第15話 愛の痛み
ドフンとセヨンがミニョクに賄賂疑惑に関連した人を暴露すると脅している。
「Kグループやセヨン、シン議員まで危うい」と言うドフン。
そして、もしこれが明るみに出たら、ユジョンは自分のせいでこうなったと苦しむだろうとミニョクをいたぶる。
愛か自分の地位かどちらを選ぶのかと迫るドフン。
もちろんグループを選ぶでしょう。
あなたと私は同類では?
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ミニョクがユジョンに電話。
「アン弁護士が何と言おうとやれ」と言う。
苦悩するユジョン。
でも、やがて何かを決意したように、顔を上げて歩き出す。
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ミニョクがセヨンに言う。
「お父さんに会って破談を公表する」と。
元のセヨンに戻れ。
分別のない行動は似合わない。
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部屋を出るセヨン。
追いかけようとするドフンの腕をつかむミニョク。
「ユジョンを利用した上に、セヨンまで。シナ財団には手出しするな」
手を振り払い「選んだのはあなたです。セヨンさんに何かあったらあなたのせいです。Kグループにもね」とドフン。
「後悔なんてしない。自分かわいさにユジョンを止める方が後悔する」とミニョク。
どうであれ、あなたはKグループの後継者です。
危ないことをお忘れなく。
一人で破滅しない。
破滅するときはあなたを道連れに。
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検察から戻ったユジョンをミニョクが抱きしめ、「明日破談が公になる。おまえはただ俺のそばにいてくれ。いいな?」と言う。
うなづくユジョン。
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テレビニュースにドフン。
Kグループの不正を暴露している。
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ミニョクが父の病室へ行く。
父がミニョクとセヨンの破談記事は阻んだと言う。
「あんなヤツと付き合ってた女と結婚する気か?」と言う父。
テレビには揚々と不正について語るドフンの姿があった。
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ドフンの車に乗り込むユジョン。
「1人で刑務所に入るつもりはない。道連れにする」と言うドフン。
「もうやめて。今すぐに。私も暴露するわ、あなたの正体を」とユジョン。
怖い顔で「降りろ」とドフン。
「明日忘れずに対質尋問に来て」とユジョン。
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ユジョンが家に着き、振り向くとミニョクの姿が。
「私のせいで……」と言うユジョンにミニョクは「自分を責めるな。それより“すべてうまくいきますように”と言ってみろ」と言う。
「うまくいきます」
「そうだな。おまえがそう言ったからうまくいくはずだ」
そう言い、ユジョンを抱きしめる。
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ドフンが驚いた顔でセヨンを見ている。
セヨンは唇が切れて血が出ている。
部屋は誰かが暴れたかのようにものが散乱している。
「父が来ていたの」と言うセヨン。
シン議員が怒って娘に手をあげたらしい。
「シナ財団の資料は暴露してません」と言うドフン。
「どうでもいいわ」
「どうでもよくありません」
笑うセヨン。
ドフンはセヨンを抱きしめ「行こう。好きなことをしながら暮らせばいい」と言う。
「ありがとう」と涙を流すセヨン。
そして、次の言葉にドフンは驚愕する。
「あなたのおかげでミニョクと結婚できる」
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検察でドフンとユジョンがユジョン父の件について話している。
お父さんは車を止めたときにいなくなったと主張するドフン。
ブレスレットが消えましたと言うユジョン。
意味を知っている人が何かの理由で外したはず。
彼女は父親の世話もせず、クラブで飲んでいました。
僕はいなくなったと言われて探しただけです。
驚いてドフンの顔を見るユジョン。
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一生かかってでも白状させると言うユジョンに、
「愛も正義も力のある人間のものだ。僕たちには無縁だ」と言うドフン。
「なぜ変わったの?」と聞くユジョン。
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ドフンがKグループのダミー会社から65億ウォンを横領した疑いがあると報道される。
ドフンはミニョクからすべてを奪うつもりだったが、こうなったらもう道連れにするしかないと思っている。
私が横領の罪をかぶり、Kグループとシナ財団も一緒に奈落へ。
会長は拘置所へ。
あなたとセヨンさんは検察庁に通うことになると言うドフン。
そんなにもろい会社じゃないと答えるミニョク。
ドフンは言う。
ひき逃げをしたのはユジョンではなく私です。
ユジョンは身代わりになると言い、止めたけれど無駄だった。
そんな女です。
愛のために人生を捧げる女。
知りたいですね。
私が守れなかった女を守れるのか。
彼女を傷つけるなと言うミニョクに、
傷つけません。
あなたがどん底に落ちれば、彼女も自滅すると答えるドフン。
ドフンの胸ぐらをつかむミニョク。
哀れなヤツめ。
何を失ったのかまだ分からないのか。
「ユジョンが愛したおまえはこんな最低なヤツじゃなかったと思いたい」と言い、その場を後にする。
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父に「俺が守りたいのは彼女だ」と言うミニョク。
父はミニョクの母の話をする。
ミニョク母には旅館を経営している賭博好きの父がいた。
借金のかたに連れてこられた彼女のために、ミニョク父はホテルを建ててやった。
それがKホテル。
ホテルができたとき彼女は明るく笑っていたが、笑顔を見せたのはそれが最初で最後だった。
Kホテルを私の代わりにおまえが守れ。
頼んだぞ、と。
ミニョクは父の母への思いに初めて触れたのでしょう。
これを言われたら、会社を守らないわけにいかないよね。
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ミニョク継母に呼ばれるユジョン。
破談になったらミニョクも無事では済まない。
愛する人を犯罪者にしたい?と言う継母。
ユジョンは言う。
社長は嬉しいときに文句を言い、感謝してるときに怒るんです。
でも、辛いときは何も言いません。
実のお母様のことが心の傷に。
今は奥様がお母様ですよね。
社長を頼みます。
そう言って頭を下げた。
継母もこの言葉が胸に響いた様子です。
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ユジョン父のお墓にミニョクを連れていく。
そして、父の最期を看取れなかったこと。
愛してた人のために身勝手に父を捨てたこと。
それが深い悔いになることを知っている。
そう話すユジョン。
ユジョンが言いたいことが分かったミニョクは「やめろ。何も言うな」と声を荒らげる。
ユジョンはミニョクの手を握り、「社長は辛いのに今も耐えてる」と言う。
会社を放り出すことは、社長を信じて働いている従業員への裏切りです。
これ以上、人に謝りながら生きたくない。
そう言うユジョンに「自分の女を守るだけで精一杯の男なんだ」と言うミニョク。
おまえさえいればいい。
余計なことを言うな。
ユジョンは愛のために父を、会社を捨てれば、自分のように後悔することになると言いたいんですよね。
分かってはいるけれど。
分かってはいるけれど……。
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グァンスにテープと資料を破棄するように言うミニョク。
笑うドフン。
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ユジョンの家の前で待っているミニョク。
「俺と遊ぼう。今日だけ」
その言葉の意味を理解したユジョンも明るく「それじゃ今日だけ遊びましょう」と答える。
普通の恋人同士のように手をつなぎ、ふざけ合い、いっぱい笑うミニョクとユジョン。
「俺は一生今日が続いてほしい」と言うミニョクに、ユジョンは「じゃあ、明日まで続けましょ」と言う。
キス。
そして、ミニョクがユジョンの服を脱がす。
肩にある醜いやけどの跡を愛しそうになで、そこにもキスをする。
結ばれた2人。
朝になりユジョンの姿はない。
ミニョクは昨晩ユジョンと2人で読んだ本を開く。
「人は愛する人がいなければ生きていけない」
涙を流すミニョク。
これが愛なのか。
苦しくて仕方ないのに。
ユジョンも心に思う。
誰かを思うとき、苦しかったり辛かったり、それも愛なんです。
私は社長を、ミニョクさんを思うととても苦しいの。
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ジャヨンにこれで良かったのよね?とまるで自分自身に言い聞かせるかのように何度も確認しては、声をあげて泣くユジョン。
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セヨンとミニョクの結婚式。
そこに愛は全くない。
願いが叶ったはずのセヨンだが苦しいだけ。
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ドフンの両親の店に行くユジョン。
店の外ではたくさんの報道陣。
両親は何とかユジョンを外に連れ出そうとする。
ユジョンは構わずドフンが父にどんなにひどいことをしたか大声で話す。
店の隅に連れて行き「息子の前途を台無しに?人を殺しただけで十分よ。人を殺した罪は消えない」と言うドフン母。
「そうですよね。時が過ぎても人を殺した罪は消えません」
「だから、出ていって」
「私が殺したと?とぼけないで。車の運転はいつもドフンさんがしてました。事故の翌日も私はキーをもらいにお宅へ」
「いい加減にして。おぞましいわ」
「私がおぞましい?それなら人をひき殺し、父を捨てて殺したことはどれほどおぞましい?何年刑務所に?私より長いはず」
ユジョンは今まで我慢してきた思いをドフン母にぶつける。
「皆さん、アン弁護士について話があります」と言うユジョンを止める母。
そのときドフンが店に入り、報道陣も中に入ってくる。
ユジョンを止めようとする母。
そして、母の口から思いがけない言葉が告げられる。
「サンに会いたくない?」
ドフンが母を驚いたような顔で見る。
ユジョンも凍り付いたように母を凝視する。
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うそ。
まさか。
サンが生きていた?
ドフンのあの顔はユジョンに言ってしまったことに対する驚きの表情だったのか?
それともドフンも知らない事実だったのか?
ミニョクは父や会社を裏切ることができませんでした。
ユジョンもそれを望んだんだけどね。
ミニョクを手に入れたかったセヨンは夢を叶えたはずなのに、むしろ地獄の苦しみを感じているような表情でした。
ドフンの手を取った方が幸せだったのに。
まあ、ドフンが幸せになることはそれはそれで許しがたいんですけれど。
ユジョンとミニョクにハッピーエンドはやっぱり訪れないのかな。
さあ、いよいよ次回は最終回です。
どんな結末が待っているのかしら。
ドキドキ。
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