町の弁護士チョ・ドゥルホ
【主な登場人物】
チョ・ドゥルホ:弁護士、元検事/パク・シニャン
イ・ウンジョ:クムサン法律事務所の弁護士/カン・ソラ
シン・ジウク:検事、ヨンイルの息子/リュ・スヨン
チャン・ヘギョン:ドゥルホの元妻、クムサン法律事務所の弁護士/パク・ソルミ
シン・ヨンイル:ドゥルホの元上司、ジウクの父、ソウル中央地検検事長/キム・ガプス
チャン・シヌ:クムサン法律事務所代表/カン・シニル
チョン・グンモ:テファグループ会長/チョン・ウォンジュン
ファン・エラ:ドゥルホの事務所の事務長/ファン・ソクチョン
ペ・デス:DS金融社長/パク・ウォンサン
マイケル・チョン:チョン会長の息子/イ・ジェウ
キム・テジョン:クムサン法律事務所の弁護士、シヌの忠実な部下/チョ・ハンチョル
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第8話
後ろ髪を引かれる思いで引き返したドゥルホ。
スビンが外にペンギンのぬいぐるみが置いてあることに気づく。
トイレに行くとウソをつき、ぬいぐるみを取りに行くと、スーパーマン(パパのことね)からのバースデーカードが添えられていた。
ペンギンのぬいぐるみを抱き、ご機嫌なスビンの様子を見て、事情を察したヘギョン。
「今後、パパと関係のあることは全部ママに話すのよ」と約束させる。
ソヨンが病院で点滴を受けている。
ウンジョもお腹が痛いようです。
賞味期限は確認したけれど、卵が古かったようだと言ってました。
そこへソヨンママが血相を変えて飛び込んできた。
ウンジョが謝っても、勝手に食事させたことを怒っている。
でも、聞けば、ソヨンの胃腸が弱くなったのは幼稚園に入ってからだとのこと。
ペ先生(ヒョジンのことね)は腐った給食を訴えようとしただけなのだとウンジョが説明。
ソヨンママによると、女手一つでソヨンを育てているソヨンママにとって、本来ならば幼稚園になど預けられないところを園長が手を差し伸べてくれたんですって。
ましてや、ソヨンは自閉症だから普通の幼稚園生活はできない(と園長に言われたらしい)。
そんな背景があるので、ソヨンママは園長にペ先生を訴えろと言われたことを認めるわけにいかないんですね。
このままではソヨンや園児のために頑張ったペ先生が犯罪者になってしまう。
どうか告訴を取り下げてくださいと頼んだが、ソヨンママは「帰ってください」と言うだけだった。
ある日、給食が急に豪華になった。
エラの仕業だ。
子どもたちは大喜びだったが、園長は激怒。
エラに指示通りの給食を作るようにとすごい剣幕で怒鳴り散らした。
幼稚園にトラックで食材が運ばれてきた。
ドゥルホたちがすべて回収し、チェックしてみると、それらは賞味期限切れのひどい食材ばかりだった。
1次公判期日。
ドゥルホが、腐った給食をやめるように訴えたヒョジンが、園長により不当解雇され、児童虐待の濡れ衣を着せられたのだと説明。
ジウクは、それが本当ならなぜ今まで黙っていたのかと聞く。
ヒョジンは、園児を守るためだったと答えた。
保護者は共働きをしている。
幼稚園が閉まったら、困るのは園児たち。
子どもたちの安全を思うと、とても告発ができなかったとヒョジンは泣いた。
いい流れにはなったが、証人を確保しないと勝てない。
ということで、ヒョジンとドゥルホが同僚の先生に接触する。
が、給食のことを見て知っているはずの先生が「知らなかった」と言い張った。
ヒョジンの二の舞にはなりたくないし、職を失うわけにもいかない。
みんなそれぞれの事情を抱え、口をつぐむばかり。
ウンジョもソヨンママを説得できないままだった。
スビンの絵日記にヒントを得たのか、ドゥルホが園児とお絵かきをする。
今日食べた給食の絵を描かせてみると、園児たちは包み隠すことなく、正直な絵を描いた。
美味しくないからと何も食べなかった子のお皿は空っぽ、お母さんが持たせてくれたパンを食べた子、鶏肉が入っていないサムゲタン……。
2次公判期日。
ジウクが防犯カメラの映像を提出する。
ヒョジンが泣いているソヨンと一緒に布団を被り、なにやらごそごそ動いている映像だった。
泣き止ませたくてペンライトを見せたのだと主張するヒョジン。
が、ジウクはペンライトを見せるためだけに、なぜ布団を被る必要があるのか、なぜあんなに動くのかとさらに追及し、ソヨンの身体についたアザの写真まで見せた。
布団の中で虐待をしていたと主張しているわけですね。
ドゥルホの反対尋問の番になった。
が、ドゥルホはただ立ち尽くすだけで何も言わない。
裁判長が何度も声をかけるが、黙っている。
長い沈黙のあとでドゥルホがようやく話し始めた。
真実を知る者が沈黙しているのだと。
だから、私は真実を証明できない。
数年前、私たちは沈黙は沈没を招くことを学んだはず。
沈黙では世の中を変えられないとドゥルホが力説した。
拍手が巻き起こる。
沈黙は沈没を招くとは、セウォル号のことですね。
ヨンイルとシヌが食事をしている。
シヌがヨンイルの先輩が次期検事総長になりそうだという話をする。
一瞬、顔色が変わったヨンイルだったが、お気遣いなくと笑ってみせた。
シヌがドゥルホとまた争っているジウクのことを心配していたけれど、ヨンイルは「私が力を貸したら、一生ドゥルホには勝てません」と答えてました。
ジウクにドゥルホを意識させて、ライバル心を煽るのはわざとなのかな。
劣等感を抱くジウクにドゥルホを超えさせて自信をつけさせたいと思う親心なのかもと思ったりしました。
園長がドゥルホに「なめたマネしたら後悔するわよ」と迫る。
「俺が化けの皮をはがしてやる」と言い返すドゥルホ。
ついにウンジョが母にクムスンを辞めたことを告白する。
母は内心随分落胆していたようだが、「気を落とさずにシャキっとしなさい」と励ましてくれた。
スビンとの電話からヒントを得て(最近スビンのアシストが素晴らし過ぎですww)、ドゥルホは園長自身に給食を食べさせようと思いつく。
園長の誕生日パーティ。
ドゥルホがシェフとなって、集まった保護者たちに園長考案の給食メニューをそのまま作る。
まるで生ゴミのようなこの給食を園児たちが食べているのだと知った保護者たちは激怒。
園長が実際に招いた有名シェフのお料理は、普段まずい給食を食べさせられている園児たちに振る舞われました。
ソヨンがペ先生の絵を描いた。
そこへ先生から電話。
ソヨンは嬉しそうに絵を見せ、「早く来てね」と呼びかけた。
その様子をソヨンママが見ていた。
3次公判期日。
ソヨンがソヨンママと一緒に裁判所に来た。
ペ先生はよく遊んでくれたこと、叩かれたことなどないこと、叩かれたと言ったのは園長先生に言われたからなど、ソヨンが証言。
が、ジウクがソヨンのアザについて執拗に質問すると、ソヨンは泣き出してしまった。
裁判長が休廷しようと提案したが、ドゥルホが被告人を呼んでくださいと依頼。
ヒョジンがソヨンのそばに行くことが許された。
ヒョジンがペンライトを振りながら歌を歌うと、ソヨンは泣き止み、一緒に歌を歌い始めた。
そう、布団を被りながら、ヒョジンとソヨンはいつもこうしてペンライトで遊んでいたんですね。
その微笑ましい光景に傍聴席からも手拍子が起き、裁判長までもが優しい表情でリズムを取りながら2人を見つめた。
第8話の感想
ううう、泣ける。
ヒョジンとソヨンの心の絆がはっきりと見えるような、ステキなラストシーンでした。
虐待というテーマはちょっと違うけれど、大人の事情で幼稚園が閉鎖され、園児が行き場を失うという点が、まるで日本の森友学園問題と重なるなと思っちゃいました。
ま、ここについて語り始めると熱くなりそうなのでやめておきますが。
しかし、ここの園長はひどすぎますね。
子どもたちのこと何だと思っているんだろう。
商売道具?
それとも自分の所有物?
自分の所有物なら何をしても許されると思ってる?
裁判の中でドゥルホが熱弁した「沈黙では世の中は変えられない」という言葉も印象的でした。
沈黙していた人たちが勇気を持って声を発してくれるのか?
早く続きを見てみます!
ではでは。
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