第68話 氷の王子
ハナが崖から落ちたことが、ハナの無事を祈っていた家族たちに伝えられる。
生死はまだ分からない。
ソル会長はラヒから、ドヒョンが負傷して病院に運ばれたこと、猟銃の誤射でユンチャンが撃たれて重傷を負ったことを知らされる。
予定にない事態に呆然とするソル会長。
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日食のどさくさに紛れ、ラゴンは秘伝書を盗み出すことに成功していた。
これでファンソは僕のものだと喜ぶラゴン。
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正式にファンソの独立が認められた。
でも、ハナの生死が分からない今、諸手を挙げて喜ぶ者はいない。
ヒョソンがチャン会長やチョンランたちに怒りと悲しみをぶつける。
泥棒一家。
許さない。
私の娘を見つけてよと泣きながら絶叫した。
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ラヒの元を訪れるグァンチョル。
ラヒはあの日何が起きたのか聞きだそうとするが、父は何も知らないと涼しい顔で答えるばかりだった。
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ドヒョンの頭の傷は大事に至らずに済んだが、彼はあの日以来、感情を完全に失ってしまった。
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そのまま1年の月日が流れる。
ドヒョンはSSグループの会長に就任。
感情を失ったドヒョンは「氷の王子」と呼ばれていた。
父親と同じ冷徹な手腕で会長の座まで上り詰めたらしい。
冷酷非道な独裁者。
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ハミョンは妹を失い、悪い人が権力をほしいままにしている様子を見るのが嫌で、会社をずっと休んでいた。
グァンチョルは世界慈善学校財団の理事長に、ソル会長は会長職を辞して、国会議員になっていた。
そして、そのソル会長の首席補佐官を務めるのはラヒ。
ラヒはドヒョンとの復縁をいまだに狙っていた。
SSを実質的に牛耳っているのもラヒ。
今やラヒの天下だとラゴンやチョンランたちもうはうはだ。
チャン会長は入院中。
毎日ハナからの連絡を待っていた。
ラゴンはチャン会長が入院中なのをいいことに、巨済の発酵場を勝手に売却しようとしていた。
ラゴンは今週末ハナが失踪して1年になるので、失踪宣告の申請をするつもりでいた。
失踪宣告が通れば、ハナは法的に死亡したことになると言う。
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お手伝いさんがそれを聞きつけ、ハナ母に報告する。
チャン会長がラゴンの社長就任を許可しないので、早くハナを法的に死亡させたいらしい。
怒りに震えるヒョソンとハミョン。
ラゴンは待令熟手の衣装を身に着け、ご満悦。
そこへチャン会長が自宅に戻ってくる。
冊封式の準備を進めていると言うラゴンを責めるチャン会長。
ラゴンはチャン会長の言葉には一切耳を貸さず、自分の力を誇示し、何が何でも待令熟手になるつもりであることを宣言する。
チョンラン母は、ラゴンの就任を邪魔されないよう、キム秘書など会長の周辺人物のクビを提案する。
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ラゴンからハナの失踪宣告を申請すると聞いたドウンは、急いで兄に知らせに行く。
が、ドヒョンは動じることなく、関係ないと答えるだけだった。
ドヒョンはあの日、頭を殴られ、薄れゆく意識の中で天に誓っていた。
ハナを助けてください。
そうしたら、もう彼女を諦めますと。
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元気に回復した様子のユンチャンが発酵場を歩いている。
発酵場には・・・ハナの姿が!(TωT)
2人の会話からユンチャンは週に3回ここを訪れていることが分かる。
ハナはこの発酵場で醤油を造っていたらしい。
まだケガは完治していないみたいですが、ハナは幸せそうな笑顔です。
母と姉の元にもハナからの手紙が届く。
発酵場で自然に囲まれながら醤油を造って暮らす日々はとても幸せだと書いてあり、母たちは感激の涙を流す。
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ユンチャンとの関係は今までのビジネスパートナーという感じではなく、ファンソの寮にいたころのウンソンと兄貴のようだなと感じたのですが、実際、ハナはユンチャンのことを「兄貴」と呼んでいました。
ホントにね。
あのころの2人みたいなの。
ユンチャンを心から信頼していたあのころのハナ。
身を挺して自分を守ってくれたユンチャンに、肩肘を張ることなく頼っているという感じに見えます。
それが恋愛感情なのか、弟と兄貴のような気の置けない関係なのかは分かりませんけどね。
とにかくハナが無事でいてくれて、そして笑顔でいてくれて本当に良かったです。
ユンチャンも元気で良かった良かった(TωT)(TωT)(TωT)
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