第14話 バス
ジヒが眠る納骨堂。
「おまえにとって俺はいつも悪い男だな。ジヒ、俺を許すな。仕方ないだろ。あの女を離したくないんだ」とミニョク。
そして、前回のラストシーンへ。
後ろからユジョンを抱きしめるミニョク。
腕を離そうとするユジョンをより強く抱きしめるミニョク。
「どうしよう」
「大丈夫だ」
「ごめんね」
「ごめんは二度と言うな。おまえを離さない。すべてを放棄してもおまえは離さない。何も考えるな。俺のそばにいろ」
そう言いながら涙を流すミニョクだった。
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家まで送り届けるミニョク。
車から降り、手をつないで歩き、抱きしめる。
「もう行くよ。会う人がいる。おまえはここにいろ。どこにも行くな。これは指示じゃなくて頼みだ」
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会う人というのは会長のことだった。
会長に土下座し「一度だけわがままを。結婚はやめます。俺は恵まれてるけど、本当に欲しいものを手に入れたことがない」と懇願するミニョク。
でも、会長は「セヨンと結婚しないなら出ていけ」と相手にしない。
「守りたい人は別にいる」
「そんな話は聞きたくない」
「自分の仕事は終わらせてから出ていきます」
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トラックが見つかったことを伝えるグァンス。
が、搭載カメラはなく、対向車の運転手も見ていないとのこと。
ミニョクは「証拠がなければ作るんだ」とグァンスに指示する。
ためらうグァンスに「真実は一つ。運転してたのはアン・ドフンだ」と言う。
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高速道路料金所の先輩から画像を受け取るユジョン。
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ドフンが乗っているエレベーターに乗り込むユジョン。
露骨に嫌な顔をするドフン。
「父さんが消えた日どこに?」とほかの人も乗っているエレベーター内で話し始めるユジョン。
「降りろ」と言うドフンに構わず「どこに捨てようか迷ってた?」と聞く。
無理矢理エレベーターから降ろし、人気のない階段へ。
写真を見せるユジョン。
ドフンが運転する車の助手席にユジョン父が乗っている写真と乗っていない写真だった。
それはつまりドフンが父をどこかへ置き去りにしてきたということ。
「何をする気だ?」
「弁護士だから分かるでしょう?こうなるって父さんを捨てるときに考えなかった?私のせいで身動きが取れない?いいえ。あなたの行動があなた自身を縛る」
「チョ会長に会ってきた」と言って資料をユジョンに投げつける。
「君に関しての資料だ。彼らは君自身には興味ない。知りたいのは家庭環境と前科だ。それで人を判断する。チョ・ミニョクと恋愛したいか?」
「関係ないでしょ?」
「僕だけでは飽き足らず、ヤツもつぶす気か?ミニョクはすべてを奪われるだろう。僕にはありがたい。目を覚ませ。君ってヤツはくだらない愛を優先して、人生を台無しにする」
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結婚式場にユジョンとセヨン。
「この結婚はお2人を不幸にします」と言うユジョン。
「ミニョクを利用しないで。人の男に手を出しちゃダメでしょう?別れたドフンさんに未練があるからそばに?」
「未練はありません。愛されてないと分かっていたのに、なぜしがみついたのかしら。離れた心にしがみつくのは愛ではありません。執着です」
その言葉に自らを重ねたのでしょう。
セヨンがユジョンにビンタする。
「ぶざけないで」
「殴られたついでにもう一言。結婚を前にしてるのに、あなたは全然幸せに見えない」
そう言い残して去って行くユジョン。
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帰宅すると、ミニョクが待っている。
お互い嫌なことがあったあとだが、ミニョクは「おまえに会ったら忘れた」と笑う。
2人で公園を歩き、ベンチに並んで座りコーヒーを飲む。
ミニョクがユジョンに「結婚はやめる」と言い、「原因は全面的におまえにある。逃げるなよ」
「ありがとう。そして、ごめんね」
「礼を言うのは俺の方だ」
「あれをやれよ。肩に寄りかかるヤツ」と言い、ユジョンがミニョクの肩に頭を乗せる。
ミニョクもユジョンに頭を傾け、2人とも幸せそう。
足をぶらぶら揺らし、何とも可愛らしいシーンでした。
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セヨンはドフンに、ミニョクはいくら女に夢中になっても家族を捨てないと言い、Kグループを揺さぶって会長が倒れれば彼は戻ってくるはずだと企む。
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会長の身代わりとして警察に拘束されることになるチェ弁護士。
「俺の留守中におまえまでいないと会社は大変だ。力を貸してくれ」と言って、貸金庫のカギを渡す。
そこにはアン弁護士の資料があると言う。
「どうあがこうがおまえはKグループの後継者だ。彼はグループに必要だが、内情を知りすぎた。いつ裏切るか。彼が権威になったとき、その資料が役立つ」と言うチェ弁護士。
偶然その会話を耳にしてしまうユジョン。
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そこにいるユジョンの元へ行き、「笑えよ。笑ってくれ。それを見て行く」と言い、ユジョンの顔を両手で挟み変顔に(笑)
笑い合い、おでこにキス。
そして、貸金庫へ向かう。
ドフンの資料は「シナ財団」「社長解任案」「セヨンとの写真」……。
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セヨンの元へ行き、「なんだこれ。何を企んでる?会社が傾けば、おまえの父親が結婚に反対する。それが望みだろ?」
そうミニョクは解釈したんですね。
でも、セヨンの本心は違う。
「私の望みはあなたよ!知ってたでしょ。母親のことで苦しんでるとき、ジヒが死んだとき、そばにいたのは私よ。愛してる」
泣きながら「愛してる」と何度も繰り返すセヨンに、ミニョクは「すまない」と謝ることしかできなかった。
去って行くミニョクに「あの女とうまくいくと思う?復讐から始まる愛がどうなるか聞いたわよね。その結末は私が作ってあげる」と言うセヨン。
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ドフンの両親の店に行くユジョン。
驚く両親。
憤慨した顔で入ってくるドフン。
ユジョンは公訴状在住と書かれた封筒を持っていて、それについてそこで話そうとしている。
強引にユジョンを連れ出すドフン。
ドフンはユジョンに何かをたたきつけ「告訴しても無駄だ。君が持ってるものは証拠にならない」と言う。
「そう、それならマスコミに話す?テレビ出演は好きでしょう?」
「あがいても無駄だ。どうすればやめる?ミニョクをつぶしてやろうか?」
「あなたにやられるほど弱くない。少なくとも彼には真心がある」
「真心?」
あきれたように笑い出すドフン。
「寝ぼけたことを。真心を信じてるのか?」
「信じてる。信じてないあなたがかわいそう」
そう言ってドフンが投げつけたものを拾い、「ここで終わらない。法廷に立たせてやる。あなたが仰ぎ見ていた法廷で罪を認めさせてやる」と言い、拾ったものを押しつける。
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ドフンにKグループ会長危篤説を流したのがドフンの仕業だと知っていることを伝え、ほかにも知られてはまずいであろう調査資料がここにあることを示唆するミニョク。
そして、チェ弁護士の釈放を求める。
「Kグループのために働いていれば、ひき逃げで捕まっても助けてもらえるかも」と言うミニョク。
さらに、カセットテープレコーダーを机に置き、「暇なときに聞け。トラック運転手の証言だ。聞けば、昔君がやったことを思い出すはずだ」と言う。
ますます苛立ちを募らせるドフン。
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チェ弁護士の面会に行くドフン。
出してやる代わりにミニョクが持っている自分の調査資料が欲しいと要求する。
彼はお互い貧しい家に生まれ、能力でここまで上り詰めた点は同じ。
でも、望みが叶わなくても、私は裏切らない。
そこがドフンと自分との相違点だと言う。
チェ弁護士は「一度やってみたくてね、己の命を投げ出して大事な人を守るってことを」と言い、ドフンとの取引に応じなかった。
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ミニョクがジェハの元を訪れる。
ユジョンに土下座させ、酒を注がせている写真を撮ったのはジェハの兄だった。
どうやらKグループ会長危篤の噂を流したのもジェハではなく、ジェハ兄だったらしい。
セグァン社の株を狙っている兄の存在をジェハに教え、「お互いろくでなしだが、もう汚いマネはやめよう」と言うミニョク。
憎いはずの自分を兄の企みから守ってくれたミニョクに驚くジェハ。
「飲みたいときは俺を呼んでくれ」と言うミニョクに「レストランの買収はやめないからな」と強がるジェハ。
「だから、おまえは友達がいないんだ」と笑うミニョク。
兄と手を組んでいたのもドフンなのでしょうか。
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ミニョク継母に呼び出されるユジョン。
ミニョクが結婚をやめると言い出したこと。
兄代わりのチェ弁護士が会社のために犠牲になってくれてること。
それらを話し、ユジョンに身を引くよう迫る。
でも、ユジョンは社長が消えろと言うまでそばにいると約束したと答え、謝り続ける。
継母は腹を立て「分からせてあげる」と言い残して去って行く。
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ジャヨンがユジョンに「あんたたちうまくいってる?」と聞く。
「幸せになったらバチが当たる」と答えるユジョン。
「1日でいいと思ったのに欲が出るの」と。
「今まで辛かったからもう笑ってもいい」と言うジャヨン。
「辛い経験をしたからジャヨンさんにも会えた。そして、社長にも」
「今が幸せならいい」と微笑むジャヨン。
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これ以上突き進むとKグループどころかセヨンさんも危険になると言い、指示に従えないと言うドフン。
「ここまでする理由は?」
「ミニョクが土下座する姿を見たいの」
「あなたが傷つきます」
「私の望みを叶えて」
「できません。ミニョクは僕が土下座させてあげます」
そう必死にセヨンを止めるドフンに「一途なところが気に入ったわ。なら、本当に私が一人残されたら、抱いてくれる?」と聞く。
「そうします」とドフン。
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ユジョンを待っていたミニョク。
寝ないように甘いコーヒーを何杯も飲んで待っていたと言う。
ユジョンに膝枕し「いい気持ちだ」と幸せそう。
「俺より先に死なないでくれ」と言うミニョクの頭を優しくなでるユジョン。
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ユジョンが店に置いていった封筒を見たドフン父は、ユジョン父の失踪に息子が関わっていたことを知る。
震える手で「これは何だ。おまえじゃないって言ってくれ」とドフンに言う父。
「彼女は正気じゃない」と無関係を装うドフン。
良心の呵責もない息子に「俺の息子か?」と言う父。
そして、ユジョンに会って一部始終を聞き、許しを請うと言う。
そんな父に「謝ってばかりの人生だったでしょう」と声を荒らげるドフン。
父にもうそんなことをさせたくなくて、ドフンは今の人生を選んだわけです。
でもね、それはやっぱり自分を肯定する言い訳に過ぎないんだと思います。
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ユジョンの元を訪れるドフン。
「お父さんのことは事故だった」
「正しく言って。事故じゃなくて殺人よ」
「証拠がないだろ」
「関係ない。法廷がダメならマスコミを利用する。あなたにつきまとってやる」
その言葉にドフンは諦めたようにひざまずき、悔しそうな顔で「すまない」と謝る。
本当にすまないなんて思っていないのがその表情からありありと伝わります。
「あきれた」
ユジョンの手をつかみ「悪かった」と言う。
その手をふりほどき、「明日検察で。慣れた場所だから行けるでしょ?」と言うユジョン。
「事故だったと言っただろう。僕のせいじゃ……」
「責任転嫁しないで。親のせい、私のせい、優秀な人のせい。あなたがこうなったのは誰のせいでもない。人のせいにしないで」
そうだそうだ!
その言葉を素直に認めることもなく、苦々しい顔のままのドフンに、ジャヨンが頭から水を浴びせかける。
ここまでしても無駄だったか、仕方がない。
そんな表情で帰ろうとするドフンに「帰るの?知り合いが来るまで待ってたら?ヘジンよ。イ・ヘジン。推薦状を書くぐらい特別な仲でしょう?」と言うユジョン。
彼女をにらみつけ、荒々しく車に乗り去って行くドフン。
冷静にクールに淡々と語っていたユジョンだったが、その場に座り込んでしまう。
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びしょ濡れのドフンがセヨンの家に飛び込んできて、何かを探している。
「このまま終わるわけにはいきません」と言う。
セヨンの要求に応えるため危ない橋を渡る覚悟を決めた様子。
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セヨンがミニョクの元を訪れる。
「会社を助けたいの」
「助けは必要ない。結婚はしない。おまえにもユジョンにも正直でいたい」と言うミニョクに、
「困ったわね。あなたをそばに置きたい。あなたが不幸になるのを見たいのよ」と言うセヨン。
ドフンが「美術品取引内訳」を投げつけ、賄賂疑惑に関連した人があぶり出されたら大変だと言う。
会長も会社もミニョクも危険。
弁護できるのは自分だけだと豪語するドフン。
セヨンは「決めて。私と一緒に助かるか、共に死ぬか」と言う。
自分の身をかけた大勝負に出たセヨン。
セヨンはミニョクが会社のため、会長のため、ドフンに頼らざるを得ないと分かっているのでしょう。
検察に来ないドフンへ電話をかけてきたユジョンに、ドフンはこの状況をリアル中継で聞かせます。
ドフンはこれを聞けば、ユジョンがミニョクのためにドフンを訴えることができなくなることが分かっているわけです。
本当に本当に卑怯なドフン。
愛のために暴走していくセヨン。
4人の行き着く先にはどんな未来が待っているのか。
全く予測ができないワタクシです。
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