第45話 再会
あれだけ会いたくて会いたくてたまらなかったウンソンが今、目の前にいる。
恐る恐るウンソンか?と尋ねながらも、ドヒョンは一瞬でウンソンだと分かっていた。
間違いない、ウンソンだ。
それは昔の名前ですと言うハナ。
昇進されましたね。
ご結婚もおめでとう。
幸せでしょう?
すべてを手に入れたんですから。
そう冷たく笑うハナ。
そこへドヒョンを探しに来たラヒとドウンがやってくる。
ドヒョンと話をしていたのがウンソンだと気づき、ぎょっとしたような表情になるラヒ。
ウンソンだとは全く気づかないドウン。
ハナはまたお会いしましょうと言い、その場を去って行く。
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ドウンは帰宅し、父にウンソンと会ったことを報告する。
JH食品の代表がウンソンで、今はチャン・ハナと名乗っていると。
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ソル会長は、ラゴンがPB契約を結んだ会社の社長がウンソンだったことを秘書に告げ、すぐに調べるよう指示する。
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ラゴンは大慌てで弁護士に契約破棄を依頼するが、契約したばかりだし破棄すれば違約金が発生すると言う弁護士。
業界の信頼も失い、ラゴン社長の初契約が台無しになる。
そこへ課長たちが飛び込んでくる。
待令熟手がお戻りに?
その言葉を聞き、ますます不機嫌になるラゴン。
そこへ今度はソル会長の秘書が確認に来る。
もうソル会長の耳に入ってしまったのかと青ざめるラゴン。
自宅へ呼びつけられ、何としてでも契約を破棄しろと鬼のような形相で指示される。
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ラヒが部屋にラゴンを連れてくる。
はめられたのだと言い訳するラゴン。
ドヒョンさんの気持ちを知ってるでしょう?
早くあいつを消してよと、弟を急かすラヒ。
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契約破棄についてSSグループの弁護士から連絡が入るJH食品。
SSグループ全体が大混乱だろう。
追い出した待令熟手が戻ったんだとユンチャン。
そこへドヒョンからの電話。
ウンソンに会いたいと言う。
避ける理由はないと答えるハナ。
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家に帰ってきたドヒョン。
ラヒに全部知ってたんだねと言う。
ラヒはウンソンが女だということも知らなかったと必死に訴える。
家族が秘密にしていたので、知ったのは帰国後だと。
言えば言うほどしらじらしく聞こえる。
ドヒョンもそれを見抜いている様子です。
明日ウンソンに会い、今までのことを確認すると言うドヒョン。
何としてでも阻止したいラヒは、ラゴンからウンソンの電話番号を聞き出す。
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違約金は3年分の予想収益。
そんな余裕があるはずないと言うユンチャン。
業界の信頼も落ちるだろうし、ラゴンに打つ手はない。
つまり、契約を破棄することはできないだろうということですね。
そこへハナにラヒから電話。
どういうつもり?と聞くラヒに、ご主人に聞いたら?と答えるハナ。
会いたいと言われ、断る理由はない。
イヤなら止めた方が早いわ。
自分の夫なんだから。
その通り。
でも、それができないからあなたに電話したんでしょうと言わんばかりの表情のラヒです。
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ユンチャンがハナにドヒョンをどう思っているか尋ねる。
おまえたちは同じ部屋で暮らし、仲が良かった。
俺たち3人はプライベートでも親しかっただろう?と。
あなたはどう思ってるの?と聞くハナ。
俺にとっては、倒すべき男ソル・ジンモクの息子に過ぎないと答えるユンチャン。
私も同じよ。
目的を達成するために必要な相手というだけ。
そう答えるハナに、本当にそれだけか?と本心を見極めかねているようなユンチャンだった。
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待ち合わせのカフェでドヒョンがハナを待っている。
苦悩に満ちた顔。
そんな彼を見ながら、ハナは楽しかった日々を思い出す。
が、今のハナは感傷に浸っている暇などない。
言い訳するかのように、おまえのことは聞けない状況だったのだと説明するドヒョン。
そして、男のふりをするしかなかったことをなぜ隠してたのかと聞く。
ハナは、自分がファンソを追い出され、苦境にあった絶妙なタイミングでドヒョンはイタリアに発ったこと。
そして、今はSSグループの副会長であることを指摘する。
ドヒョンはハナが自分のことを誤解していると知り、想像とは違うと否定する。
結果的には同じでしょう?
父の意のままになる御曹司。
そんな人に私の秘密を話したら?
ソル会長に伝わり、もっと早い段階で私は破滅していたと言うハナ。
そして、目的が同じで手を組んだ共同代表がいることを伝える。
ソル会長と副会長にご挨拶したいので、場を設けてください。
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ソル会長の前に現れたハナ。
別人のような美しい女性の姿で現れたハナに、知ってはいても驚く会長。
ハナは共同代表がいることを告げ、もう1人の代表の方がお気に召すでしょうと言う。
現れたのはユンチャン。
動揺が隠せないソル会長は、どういう意味だ?とたじろぐ。
ハナは醤油造りに専念し、それを元にユンチャンが事業展開を行うと言う。
そこへ現れたドヒョンも2人を見て驚く。
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チョンランがヒョソンの食堂へ怒鳴り込んでくる。
が、後ろめたいことがなくなったヒョソンには怖いものなどない。
ここからが本当の始まりだと言うヒョソン。
今までよりもっと大きな戦いだと。
なぜ娘ではなく息子しか認められないのか。
性別がそんなに重要かしら。
私の娘がそれを証明してくれる。
強気なヒョソンに腹を立て、後ろから唐辛子の粉をかけようとしたチョンラン。
でも、ハナに阻止された。
自分の手をつかむ女性を見て、何よ?と他人を見るような目でつぶやいたが、やがてこの女性がウンソンだと気づいたチョンラン。
この悪党めと怒鳴る。
ハナは、前と違って口汚い罵りにはもう耐えないと宣言。
今後母に用があるときは私に連絡をと堂々とした態度でチョンランに立ち向かう。
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祭祀場にこもっていたチャン会長がキム秘書に最後の決断を下すと言う。
夜が明けたら記者を呼ぶように言い、龍醤叢書(ヨンジャンチョンソ)を公開する準備をするよう指示する。
龍醤叢書(ヨンジャンチョンソ)とは先祖が残した秘伝書です。
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父に説明を求めるドヒョン。
なぜあの2人が一緒に会社を始めたのか。
ユンチャンと父との関係についても気になるドヒョン。
今はウンソンと組んでも必ず戻ってくるから心配するなと答えるだけの父。
ドヒョンはヨンホにJH食品がどんな会社なのかを調べさせる。
ラヒはドヒョンのことが気になり、あれこれ心配するが、ドヒョンはそんなラヒに優しく対応する余裕など全くない。
むしろ、ラヒへの不信感が募っているという感じです。
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ヨンホからユンチャンの連絡先を聞き、会う約束を取り付けるドヒョン。
約束の場所はユンチャンの家。
ドヒョンが訪れると、そこにはハナもいた。
どうして同じ家にいるのかと激しく詰め寄るドヒョン。
ドヒョンには女性となったウンソンがユンチャンと一緒にいることが受け入れがたい様子。
どうして2人が手を組んだのかと質問するドヒョン。
この1年に何があって一緒にいるんだ?
ハナはいきさつについて話す。
敵対心を感じて不快だと言うドヒョンに、ハナは言う。
当然でしょう。
私はファンソの一員で、副会長はファンソを奪った会社の人間。
好意など持てないと。
この世のすべてを手に入れた男が「不快」という言葉を言うためにわざわざここまで来たのかと冷ややかに言うユンチャン。
世間にはもっと苦労している人が大勢いるんだ。
ドヒョンは自分に対して厳しい口調の2人に、自分が知らないSSの実情が背景にあることを痛感している様子です。
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チャン会長が記者会見を開き、テレビで生放送される。
600年の歴史を持つ崇礼門が焼失したときに国民は胸の痛みを感じた。
それは崇礼門が生きた歴史であるから。
ファンソも同じ。
そして、今、ファンソの伝統が危機に陥っていることを伝え、SSグループがファンソの名を消そうとしていると訴えた。
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チャン会長の記者会見のことを知るソル会長。
国民はチャン会長に同情し、SSが従うべきという声が強くなっている。
当然、記者会見を食い止められなかったラゴンに激怒するソル会長。
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ハナは包装のチェックなどのためチョンヨン館へ向かう。
ファンソ醤油だった場所。
今はSS醤油の文字が大きく掲げられている。
これ以上、ソル会長の自由にはさせない。
ファンソを取り戻す。
そう改めて心に誓うハナだった。
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ドヒョンはまだ現実に追いついていないというか、浦島太郎状態な感じです。
ドヒョンはウンソンを助けるため、父のファンソへの攻撃をやめてもらうための交換条件としてイタリアへ行き、ラヒとも結婚した。
なのに、ウンソンはファンソを追われ、しかも国民を騙した詐欺師としてひどいバッシングを浴びていた。
自分さえ我慢すればすべてが「ウンソンにとって」うまくいくと信じていたドヒョンにとって、現実は全く予想外のものだったわけですよね。
それを今になって知るという残酷な状況。
かつては兄と弟のように(ようにっていうか、ま、ホントに兄弟なんだけどさ)親しい間柄だったユンチャンには冷たい目で見られ、愛するウンソンには攻撃的な態度をとられている。
そんな2人が共に協力し合って会社を立ち上げた?
ジェラシーも感じるでしょうね。
そろそろ父に騙されたのだと怒りを爆発してもいいんじゃないかと思いますが、優しいドヒョンのことだからまた苦悩するだけなのかしら。
どうするドヒョン?
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