第47話 不当に得たものとは
ハナがウン室長に病院へ連れて行かれる。
ユンチャンがドヒョンに、彼女は私が守りますと釘を刺す。
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ハナを心配してユンチャンが自宅を訪ねる。
ハナの母にも今後は私がハナを守ると宣言する。
元気になったと言うハミョンの言葉に、ハナに会ってもいいかと聞くユンチャン。
ハミョンは裏切り者のユンチャンをまだ許せない様子。
が、母はユンチャンのハナを思う気持ちは本物だと感じていた。
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ハナを気遣うユンチャン。
発酵場を襲撃したのはラゴンね?と聞くハナ。
そして、笑う。
笑うハナになぜ?と尋ねるユンチャン。
ハナはユンチャンが犯人を許すはずがないと思っている。
ラゴンはもうおしまいねと言ってにやり。
暴力はユンチャンの得意分野という意味ですね(笑)
ユンチャンに対してちょっとふざけるようなことを言うなんて、ハナになってからは初めてじゃないでしょうか。
ユンチャンは、おまえを危険にさらすヤツは俺が許さないと言う。
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ラヒとドヒョンも自宅に戻る。
ラヒは発酵場でのことを聞く。
ハナを助けに駆けつけたわけじゃない。
仕事の用事で行ったらたまたまハナがいて、ケガをしていたということだと思い込みたいラヒ。
それをはっきり否定するドヒョン。
ラゴンの計画を聞き、ハナを助けるために発酵場へ行ったのだと本当のことを言う。
ハナが現れてから、感情を抑えきれないと。
妻の私に言い訳すべきじゃないかと言うラヒ。
ラヒはドヒョンに誤解するなと言ってほしかったのだ。
ドヒョンは、だけどそれは本心じゃないとさらに本音を告げる。
泣きながら、聞かなかったことにすると言って、部屋を出るラヒ。
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帰宅したソル会長がドヒョンに激怒。
ハナのために発酵場へ行ったとは何事だと。
あいつとは縁を切れと激しく責め立てる父。
すると、ドヒョンが声を荒らげて反論する。
ムリヤリ縁を切られてイタリアに行った。
仕事に没頭すればあいつを忘れられると思って、目を閉じ、耳をふさいで、ひたすら仕事に打ち込んだ。
でも、忘れることができなかった。
もう心が壊れてしまった。
ブレーキが効かない。
どうやったら彼女を忘れることができるのか教えてほしいと父に泣きながら訴えるドヒョンに、さすがの父も返す言葉が見つからずにいた。
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部屋の外で2人の会話を聞くドウン。
兄は今でもハナを愛しているのだと知る。
兄を不憫に思い、涙を流すドウン。
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ラゴンを脅すユンチャン。
ラゴンはユンチャンにぼこぼこにされた経験があるので、彼がどれほど怖い男かよく知っている。
慌ててソル会長の指示だったと言い訳するラゴン。
ユンチャンは、会長にどうしてほしいのか聞いてこいと言う。
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襲撃したことをソル会長に怒られるラゴン。
会長はユンチャンに謝罪するよう指示する。
なぜ?と納得がいかない顔のラゴンに、ソル会長は謝れ!とものすごい剣幕で怒鳴る。
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ユンチャンに謝りにきたラゴン。
謝る人間は別にいるだろうと言うユンチャンの言葉を受け、ハナにも頭を下げる。
心にもない謝罪は結構よとハナ。
ハナは、せっかく社長になれたのに、ソル会長の言いなりになっているラゴンをあざ笑う。
ソル会長にファンソを売って得た地位だから、一生頭が上がらない。
不当な利益を得ているなら、元の状態に戻さなきゃねと言うハナを、悔しそうににらみつけるラゴン。
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チョンラン母子は、ラゴンとドウンをくっつけるため、ドウンを家に招く。
家にいても兄夫婦の言い争う声が聞こえて落ち着かないので、遊びに行くことにするドウン。
早速チョンランたちはラゴンの売り込みを開始。
優しくて怒ることなど全くないと褒めちぎっていたが、そんな矢先ラゴンが帰宅。
家に入るなりカバンを投げつけ、ハナを殺してやると怒鳴り散らす。
恐ろしいラゴンの姿にただただ驚くばかりのドウンと、非常にばつが悪いチョンラン母子。__________
ハナを呼び出し、姉の夫を奪ったと公表してやると脅すラヒ。
姉?
血縁関係なんてない。
ラゴンのおかげでファンソに入れただけで、チャン家とは血のつながりもない。
そのことをドヒョンは知っているのかと言うハナ。
一気に形勢逆転です。
1年前、ハナが女だと分かったとき、ラヒはハナを殴って縛り、男たちに脅させた。
恐ろしいほど極悪非道だったあのときのラヒを見習わせてもらうと言うハナ。
さらに、ドヒョンとの結婚についても痛いところをついてくる。
ラゴンが不正を働いたように、あなたも卑怯なまねをしたのね。
不当に得たなら返しなさい。
ラゴンはファンソ醤油を手放し、あなたは不当な結婚を白紙に戻すのと強い口調で迫るハナ。
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ラヒは絶対に手放すものかと拳を握る。
苦労してやっと手に入れたのだ。
ラヒは自分がチャン家の人間じゃないことを誰よりも辛く感じて生きてきたんです。
だからこそ、誇らしい地位を手に入れたかったんですよね。
わかっちゃいるけど、やっぱりやり方は間違っています。
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連日、国民にファンソの名前を残したいと訴え続けているチャン会長。
そんな会長の努力が実り、公正取引委員会らがSSグループのファンソ買収について調査に乗り出した。
深刻な事態になり慌てるソル会長。
会社のイメージダウンを何としてでも避けたい。
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ソル会長が有利な資料を集める時間稼ぎのため、新商品の発売を延期することにしたと報告するウン室長。
が、こうなることを見越して、ユンチャンとハナはすでに手を打っていた。
SSの許可がなくても決済できる奥の手を使い、「ファンソ醤油」という名前で販売を開始していたのだった。
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ファンソ醤油の売れ行きが好調だとチャン会長に報告するキム秘書。
商品をおいしそうに味見し、カメに入れた状態で売るというアイデアを褒めるチャン会長。
この醤油を造ったのも販売方法のアイデアを考えたのも待令熟手だと嬉しそうに伝える従業員たち。
待令熟手?
チャン会長が初めてこれまでのいきさつを知る。
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破門された家を救おうとするハナの姿に大きな反響があり、取材依頼が来る。
が、母も姉もそれを止めようとする。
以前も有名になったからこそ苦労したのだ。
もう二度とあんな辛い思いをさせたくないと願う母と姉。
でも、ハナは正面突破をすると宣言。
1年前の事件を完全に払拭するため、カツラを外し、ありのままの自分として取材を受けるつもりだと言う。
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ロングヘアーのカツラを外し、無理に女性らしい姿に取り繕うこともなく、自然体で記者会見に臨んだハナ。
ショートカットだけど、男っぽいわけじゃなく、きっとこれが「等身大」のハナなんだと思います。
とげとげしさが取れて表情も穏やか。
今までで一番きれいです。
ハナは、女だという理由でファンソを追われたが、自分には醤油造りしかできないこと。
今後は、性別の垣根を乗り越えるつもりであること。
チャン・ハナとして誠実に生きていくので見守ってほしいということをカメラの前で力強う述べた。
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そんなハナをそっと見つめるドヒョン。
敵視される立場であっても、今もより一層おまえを愛してる。
ハナを切なそうに見つめるドヒョンに気づくユンチャン。
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酔ったドヒョンがハナをバーに呼びつける。
悔しいと言うドヒョン。
ハナは、すべてを手に入れて何が悔しいんですかと聞く。
ドヒョンはその言葉が悔しいと言う。
すべてを手に入れた。
だから、僕が憎いんだな。
1年前、僕にはおまえだけが大事だった。
後継者の座なんてどうでも良かった。
おまえを守るために選んだ道なのになぜ恨まれるんだろう。
それが悔しいと言うドヒョン。
どういうことですか?と聞き返すハナ。
しばらく考えたあとでドヒョンは、説明したところで何も変わらないと答えた。
そこへドヒョンを迎えにラヒとドウン(ヨンホもね)がバーへ到着する。
ハナの姿を見つけるなり、たちまち表情が険しくなるラヒ。
ハナに詰め寄るラヒをドヒョンが制し、早く行こうと怒鳴る。
1年前、失踪したかのように消えたドヒョンに何があったのだろうかと、気になるハナ。__________
ハナとファンソ醤油を応援する手紙が母の食堂に寄せられる。
孤独な闘いじゃないと喜び合う3人。
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連日のようにソル会長の秘書室から催促が来る。
そう、ユンチャンへの養子縁組の返事。
邪魔なときは会長と名乗り、必要になったら息子として受け入れる。
そんなソル会長に対して激しい憎悪を抱いている様子のユンチャンは、提案を受け入れ、ドヒョンをつぶすつもりでいた。
それがソル会長にとって一番の打撃になると考えたんでしょうね。
でも、同時にユンチャンはすべてを手に入れておきながら、ハナのことも惑わすドヒョンが気に入らないみたいです。
ハナはなぜソル会長がそこまでするのか理解できない。
ユンチャンがソル会長の実の息子だということをハナは知らないはずですよね。
ユンチャンはおまえと引き離すつもりなんだろうと言う。
こうすることで、俺たちの立場が変わると踏んでる。
でも、そうじゃないことを見せつけてやるといった表情のユンチャン。
これはSSを倒す近道になるんだ。
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いよいよラヒは崖っぷちです。
ドヒョンとの関係はもちろん、ドウンとの関係も悪化。
もう八方ふさがりといった感じですが、それもこれも身から出たサビですね。
ファンソ醤油を造り、販売しているのがハナだと知ったチャン会長。
彼の反応は出てこないままでしたが、喜んでくれたのでしょうか。
いや、そこまでは期待しないまでも、怒りが少しは鎮まったのではないかと願います。
ファンソの名を残す気などさらさらない男のラゴンより、女のハナの方がずっとファンソの魂を受け継いでいると、チャン会長も素直に認めてほしいものです。
ユンチャンはソル会長との養子縁組を決意したようです。
ユンチャンがドヒョンを恨む理由は、なんだかハナのことが一番大きくなってきたみたいじゃないですか?
ラヒのように暴走しないといいんですが(笑)
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『大切に育てた娘ハナ』 あらすじ&感想 一覧はコチラからどうぞ。
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