元カレは天才詐欺師~38師機動隊~|第6話 あらすじ&感想

元カレは天才詐欺師~38師機動隊~

【主な登場人物】

ヤン・ジョンド:天才詐欺師/ソ・イングク

ペク・ソンイル:市庁税金徴収3課課長/マ・ドンソク

チョン・ソンヒ:ソンイルの部下/スヨン(少女時代)

ノ・バンシル:38師機動隊、財布/ソン・オクスク

チャン・ハクチュ:38師機動隊、飛ばし/ホ・ジェホ

チョン・ジャワン:38師機動隊、キーボード/コ・ギュピル

チョ・ミジュ:38師機動隊、花/イ・ソンビン

チョン・ガプス:市長/アン・ネサン

サ・ジェソン:刑事/チョン・インギ

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第6話

「捕まえてみてよ、逃げ切るから」
そう答えたジョンドにサ・ジェソン刑事は「往生際が悪いな」と吐き捨てるように言い、「明日は自分で手錠をかけろ」と手錠を置いて帰っていった。
深いため息をつくジョンド。
すぐジンソクに電話をかけ、契約には自分が行くと伝えた。
もし良ければ今日でも?と。

バンシルが娘から4人の仲間が捕まったと報告を受ける。
ちょうどジョンドがワン会長を2度も救ったというキム専務の話を思い返しているときだった。
ジョンドの居場所を聞くバンシル。

ジョンドを多数の刑事たちが張り込み、尾行している。
ジョンドの手には契約書。
一旦止まり、相当な数の刑事たちが追っていることを確認したジョンド。
覚悟を決めたように、突然走り出した。
猛ダッシュするジョンドを刑事たちも必死で追いかける。
車でも追ってくる。
やがて、三叉路で2台の車に追い詰められたジョンド。
逃げ場を失い、その場に立ち止まると、それぞれの車から刑事が降りてきた。
そこへもう1方の道に1台の車が停まった。
バンシルだった。
ジョンドがダッシュでその車に飛び乗った。
慌てて刑事たちも車で追いかけたが、ジョンドが乗った車と全く同じ車(しかもナンバーまで同じ!)が1台、また1台と増えていく。
3台の車が刑事たちをあざ笑うかのように街を走り回り、結局どの刑事もジョンドを捕まえることができなかった。
ジェソクは部下たちを叱りつける。
そんな中、ジェソクがやってきた別の刑事に逮捕された!
は?何それ?どういう展開???
ちなみに、助けに来てくれたバンシルは誰かが電話で知らせてきたのだとジョンドに教えてました。
それが誰かジョンドも知らないと言っていたけど、バンシルは分かったら教えてと言ってました。

バンシルの娘が拘置所のソンイルたちを連れて帰る。

ジンソクが契約にやってきた。
ジョンドから渡された契約書に判を押し、62億ウォンをすぐ送金するようにと部下に電話した。
ジンソクはソンイルに渡す予定の手数料5%を無視して、3%をキム係長(ジョンドのことね)に払うから、今後もいい話があったら教えてほしいとにやついた。
「せこいな」という声が聞こえ、見るとそこにはソンイルの姿があった。
ジョンドと席を替わり、衝撃の言葉をジンソクに放つ。
おまえは騙された。
詐欺にあったんだよ、と。
60億以上で買った土地の本当の値段は坪1万ウォン。
イモさえも植えられない開発制限地域。
この男は何の話をしているのだ?というような顔でジョンドを見るジンソク。
ジョンドもソンイルを肯定するかのように頷いてみせた。
冗談だろと慌てながら、カフェにいた客のパソコンを強引に奪い、買った土地の値段を調べる。
公示価格が坪1万200ウォンだと表記されていた。
大慌てで送金を止めるようにと電話をかけたが、時すでに遅し。
「今のおまえの顔はあのときの家政婦さんと同じだ。だから、もうカネで人を侮辱するな」とソンイルが言う。
ジンソクは「許してくれよ」とソンイルとジョンドにひざまずき、謝ったり、泣いたり、怒ったり。
パニックに陥っていると、仲介業者役だったハクチュが半笑いで店に入ってきた。
ミジュとジャワンもやってきた。
「これが税金を払わない男?」と言いながら、バンシルも入ってきた。
にやにやしながらジンソクを見る仲間たち。
「詐欺師め。どうなるか覚えてろ。ブタ箱にぶち込んでやる」と怒鳴るジンソクにソンイルがイスに座るよう指示した。
いいか、よく聞け。
地方税5億2000万、国税52億5000万、滞納総額52億7000万ウォンを完納されました。
マ・ジンソク、恥知らずな生き方はもうよせ。
子どもに誇れるような生き方をしよう。

アン局長と市長が一緒にいる部屋で1課のペク課長がジンソクの完納について報告した。
良かったなと市長が一言。
ペク課長が出ていったあとで、局長がジンソクはパン・ピルギュの手下だから今までフォローしてきたのだと伝えた。
担当は3課のペク・ソンイル。
マ・ジンソクとパン社長とチェ社長。
このラインが崩れれば我々にも影響が。

ジンソクの完納についてまだ知らないソンヒたちが、パン・ピルギュの家宅捜索に踏み切ることになった。
2課のカン課長の策とはテレビ局に報道させ、国民の世論を味方につけるというものだった。
テレビ局にはすでに連絡済み。
移動の車の中でソンヒは2課と3課の職員たちに「贅沢な暮らしをしているパン・ピルギュが溢れるほどの金品を持ちながら、税金を払うことに抵抗している図」をいかに効果的に見せるかの指示を出した。

報道陣が集まる中、ソンヒがパン家のチャイムを押す。
反応がないが、確実に人はいるはずだと判断し、はしごを使って門を越える。
玄関を叩いても反応はない。
またもやはしごと使い、2階の窓から中の様子をうかがうとちらりと動く人影が見えた。
玄関の鍵を壊して中に入っていくと、そこにはパン・ピルギュ本人が穏やかな微笑みを浮かべて待っていた。
ピルギュは丁寧に挨拶したあとで、テレビカメラに向かって話を始める。
ウヒャンは法的に何の問題もない会社だったのに、1ウォンも賄賂を贈らなかったために悪徳企業と呼ばれ、潰されたこと。
たくさんの社員のために必死で会社を守ろうとしたこと。
真面目な会社が政治の力で潰され、一文無しになってしまい、税金すら払えない現状……。
出だしからそんな演出をされてしまい、ため息をつくソンヒたちだった。

しかも、部屋の中に溢れているはずの金目のものが一切ない。
唯一出てきた品を嫁からのプレゼントだから渡せないと涙ながらに守ろうとするピルギュ妻とそれを諭すピルギュ。

このままでは世論がむしろピルギュ側についてしまう。
ソンヒは金庫を開けることをピルギュに要求した。
開ける前にピルギュはソンヒに名前を聞いていました。
テレビカメラが見守る中、開かれた金庫の中にはたった1枚の封筒が入っているだけだった。
しかも、それはピルギュの父の写真。
ピルギュの方が何倍もうわてでした。
完全に強者と弱者の関係が逆転してしまった感じです。

帰り際にピルギュはソンヒを呼び止め、何のためにわが家へ来たのかと聞いた。
芝居目的なら今回だけは許す。
税金を取りにきたのなら、あとで痛い目に遭うぞ、と。
「仕事をしにきた」ときっぱりと答えたソンヒ。
「わかった。帰りなさい」と微笑んだけれど、ものっすごい怖い顔してました。

市庁に戻ってきたソンヒたちはジンソクが完納したことを知る。
慌てて部屋を飛び出したソンヒが、ちょうどソンイルに会いに来たジョンドとバッタリ。
ソンヒはジョンドの顔を見るなり、怒りをぶつけた。
暴行や賄賂の通報を取り消してくれるなら、税金は見逃すと持ちかけるつもりだったのに。
払ってしまったら、もう課長を救えない。
「あなたは刑務所行きを逃れて良かったわね。でも、課長はもう終わり」と憎らしそうに言い放った。

ソンイルが法事の支度をしている。
今日は自殺した先輩の命日だった。
どうやら先輩はソンイル妻の兄のようです。
そんな中、ジョンドが家に訪ねてきた。
ソンイルにこんなイケメンの後輩がいたなんてと妻は喜び、食事に誘う。
ジョンドがソンイルの娘にかわいいねと言うんですが、それに対して「詐欺師なの?」と答えてました。
ヾ(*>∀<)ノ゙キャハハッ

外で飲むソンイルとジョンド。
誰の命日だったのかとジョンドが聞き、ソンイルが先輩の話をする。
6年前に自殺したこと、職場の先輩で賄賂を疑われていたこと、一度も信じてやらなかったこと、最後に「年金がほしいからおとなしくしていよう」と言ってしまったこと……。
先輩はウヒャンを狙い、ピルギュを敵に回したことでこうなったのだ。
今のソンイルのように、ピルギュは先輩が賄賂をもらっていると電話を入れた。
ジョンドが市庁の誰に電話をしたの?と聞いたけど、ソンイルはごまかしてました。
市長が怪しいような……。

ジョンドはソンイルにクビになることをなぜ黙っていたのかと聞く。
カネは返すから撤回しろと交渉すべきだったのに。
ソンイルは「みっともないだろ。おまえとの約束もある」と答えた。
それより何をしに来たのかとソンイルが聞くと、ジョンドは渡したいものがあって来たのだと言う。
ソンイルが手を出したけど、今じゃないって言われてました(笑)
何だろね、渡したいもの。

ジンソクがピルギュに詐欺師に騙されたと報告。
ピルギュの息子に殴られる。
ピルギュは「おまえとは終わりだ。元の場所へ戻れ」とジンソクをバッサリ切り捨てた。
「今回だけはお許しを」と口から血を流しながらすがったが、ピルギュは冷徹な態度を崩さない。
ピルギュの言葉から、元々ジンソクはカネの心配をしながら日々を暮らす貧しい人間だったことが分かりました。

「渡したいものがあって来た」というジョンドの言葉が気になり、ソンイルは倉庫へ向かう。

実はジョンドは仲間たちにもう一度おじさんを助けようと持ちかけていた。
世のために詐欺を働いたおじさん。
それを手伝って、初めて楽しかったと思えたから。

倉庫では仲間たちが集まっていた。
突然やってきたソンイルに驚く。
倉庫の壁という壁にはぎっしりと写真とデータが貼り付けられている。
「これは何だ?」とソンイルが聞くと、ジョンドはいたずらっ子のような顔で「バレたか」と笑った。
それは3課の滞納者リストだった。
「どうして?」
「クビにならないように。ざっと300人に払わせればいい?」
ジョンドの言葉にソンイルがはにかんだように笑った。

第6話の感想

いやー、ほんとに面白いです、このドラマ。
ジンソクが騙されたと知ったときは、んもう思いっきりガッツポーズものの爽快感だったけれど、ピルギュに切り捨てられたのを見たら、何だかかわいそうでした。
彼も元々は貧しい人間だったみたいだし。
のうのうとのさばっている高額滞納者を守っている偉い面々。
恐らく市長が一番の悪玉なんだろうね。
ピルギュを守るため先輩に罪を着せたのも市長。
悪いヤツが出世する世の中。
対照的に正義を貫くソンイル。
最後は正義が勝つ!って姿が見られるのかな。
そうなるといいな。

ところで、サ刑事はなんで逮捕されたんだろ。
誰の力?
彼とジョンド父との間にも何かありそうだし、それもおいおい明かされていくのでしょう。

いやー、いろんな意味でわくわくする!
早く続きが見たいです。

ではでは。
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hacchi

『冬ソナ』以来、韓国ドラマにのめり込んで早15年以上。その間に見てきた膨大な数のドラマの情報を踏まえつつ、私独自の視点に基づいた自由な切り口で、ドラマを紹介していきます。

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