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第9話
イヌの父と鉢合わせしたジェイン。
名乗ろうとすると遮るイヌ。
ジェインはイヌの父に言う。
「息子さんにもう少し優しく接してください」と。
「息子の病気は私のせいだと言うのか?」と言うイヌ父。
「そういう意味ではなく、会長の温かい心がソさんの治療に役立つと思ったのです」と答えるジェイン。
再び名前を尋ねるイヌ父。
今度はインチョルがそれを遮り、「ユンさんとお呼びください」と言う。
小さく首を振り、名乗るなという合図を送るインチョル。
「私なりの教育法がある。生意気にひよっこが私に意見などするな」とイヌ父。
あまりにも高圧的な物言いに驚くジェイン。
父にあんなことを言ったジェインに「迷惑だ。二度とお父さんに意見なんかするな」と言うイヌ。
「お父さんが怖いの?」と聞くジェイン。
「別に」と答えるイヌ。
「なら、なぜ意見を言うなと?」と言うジェインに、
イヌは「おまえがユン・ジェインだからだ」と答える。
ジェインになぜ嘘をついたのかと尋ねるイヌ。
履歴書には施設で育ったと書いてあるのに、病院では父親がいると言ったと。
おまえは何者だと言うイヌの質問に「俺の妹だ」とヨングァンが答える。
電話に出ないジェインを心配して、イヌの住む場所を友人から聞いてやってきたのだ。
キム運転手の娘?と納得のいかない表情でつぶやくイヌ。
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ヨングァンになぜ妹だということを話したのか尋ねるジェイン。
逆に「何か不都合でもあるのか?あいつに嫌われそうで心配?」と聞くヨングァン。
ためらいながらジェインが言う。
「私が恥ずかしくない?腹違いの妹だから隠したいでしょう?」と。
「おまえはバカか?おまえはそうなのか?俺が兄で恥ずかしかったか?」と言うヨングァン。
そして、「恥ずかしいと思ったことは一度もない。おまえのことが大好きだ」と言ってしまう。
はっとした顏で見つめるジェイン。
言っちゃった、みたいな顏をするヨングァン。
慌てて「妹として大好きだという意味だ」と付け加える。
照れを隠すかのようにファン第1号だし、命の恩人だし、ハムスターみたいな顏でかわいいしなどと必死にごまかす。
「キム選手が兄で私も嬉しいです」と言うジェイン。
がっかりしたような顏のヨングァン。
「帰ろう」とジェインの荷物を運び歩き出す。
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インチョルに食ってかかるイヌ。
「ジェインの存在を知っていてわざと俺につけたろう」と。
インチョルは、イヌをかばってケガをした日に助けられたこと、会長が探していること、今度見つかったらソウルには戻れないであろうことを話す。
そして、報告するか否かはおまえの判断に従うと言う。
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朝、ヨングァン母が目覚めると、ジェインが朝食を作っている。
母の好物がずらりと並んだ食卓に母もついつい気を良くする。
これはヨングァンの作戦だった。
2人で母の反応をのぞき込んでいるとき、顔が近づき思わずドギマギしてしまうヨングァン。
妹を女性として意識した自分を反省する。
ジェインがヨングァンの部屋の前で前夜のお礼を言う。
自分のことをあんなに探してくれて、心配してくれて、好きと言ってくれた人はシスターを除けばキム選手が初めてだと言うジェイン。
とても嬉しくて感動したと言いたかったとのこと。
思わず立ち上がり部屋の戸を開けようとするヨングァン。
でも、ぐっとこらえた。
開けたら自分の感情が爆発してしまいそうだったのよね、きっと。
そんな気持ちになった自分に「やっぱり俺は正気じゃない」とつぶやくヨングァン。
一方、ジェインも「おまえのことが大好きだ」と言ったヨングァンを思い出し嬉しそうな顏をする。
そして、彼女もまた「彼は兄よ」と自分に言い聞かせていた。
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父と食事をしている席でイヌが質問する。
会社の株の50%はうちにはない。
死んだユン社長の奥さんが持ち主。
奥さんは入院しているが、所有権を主張できる人が現れたら、お父さんはどうなるのかと。
会長から退くしかないですよねと言うイヌに怒りをあらわにするイヌ父。
「戯れ言を言うな。私のいないコデ商事は存在しない。誰が退くか。私を引きずり下ろせるのは私のほかにいない」と怒鳴る。
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辛いリハビリに耐えるジェイン母。
そんな姿を見ている会長。
オ検事の指示通り、ジェイン母は正気に戻っていないフリをしている。
会長がオ検事とジェイン母にそんなことをしても無駄だと侮辱するような言葉をさんざんぶつける。
去って行く会長をにらみつけ、拳を握りしめるジェイン母をインチョルが見逃さなかった。
2か月後には自力で食事をしたり、歯磨きや読書ができると言うオ検事に、
1か月以内にしてと頼むジェイン母。
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イヌに会いに来たジェイン。
持ってきたバッグを凝視するイヌ。
クマがついた子どもっぽいバッグ。
施設に入るときに持っていたもので、記憶を失う前からの所持品だから、
17年間ずっとカバンにつけていたのだと言うジェイン。
クマを覚えている人が現れるかもしれないでしょと。
体調が悪そうだから気になって来たというジェインに、
もうここにも会社にも来るなと言うイヌ。
ウザイし、やかましくて邪魔だと。
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回想シーン
ジェインの誕生日にイヌがクマのついたポシェットをプレゼントしている。
あのクマはイヌが選んだものだった。
苦しむイヌ。
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ギョンジュがインチョルに、会長は株を息子の名義にしようとしていると報告。
試験の結果がどうであれ、イヌを入社させるはずだと。
急ぐ理由はまだ分からないと言う。
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2次面接の日。
エレベーターでたまたま乗り合わせた男に見覚えがあったヨングァン。
ヨングァンの家に取り立てに来た男だった。
ヨングァンが「面接官は庶民の血を吸ってた過去を知ってるのか?」と聞くと、
過去を伏せてくれと土下座して頼む。
許す義理はないと答えるヨングァンに、「カタギの仕事をしながら、キレイな女房とかわいい子どもに囲まれて幸せに暮らしたい。こんな俺でも夢はある」と言って泣きつく。
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ジェインと話をするヨングァン。
ジェインはなぜか本社ビルに入ったとき懐かしさを感じたのだと言う。
自分も子どものころに父さんと何度か来たことがあるから、父さんがジェインのことも連れて行ったのかもと言うヨングァン。
楽しい記憶を思い出すかもと嬉しそうなジェイン。
そのとき偶然2人の手が触れ、ぎこちない空気が流れる。
そんなシーンを思い出して1人にやついているヨングァンに、ヨンドが「へらへらしてないで真面目に聞け」と怒鳴る。
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2次面接の課題は、金庫を開けることだと言う。
金庫の中に最終試験の課題が入っていると。
手に入れるためには番号が必要。
まず、目の前にある箱を自分自身で選ぶように言われる。
元取り立て屋が「小さいヤツにしろ。欲は禁物だ」と言うが、
ヨングァンは大きい箱を選ぶ。
箱の中身は発売予定の新商品で、自分が選んだ商品をヨンドの部下3名に売ってもらうとのこと。
番号を獲得できるのは先に売った4名だけ。
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ヨンドはヨングァン父のヒビが入った腕時計と血のついたメモを見ながら、ある場面を思い出す。
ヨングァン父からの電話を受け、会いに行ったヨンドは男たちに追われるヨングァン父を発見。
先回りして助けようとしていた矢先、ヨングァン父が車にはねられてしまう。
追っていた男たちを指示していたのはインチョル。
救急車で病院に運ぶヨンド。
救急車の中で何かをヨンドに伝えようとするヨングァン父。
会話は無理だということでペンを持たせるヨンド。
父は血まみれの手で必死に何かを書き、「そこにある」と言った。
そのメモとヨングァン父の腕時計をヨングァンの名前が書かれた金庫に入れるヨンド。
そして、「ヨングァン、早く来い」とつぶやく。
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ジェインは会社の中で道に迷い、ある扉の前で立ち止まる。
そこは恐らく社長室。
部屋には初代代表ジェイン父の写真が飾られている。
吸い込まれるように扉を開けようとするジェイン。
しかし、カギがかかっているのか扉は開かない。
その場を去ろうとしたジェインは自分を呼ぶ声に振り返る。
ジェインを呼ぶ声は亡き父の声(号泣)
開かなかった扉がひとりでに開き、驚くジェイン。
突然イヌがヨングァンを呼び止める。
ジェインのことで話があると言う。
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こんな感じの第9話でした。
はたしてジェインは扉の中に入るのか?
非常に気になります。
これもジェイン父がジェインにプレゼントするつもりだった、あのカギのネックレスが起こしたミラクルなのかもしれませんね。
ヨングァンとジェインがお互いに惹かれ合いながら、いやいや、俺たちは兄と妹なのだと気持ちにブレーキをかけている様子がとっても微笑ましかったです。
血液型が一緒だったので、もしかして本当に兄妹なの?と思ったりもしましたが、そこはただの偶然だったみたいですね。
偶然というか、必然というか(笑)
ヨンドがなぜヨングァン父の腕時計を持っていたのかの謎も解けました。
ヨングァン、早く金庫を開けて!
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