第65話
王様に「そなたはスベクヒャンではない」と言われたソルヒ。
そこへテウンが入ってくる。
テウンは黒い指輪を王様に差し出す。
そして、サドの話をする。
サドは高句麗の密偵だということで自決したこと。
この指輪はサドの遺品であり、王女が与えたものだということ。
テウンはへ佐平からこの機に、サドとナウンのことを王様に話すように言われていた。
それでも王様は王女様を信じるはず。
ゆえに、王女様に自ら話させるのだと。
自ら言わせるには平常心を失わせねばと言うソルラン。
そして、私が話せば王女様は平常心を失うと言っていた。
テウンは黒い指輪と同じものを10個作らせ女官たちにはめさせたが、その指輪について反応したのは王女様だけだったと言う。
そして、証人としてソルランが呼ばれる。
ソルランは、行方不明だった王女様の侍女ナウンが見つかり、チンム公を王にするため太子様を妨害したと話していると言う。
サドを使いへ佐平を訴えたのも、太子様の側近を消すため。
信じてください。
昨日ナウンから聞いたのです。
「嘘だ」
「嘘ではありません」
「嘘だ。戯言だ。死んだ者になど会えぬ」
そう叫んだスベクヒャン。
誰もがこの言葉にはっとする。
数秒の沈黙のあとで「王女よ。ナウンが死んだとなぜ分かるのだ?」と王様が静かに聞く。
ごまかす王女。
テウンは王様の前に崩れ落ち、泣き叫ぶ。
「忠実な者たちが王女様と関わってから、王様と百済を裏切って死にました。必ず暴いてください。これ以上犠牲にしないでください」と。
王様は王女の元へ歩み寄り、愛しそうにほおをなで、「そなたをかわいがるあまり、民を泣かせたようだ」と言う。
そして、「王女にスベクヒャンという名はふさわしくない。ゆえに、王女を廃する」との王命を下す。
泣いて王様にすがり、何とか王宮からの追放は免れたソルヒ。
今後はプヨンと呼ばれることになる。
プヨンというのは、以前王様から妹のことを聞かれたときにソルヒが言った嘘の名前です。
自分がスベクヒャンで、妹はプヨンだと。
自分で作った嘘の名前が自分につくなんて皮肉なものですね。
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ナウンとサドのことだけで、王女を廃すとはとても考えられない。
将徳はへ佐平にほかにも何かあるのかと聞く。
テウンが描いた似顔絵は誰なのかと。
すると、へ佐平から衝撃の言葉が返ってくる。
「その男は口のきけぬクチョン。王女の実父だ」
王女の実父?
王女が偽物だったと知り、驚く将徳。
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将徳は過去に起きたいろいろな出来事を思い出していた。
そして、ある結論にたどり着く。
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将徳はソルランを懿花園に呼び、「親は話せず、耳が聞こえぬ者だったとか」と言う。
ソルランは嬉しそうに「はい。でも、私の話は理解していました」と答える。
が、なぜ将徳がそのことを知っているのかと不思議がる。
すると、将徳が言う。
「なぜ黙っておられたのですか?なぜスベクヒャンであることを黙っておいでに?」と。
慌てるソルラン。
将徳は、ソルランが妹を探すためにピムンになったこと。
肩にスベクヒャンの入れ墨があること。
すべて納得がいくと話す。
偽王女事件の際、加林にプヨンが現れた理由。
同盟を妨害した理由。
あなたの前で平常心を失う理由。
でも、1つだけ分からないことがあると言う将徳。
なぜ王様に自分がスベクヒャンであることを隠すのかということ。
ソルランは、自分はスベクヒャンではないと必死に言い張る。
そして、ミョンノンを慕っていることを告白する。
どんなに忘れようと努力してもダメだった。
この思いを断ち切ることができない以上、妹として太子様の横には立てない。
たとえ地獄に落ちても構わないので、心の中でお慕いさせてくださいと泣いて将徳にすがるソルラン。
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ミョンノンはマックムを呼び、あのときソルランが何を調べていたのか探る。
王妃様の命令で、チェファ様の無実の罪を晴らすために証言してほしいと言われたと答えるマックム。
ミョンノンはそれを王妃に確認し、事実だと分かる。
まあ、正確に言うと、事実ではないんですよね。
ソルランはペク・カのことをなぜ調べるのかコンオク(王妃付きの女官)に聞かれたとき、「相手を知れば戦に勝てる」とごまかしたんですね。
王妃は当時父のことで王女を嫌っていたので、ソルランは王妃のために王女のことを探っているのだと言ってごまかしたわけです。
なので、本当はマックムから真実を聞くためにソルランがついた嘘なのですが、真実だとミョンノンは理解してしまいました。
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解放されたマックムと話をするソルラン。
マックムは王様に罰せられたというスベクヒャンをとても心配していた。
そして、「あの産着だけはお渡しください」とソルランに頼む。
ソルランは「スベクヒャン王女に渡せばいいのですね」と言う。
マックムの手を握り、「良い行いをしてください。立派な人生を。恐らく王女様があなたに最も望んでいることでしょう」と優しく語る。
マックムの後ろ姿を見つめながら、「母が縫った産着は私がいただきます」と心につぶやくソルランだった。
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ついにソルランがスベクヒャンだとトリムが気づきました。
でも、ソルランが名乗り出たくない理由も理解できるだけに辛いですよね。
王様がこのことを知ったらどんなにお喜びになるか。
誰も言えない中、ソルヒが意地悪で暴露しちゃうのかな。
ソルヒは王女の座をまだあきらめていないようです。
チンム公もソルヒがこうなってしまったのは自分の責任だと感じているので、2人の結託&悪だくみはまだ続くのかもしれませんね。
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