
キャスト
ソ・ジョンフ (28歳/ヒーラー&便利屋):チ・チャンウク
チェ・ヨンシン (27歳/ インターネットメディアの記者):パク・ミニョン
第20話(最終話)
ジョンフが自分をビデオ録画してる。
ヨンシンへのビデオレター?
南太平洋の無人島を買うまで闇の便利屋をやるつもりだったが、ある日ある女性に会い、夢が変わったと言うジョンフ。
好きな人と普通に暮らしたい。
でも、それは簡単なことではなかったと語るジョンフ。
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ヨンシンがジョンスに送ってもらい帰宅すると、父とチョルミンが縛られていた。
背後から男たちがヨンシンを襲う。
そのときジョンフが現れ、あっという間に男たちを撃退する。
怖がりで、危険な目に遭うとすぐに逃げる弱虫パク・ボンスの、まるで別人のような行動に驚く父。
ジョンフは「ソ・ジョンフです」と本名を名乗る。
ジョンフとヨンシンが、記者だった自分たちの父が奴らに殺されたことや、悪事を働き続けている奴らと今ジョンフは戦っているのだということなどを説明するが、父もチョルミンも何のことやら理解ができない。
とにかくここは危ないのでヨンシンを連れて行くと言うジョンフに、父は「本名も名乗れないようなヤツにヨンシンを任せられない」とOKしない。
ジョンフは「隣の家を買えるか調べてみます」と言い、5秒だけヨンシンとハグをしたあとカフェを出る。
前回同様、再び戻ってきてキスをしようとしたが、さすがに今回は父の手前、断念する(笑)
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ムンホがマンションの駐車場に向かうと、携帯電話に連絡が。
どうやら車の中にいる女子高生がかけてきたらしい。
「御大について情報提供を?」と声をかけると、うつむいたままの女子高生はそっと手のひらを見せる。
「助けてください」と書かれていたのを見て、ムンホは慌てて車に乗り込む。
倒れた女子高生を抱きかかえるムンホ。
まるで女子高生と抱き合っているかのような光景をカメラマンが激写する。
罠だった。
ムンホが慌ててカメラマンを追いかけると、すでにデヨンが男を撃退し、カメラごと没収していた。
「警戒心ってものが全くないのね。あなたのような有名人は、未成年に手を出したという噂と写真で終わりよ」と声をかけてきた女性。
ムンホはすぐにミンジャだと気づく。
ミンジャはソンチョルが持ってきたLAの動画をムンホに渡す。
そして、しばらく会社には行かないようにと言う。
サムデー社前では、「虚偽の報道をするサムデーは廃刊せよ」「キム・ムンホを処罰せよ」というデモが起きていた。
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ジョンフはヨンシンが録音したUSBを携帯につなぎ、カフェで待機しているミンジャ、ヨンシン、ムンホに内容を聞かせる。
カフェをしばらくお休みにし、ここをアジト化したようです。
電話の主は、キム・ジェユンというロシアのニコライ博士の下にいる研究員だった。
今日のボンスはいつもの様子が違うとざわつくサムデーの社員たち。
ジョンフは会社に届いたばかりの荷物を受け取り、持ち帰る。
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再びビデオレター的な録画シーン。
依頼の中で最も大変だったことは、ある女性を探すことだったと答えるジョンフ。
ヨンシンとの出会いについて語る。
でも、彼女は俺と出会ってから人生が困難に。
何度も傷つけて、ケガをさせて、さらには死にかけたことも……。
本当はよく笑う人なのに。
忘れないで。
君はよく笑う人だよ。
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ミンジャ、ヨンシン、ムンホでLAからの動画を見る。
その動画のせいで人が死んだ。
撮った記者、売ろうとしたソンチョル、関連したファン……。
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そのころジョンフは1人朗報を待っていた。
朗報とは、パク・ドンチョル殺しの真犯人が見つかったという報告のこと。
が、ユン刑事によると、鉄バットには指紋も血もついていなかったと言う。
最悪なことに、ジョンフが言わされた自白動画がすでに警察に送られていた。
「自白して行方をくらましたら、手配されるだろうね」とミンジャ。
「仕方がないからプランBに移るよ」とジョンフ。
プランBは今から考える、と。
ヨンシンがここで聞いていることを告げるミンジャ。
ヨンシンは泣いてないフリで「捕まる前に、あっちを先に捕まえればいいのよ。もしもあの年寄りを捕まえてもダメだったら、一緒に逃げよう。だから、心配しないで」と健気にジョンフを励ました。
返事をしないジョンフ。
心の中で「好きな人を逃亡者にする男がどこにいる?本当に君は分かってないな」とつぶやいていた。
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カフェにお客様。
ムンホがミョンヒを連れてきたのだ。
ヨンシンを愛しそうな目で見つめ、手を握るミョンヒ。
父の事務所の机に置かれた幼いヨンシンと養父、養母と3人の写真をミョンヒは泣きながら見つめていた。
養女になったばかりのヨンシンに笑顔はない。
父が挨拶する。
「お嬢さんを本当に明るく温かい子に育てましたね」とミョンヒ。
父が「皆さんによく感心されます」と嬉しそうに答える。
父とミョンヒが一緒にヨンシンのアルバムを見る。
その光景を眺めながら、母は知ってるのかもと思うヨンシン。
ムンホが「夜、話があるんだ」と言っていたので、ここへ来る前にもしかしたら話したのかなーって気がします。
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サムデー社に届いた荷物の宛名ラベルを切り取るジョンフ。
箱の中身は携帯電話だった。
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ジョンフがムンシクの家に忍び込む。
ムンシクの部屋に入ると、彼は上機嫌で酒を飲んでいた。
まるでそこに誰かがいるかのように会話をしているムンシク。
その異様な光景に驚くジョンフ。
ムンシクはジョンフを見つけ、「ジュンソクの息子か」と声をかける。
そして、誰も座っていないソファを見て、「ムンシクさんを?」と聞いてきた。
どうやらムンシクは自分をギルハンだと思い込んでいるようで、ソファにいるムンシクと飲んでいるらしい。
部屋に入ってきた秘書によると、いつもではないがお酒を飲むとこの状態になるとのこと。
御大が心配していた通り、ムンシクはミョンヒを失い、壊れたのだ。
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ジョンフは秘書に、御大に会いたいと言う。
ロシアから小包が届いたことを知らせ、証拠の宛名ラベルを見せる。
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すぐに御大の店へ連れてこられたジョンフ。
カウンターの下にそっと盗聴器を仕掛ける。
小包の中に入っていたのは、携帯が1つ。
中には動画が1つ。
ある村で人々が吐きながら倒れている動画だった。
「まだ分からないのか。私なら君を守れるぞ。殺人者であれ、大丈夫なんだ」と御大が言う。
「俺はもう疲れた。俺の夢は好きな人と普通に暮らすこと。もう警察やあんたの手下に追われるのはイヤだ」とジョンフ。
「なら、まず物はどこに?」
ジョンフが携帯を渡す。
アンチーム長がチェックし、間違いなくドゥゴク里の動画だと確認する。
「あの女がこれをキム・ムンホに送ってきたと?君が奪ってきたのか?よくやった」と御大。
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デヨンがカフェに携帯を届ける。
「あなたはキム・ムンホ記者ですか?お話があります」とキム・ジェユンからの動画が入っている。
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この電話にジェユンから電話がかかってくる。
今は中国にいるが、これから韓国へ行くので、空港で会えないかという申し出だった。
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御大の下に入ったジョンフがサンス組へ。
アンチーム長がサンスたちに説明する。
動画を送ってきたのはキム・ジェユンという生化学者。
我々の投資で新しい細菌を培養したが、この前、彼女が破棄を。
そして、残ったサンプルを韓国に持ってこようとしている。
アンチーム長は、御大にも彼女が今日、韓国に来ることを伝える。
「女はいらない。細菌だけ確保すればいい」と答える御大。
この会話をジョンフが仕掛けた盗聴器で聞いているデヨン。
御大の元に「総会の日が決まった」という知らせも届く。
御大の不信任案の採決を行うとのこと。
「誰がこんなマネを。クーデターのつもりか」と声を荒らげる御大。
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ミンジャが、120時間ノービザで入国できる空港は1か所だけ、大連からの便も1つだけだと言う。
「それなら会えますね」「君がインタビューを」とのんきな会話をしているヨンシンとムンホにあきれるミンジャ。
「あっちは中隊級の人数を送り込むわよ。ヒーラーですら手に負えない」
「ならば、生放送を」とムンホ。
「生放送中に罪を犯す人はいないはずだから」
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トイレにいるユン刑事の元にミンジャが現れる。
大好きな先輩に久しぶりに会えて嬉しそうなユン刑事。
ロシアから届いた動画を見せ、村人たちを対象にこんな実験をした研究員と今日会うことになっていると話すミンジャ。
「あんたの力を貸して」
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空港前でアンチーム長がジョンフに指示。
「まずは、キム・ムンホのそばにいて、ジェユンに会ったら細菌を確保し、女を殺してください」
後ろを振り向くと、強面の男が車に乗っている。
手を下すのは彼。
「彼の近くに行かせればいい。簡単です」と言うアンチーム長。
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ジョンフが空港に入る。
ヨンシン、ムンホ、ミンジャも空港へ。
4人は颯爽と並んで歩く。
前回の終わりのシーンです。
関係者ではないような顔で、それぞれがそれぞれの任務に就く。
ミンジャは司令塔。
ヨンシンは女子トイレでインタビューの準備。
ジョンフはアンチーム長の指示通り、ムンホのそばにいる。
と、そこへムンホにジェユンから到着を知らせる電話が来る。
ヨンシンがジェユンにキムを素通りして、2階の女子トイレに来てくださいと電話する。
ムンホは見知らぬ女性に声をかけ、サンス組の男たちが一斉にその女性を取り囲む。
本物はヨンシンの元へ。
ジェユンはヨンシンに最後の細菌と、研究記録が入ったUSBメモリーを渡し、インタビューにも応じてくれた。
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ムンホが声をかけた女性がジェユンじゃないことに気づき、慌てて本物を探す男たち。
ムンホはパソコンを開け、生放送を開始する。
「ロシアから来た生化学者に会うため空港に来ています。まずは動画をごらんください」
ドゥゴク里事件の映像が流れる。
村人たちが原因不明の病魔に冒され、5人が死亡したこの事件。
実はある実験だったようです。
ジェユンのインタビュー映像が流れる。
水質の研究中に発見したある細菌の毒性をわざと強化させ、人体に害を及ぼす研究をしている。
それはわざと水質を汚染させ、水質管理を民間業者に委託したほうがいいと人々に思わせるため。
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放送を見たアンチーム長が女子トイレを探すよう指示を出す。
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ジョンフがジェユンのいるトイレに入ってくる。
ジョンフは細菌を奪い、ジェユンに「悲鳴を上げてください」と言いながら、トイレから出て行く。
ヨンシンがカメラを持って追う。
「確保しました」と言い、アンチーム長に細菌を渡すジョンフ。
その様子をヨンシンが撮影している。
それに気づいたアンチーム長が「カメラを止めさせろ」と怒鳴り、ヨーヨーがヨンシンに近づく。
ジョンフがそれを阻止し、乱闘となる。
その隙に逃げたジェユンが走っていった先には、彼女を殺す係の男。
ジョンフが「待て」と叫び、男に拳銃を向ける。
手を上げる男。
そのとき1発の銃声が轟いた。
ユン刑事がジョンフを撃ったのだ。
胸から血を流し倒れるジョンフ。
「ジョンフ、ジョンフ」と叫びながら駆け寄るムンホ。
その場に座り込むヨンシン。
ん?ん?ん?
どういうこと???
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ABSニュースが「空港で銃撃戦が起こり1人が死亡を」と報道している。
アンチーム長やサンス組の男たちが逮捕される様子が映る。
死亡したのは、内部告発者を暗殺するために雇われた殺し屋。
殺し屋の雇い主は、オメガ ホールディングスのパク・ジョンデ代表。
パク代表がロシアの科学者ニコライ博士と会っている動画が流れる。
これこそがソンチョルが持ってきたLAの動画です。
検察はパク代表にトゥゴク里事件の責任を問う模様。
死亡した殺し屋の本名はパク・ボンス。
いくつかの偽名を使い分け、今まで複数の事件に関わっていた。
映し出された殺し屋の写真は、ジョンフと似ても似つかない男です。
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あのときジョンフは胸に血のりを仕込んでいた。
ミンジャは指名手配書に載っているジョンフの似顔絵を、別人の写真に差し替える。
つまり、ユン刑事も含めて、みんなが一致団結して奴らを騙したということですね。
いやー。
お見事でした。
本当は誰も死んでいないけれど、パク・ボンスがすべての罪を被って死んだことで、ジョンフは晴れて自由の身になったということなのでしょうか。
とにもかくにも奴らの悪の世界は滅びた。
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ヨンシンがライターで、ジョンフはカメラマン。
2人はかつて父たちがやっていたようにコンビを組んで取材に駆け回っている。
キスをする幸せそうな2人……。
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見事なまでに気持ちのいいハッピーエンドでした。
悪は滅び、正義が大勝利。
ジョンフとヨンシンの恋路を阻む要素はゼロになり、ムンホとABSのミンジェも元サヤに収まった感じ。
まさにめでたしめでたし、です(笑)
このドラマ、実は韓国で放送されていたときには、同時間帯ドラマの中で最低の視聴率だったんですよね。
最終話も9.0%と1桁で終了。
ちなみに、1位は「パンチ」(11.9%)、2位は「輝くか、狂うか」(11.0%)。
どちらのドラマも見ていないので比べることはできませんが、「ヒーラー」が面白かったことは声を大にして言いたいですねー。
視聴率が悪かったなんて信じられない。
うんうん、視聴率は関係ないです。
誰が何と言おうと、このドラマはオススメです。
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