクッションを投げつける。
喜びを静かに噛みしめ、手を握り合うウンソン3人組。
母はこの家を追い出されてからの苦労を思い出し涙を流す。
今日まで頑張ってきた母を子どもたちが称え、ウンソンが母を救ってくれたと喜ぶハミョン。
「姉さんのおかげだ。一番すごい」と言うウンソン。
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後継者が次男に決まったこと、母親同士が不仲なことを考えると、また問題が起きるのではと心配するキム秘書。
ラゴンやチョンラン母子が今までしてきたことを思うと、簡単には引き下がらないだろうと言うチャン会長。
そして、従い方が分からないなら強引に教えてやると言う。
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悔しくて悔しくてたまらないラゴン。
部屋で1人悔し涙を流していた。
そこへラヒがやってきて、私が一番の被害者だとすごい剣幕で弟を罵る。
「あれだけお膳立てされても勝てない負け犬のくせに」と。
ラヒは男だという理由だけで後継者として何の苦労もせずに生きてきた弟を恨めしく感じてきた。
自分は女だから諦めた。
それなのにウンソンごときに負けるなんて。
縁談が進んでいるのに水を差してくれたと怒るラヒに、ラゴンは悔しさを一層募らせる。
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母、姉との食事のあと、ウンソンはユンチャンとドヒョンを呼び出す。
ユンチャンは嬉しそうに歩いてくるウンソンを見ながら、それがおまえの望みなら俺も祝うしかないと心に思う。
ユンチャンとの待ち合わせ場所へたどり着く前に、社員たちがウンソンを囲み、祝福する。
カメ磨きは今度も続けると宣言するウンソン。
社員たちはウンソンが勝って嬉しそう。
そこへソル会長からの電話が入り、ユンチャンはウンソンに会えないまま会長のもとへ向かう。
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ファンソの敵対的買収を強行すると言うソル会長。
ウンソンのことを思い、気が進まないユンチャン。
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ドヒョンがウンソンとの待ち合わせ場所にやってくる。
唇の傷を見て、誰にやられたのだと怒り出す。
ドヒョンからもらったTシャツを見せ、「ありがとう」と言うウンソン。
「僕のおかげだろ?」とドヒョン。
「そうみたい。元気が出たよ」と答えるウンソン。
「祝ってよ」と言うウンソンに、ドヒョンはウンソンを引き寄せ、思い切り抱きしめた。
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ためらうユンチャンに、「やっぱりおまえは変わった」と言うソル会長。
「逆らってはいません。でも、チャン・ウンソンを傷つけられません」と答えるユンチャン。
出会って間もない男のために自分に逆らった(しかも、初めて!)ことがどうしても納得できない会長。
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試験の結果についてラゴンとウンソンに説明するキム秘書。
2次試験のウンソンの醤油は満場一致で100点だった。
ラゴンが造った魚醤は見事だが、本物のファンソの味ではない。
ウンソンの醤油は祖先の魂を受け継ぎつつ、新しいものを創造するファンソの精神をよく表現している答えだった。
1次試験もウンソンが高得点。
チャン会長は家族全員でサインをした履行誓約書を2人の前に置き、近く冊封式を行うと宣言する。
今後は各色掌となって、ウンソンを支えろと言う会長の言葉に、ウンソンをにらみつけるラゴンだった。
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ソル会長にユンチャンの悪口を言う秘書。
秘書は、会長にかわいがられているユンチャンをライバル視しているようで、連絡をし忘れたりという意地悪をちょいちょいしていました。
ところが、「身の程知らずだ」と言った彼の言葉に突然激怒し、「二度と口にするな」と怒鳴りつけるソル会長。
ここでなんとなんと衝撃の事実が会長の口から語られます。(心の声です。)
ユンチャンの名字は、本当はハンではなくソルなのだと。
つまり、ユンチャンはソル会長の実の息子。
全然想像してなかった~~~~~!
会長が生涯でただ1人愛した女性が生んだ子どもなのだそうです。
その事実を知ったときにはすでに別の女性と結婚していて、その生活を手放すことができなかったようなんですね。
なので、こんな方法でそばに置くしかなかったとのこと。
ソル会長は今まで自分に従順だったユンチャンを変えてしまったウンソンが気に入りません。
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ラゴンやチョンランたちを納得させる方法として、冊封式の祭祀をウンソン1人にやらせることにするチャン会長。
ウンソンがそれを見事に成功させれば、ラゴン派の人間たちの信用も得られるだろうと考えていた。
社員の中でラゴンを支持する人なんているのかしらね(笑)
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祭祀のことをウンソンやチョンランたちに伝えるキム秘書。
チョンラン母子は文句たらたらの大騒ぎ。
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ウンソンが寮に戻ると、ドヒョンが自慢のイタリア料理を作って待っていた。
作りたてがおいしいからと、ウンソンの口に運んでやるドヒョン。
唇についたソースを指でぬぐっているうちに、つい気持ちが高ぶったドヒョンは、「僕を好きか?」と聞いてしまい、すぐに慌ててごまかす。
ウンソンも気にしてない風を装う。
部屋で裸になるドヒョン。
文句を言うウンソンにドヒョンは「おまえも脱いでみろ」と服を脱がそうとする。
さらに、レイトショーを観て、夜食を食べ、カフェでコーヒーを飲み、サウナにも行きたいと提案。
まるでデートだなと言うウンソン。
2人はベッドに入ってもなかなか寝付けない。
すると、ドヒョンが「棒きれ、何で男に生まれた。もし女なら理想のタイプだ」と言う。
おまえが女なら良かったのに、と。
女だという事実を話すからもう少しだけ待っててくれと心の中でつぶやくウンソン。
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「僕の勝利を祝ってくれないの?」と文句を言うウンソンに、「おめでとう」と微笑むユンチャン。
浮かない顔の兄貴に「悩みがあるの?」と聞く。
笑顔で「もう休もう」と答えるユンチャンだったが、ウンソンを見ながら、ソル会長に言われた「おまえの恋人でも家族でもない」という言葉を思い出し、「私の愛する女性です」と心の中でつぶやいていた。
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祭祀を行う準備を始めるウンソン。
祭祀の間、煙がまっすぐ空へ上がれば、ご先祖様に認められた証になると言うチャン会長。
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家に呼ばれたヒョソンに相変わらず暴言を吐くチョンラン母子。
会長からウンソンが待令熟手として初めての祭祀を行うことを告げられる家族たち。
ヒョソンは、待令熟手の母として、衣装を揃え、作法を教育するようにと言われる。
健康管理も待令熟手の仕事だとのこと。
チョンランは、各色掌の母として、待令熟手の母に許可を得て、倉庫から祭祀の道具を選ぶようにと言われる。
会長の前では言うことを聞くかのようなそぶりを見せたが、会長が席を立ったとたん、ヒョソンに悪態をつき始めるチョンラン。
さんざん怒鳴り散らした挙げ句「こんなの無効よ」と叫ぶ。
そんなチョンランに「そこまで言うなら、有効である根拠を一緒に確認する?」と言うヒョソン。
その言葉に慌ててチョンランを止めるチョンラン母。
チョンラン母は、ヒョソンを怒らせたら自分たちが寒空の下に放り出されてしまうと言う。
そう、負けた方がファンソを出ていくという覚書をヒョソンは持っているのだ!
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悩んでいるユンチャンを心配して、「秘密を隠してるだろ。話してよ」と言うウンソン。
「先におまえが秘密を言え」と言うユンチャン。
「だったら、もう聞かない」と言うウンソンだったが、そんなときは誰かと一緒にいると気が紛れるから、僕と一緒に気圧の変化を予測しようと誘う。
祭祀を1人でやることになったと伝えるウンソン。
そして、祭祀と冊封式が無事終わったら、僕の秘密を話すと言った。
そのときは兄貴も秘密を話して、と。
「女だと明かすのか?大きな波紋を呼ぶぞ」と心に思い、心配そうにウンソンを見つめるユンチャンだった。
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思った通り、チョンラン母子もラゴンも結果に納得せず、潔く出ていく様子は全く見られません。
逆だったら、今すぐソウルを離れろと大騒ぎしたはずですけどね。
それにしても、ユンチャンとソル会長にそんな裏事情があったとはビックリです。
つまり、ユンチャンとドヒョンは異母兄弟。
ここにドウンを加えたら、3人の兄弟が同じ人間を愛してしまったという状況なわけですね。
ウンソンったら罪な人(笑)
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