元カレは天才詐欺師~38師機動隊~|第16話(最終話) あらすじ&感想

元カレは天才詐欺師~38師機動隊~

【主な登場人物】

ヤン・ジョンド:天才詐欺師/ソ・イングク

ペク・ソンイル:市庁税金徴収3課課長/マ・ドンソク

チョン・ソンヒ:ソンイルの部下/スヨン(少女時代)

ノ・バンシル:38師機動隊、財布/ソン・オクスク

チャン・ハクチュ:38師機動隊、飛ばし/ホ・ジェホ

チョン・ジャワン:38師機動隊、キーボード/コ・ギュピル

チョ・ミジュ:38師機動隊、花/イ・ソンビン

チョン・ガプス:市長/アン・ネサン

サ・ジェソン:刑事/チョン・インギ

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第16話(最終話)

「みんなよろしくね」とジョンドが仲間たちに言う。
バンシルが「ワン会長の指示?」と聞くと、「いいえ、俺の決断です」とジョンド。
「分かったわ、やってみましょう」とバンシルが答える。

バンシルやミジュたちが出かけたあと、ソンイルがジョンドに「言わないのか?」と聞いてました。
ジョンドは「言えるわけない」と言っていたので、みんなに内緒で何かやろうとしてるみたい。

バンシルがミジュに、今回は失敗する可能性が高いから逃げ道を考えなさいと言う。
バンシルの娘もまた母に、会長の意見に従うべきだと忠告した。

ジョンドにキム専務から電話。
ジョンドはソンイルに「じゃあ」とだけ言い残し、倉庫を出て、車を走らせた。

チェ会長が50億ウォンでサ・ジェソン元刑事から買った情報。
それは8年前のミンシクの自殺が、本当はパン・ピョンギュによる殺人で、チョン市長がそれを隠蔽したというものだった。

ワン会長からバンシルに電話。
ワン会長がアンの目の前でかけてきた、「私はジョンドを切る。おまえもジョンドから手を引くんだ」と言うあの電話です。

そこへバンシルに呼ばれた記者がやってきた。
バンシルは、詐欺師を捕まえてほしいと記者に頼む。

ジョンドがワン会長を訪ねてきた。
会長はアンと面会中。
話したいと騒ぐが、キム専務は取り合ってくれない。
「会長、俺の話を聞いてください」と怒鳴るが、ジョンドは護衛の男たちに殴られてしまう。

ジェソンはあと50億くれれば、ジョンドの始末もするとチェ会長に持ちかける。
連行されたマ・ジンソクはいまだにジョンドたちの名前を出してないが、50億出してくれれば、間違いなく白状する。
ジェソンはそう言い、今すぐ現金で用意するようにと要求した。

平洞に連絡し、すぐに50億を用意させたチェ会長。
ジェソンがジンソクに100億もらったから早く言えと言う。

チェ会長が市長に電話。
「8年前のキム・ミンシク課長の死は自殺じゃないとか?」と言ったあの電話です。
恐ろしいほどにうろたえる市長。

ジンソクが釈放された。
早速ジェソンにカネを山分けしようと連絡する。

ジェソンの車に100億ウォンが積まれた。

検事たちが精肉店の倉庫へやってきた。
ジンソクから詐欺を主導した人物としてソンイルとジョンドの名が挙げられ、倉庫にいたソンイルが連行された。
戻ってきたジョンドが連れて行かれるソンイルを見て、頭を抱える。

チェ会長のもとへ市長が訪ねてきた。
ミンシクをピルギュが殺して、市長が隠蔽したことを知っていた会長。
市長が望みは何かと聞くと、「元に戻りたい。ソウォン市に、チョン市長の人生に」と会長は答えた。

ジョンドがジャワンの部屋へ。
入院中のジャワンに電話し、「あれは?」と聞くと、「ロッカーの下の段」と答える。
何かを持ってジョンドが出ていった。

パク検事の取り調べを受けるソンイル。
ソンイルが「なぜそこまでチェ会長に尽くすんですか?公務員は裕福な一個人ではなく、すべての国民のために働くべきだ」と訴えると、検事は苦々しそうな表情で「説教する気か」と答えた。

アンに「もっと簡単な方法で行きましょう」と言い、ワン会長はキム専務に現金を用意するよう命じる。

市長は「私を解放してください。立派な市長になりたいんです」とチェ会長に土下座する。
「もう十分立派な市長ですよ」と取り合わない会長。

ジェソンがジンソクと喫茶店で落ち合う。
が、ジェソンは山分けするという話を「何の話だ?」ととぼけ、100億を独り占めする。

ワン会長が「マソク洞はいつ私のものに?」と言い、用意した現金をアンの車に積み込んだ。

市長がソンヒに電話。
「私はどんな市長だ?」と聞き、一度だけ助けてもらって市長になれば、夢を叶えられると思ってたと、結局はしがらみから抜けきれず身動きが取れなくなった自分を嘆いた。
最後にもう一度「おまえの父親は、チョン・ガプスはどんな市長だ?」と聞き、「立派な市長ならおまえが詐欺師を助けるはずがない」と自らで答えを出した。
ソンヒの答えを待たず、電話を切る市長。
泣いていた。

ソンイルが何かを訴えたのだろう。
パク検事が「それは本当か?」と驚く。
「本来すべき仕事をしてください、検事でしょう?」とソンイルが言う。

アンが誇らしそうな顔で「キム会長<span style=”color: #ff00ff;”><strong>(ワン会長のことね)</strong></span>を説得しました」と市長に報告する。
一方で暗い顔の市長が「チェ会長に8年前のことを知られた」とアンに報告する。
「ご心配なく」と言い、また裏工作をしようとしたアンに「まだ続けるのか?」と力なく答える市長。
アンがキム会長から支援を受けるように言うと、結局市長は「君に任せよう」と答える。
アンは「私の考えるソウォン市をまだお見せしていません」と野望をたぎらせた。

バンシルのもとへワン会長がやってきた。
「何時からだ?」と聞くと、「今からです」とバンシル。
テレビをつけると、記者が「チョン市長が選挙資金を不正に受け取った」と報道していた。
仲介人のキム氏が自首したという。

キム氏は違法な貸金業者を回って現金50億を集め、ウヒャンの元オーナーの元を訪れた。
彼は1000億もの税金を滞納しているチェ・チョル氏だ。
チェ氏の元から今度は仲介人のサ氏が喫茶店まで運び、今度は第2の仲介人が登場。

テレビニュースがそんなふうに報道していた。

ん?まさか?
これがジョンドたちの詐欺?
ワン会長の「ジョンドを切る」発言も芝居だった?
ここから舞台裏が明らかになります。

ジンソクとジェソンが落ち合った喫茶店。
ここでジョンドがジェソンの車のトランクをハッキングで開け(これに使う道具がジャワンのロッカーの下の段から持って来たヤツみたい)、100億を自分の車に詰め替え(つまり第2の仲介人がジョンドね)、このお金をワン会長の元へ届ける。

ジンソクは裏切ってなかったのね。
喫茶店の駐車場でジョンドが協力してくれたジンソクにお礼を言ってました。

ジョンドによって届けられたお金はワン会長からアンに渡され、それをアンが意気揚々と市長へ持ち帰ったというわけだ。

ジョンドがこのシナリオを説明するシーンに遡る。
「もう第2の仲介人は雇ってある。先生は記者に連絡、ミジュは通報してくれ。みんなよろしくね」
冒頭のシーンですね。
雇ってあるという第2の仲介人はジョンド自身。
ジョンドは最初から自分を犠牲にするシナリオを作っていたんですね(TωT)

ソンイルがパク検事にこのことを話し、ジョンドが証言すると言う。
「私とジョンドはこうするしかないんです。あいつでなければ絶対に勝てないんです。犠牲者は増えるばかり」
ソンイルはそう語り、検事に「公務員は誰のために戦うべきなのか考えてください。法は誰の味方か国民に示してください」と必死に訴えた。

検事がソンイルを釈放するよう部下に命じた。
チェの手先だったパク検事だけど、ソンイルの切実な訴えに検事としての良心が動いたようです。

検察を出ようとするソンイルと、自首するため検察にやってきたジョンドが会う。
「説得できた?」とジョンドが聞き、ソンイルが「もちろん」と答える。
罪を被ったジョンドに謝るソンイル。
ジョンドは「謝らないで」と笑った。
「約束を守れなくてごめん」
「でも、おじさんは守ってよ。クビにならないで」
「ああ、約束する」
2人はそれぞれのやり方で悪いヤツらを懲らしめようと誓い合った。
最後にジョンドは、来年出所する父の出迎えを頼む。
「安心しろ」と答えたソンイルに、ジョンドは「ありがとう、兄貴」と言い、去って行った。
ソンイルはジョンドの後ろ姿を見つめながら泣いた。

この事態を受け、チェ会長が市長に電話。
残された方法は3つだと市長。
1、アンを犠牲にし私だけ生き残る。
2、8年前のことを公表して会長だけ生き残る。
3、2人とも死ぬ。
会長は「1と3は望まない」と答え、市長は「気が合いませんね」と言う。

会長がパク検事に協力を求めようとするが、もはや連絡が取れない。

パク検事の取り調べを受けるジョンド。
チェ・チョルのカネをサ刑事を通して市長へ届けたと証言する。

ソンイルが市長にもう終わりだと告げる。
「私がもらった証拠はない」と答える市長。
が、ソンイルはジョンドの事情聴取が終われば、チェ会長が市長に不正な政治資金を渡したことが公表されると言う。
すると、観念したのか、市長が重い口を開いた。
ミンシクは自殺じゃなく、ピルギュが殺し、自分が隠蔽した、と。
予想外の答えが返ってきた。
ソンイルはすでに知っていたと言うのだ。
本当は先輩のことを思い切り殴りたかった。
でも、無理だった。
ミンシク先輩がやろうとしたことを成し遂げたかったから。
ソンイルは市長に「昔の先輩に戻ってください。あのころはかっこよかった」と懇願した。

ソンヒから市長に電話。
さっきの質問に答えようと思ったと言う。
市長はずっといい夫、いい父親になると言ってたけど、母さんはいつも1人で苦労してた。
それで別れた。
だからね、父さん。
このソウォン市を、ソウォン市民を苦しめないで。
うんうん、ソンヒの言いたいこと、すごくよく分かります。
市長は理想的な未来を夢見ているし、本気で自分はそうなりたいと思っているんだけど、でもそこへ行き着くための道のりがいつも自己中なのよね。
回りの人たちを傷つけ、そのくせその犠牲は、自分が描く理想的な未来のためには仕方がないことだと思ってる。
それじゃあ本末転倒だってことに市長は全然気付いていない。
いや、目を背けてきたのよね。
今こういう状況になって、さらには娘にはっきりと指摘され、市長は自分という人間のあざとさを直視せざるを得なくなったのでしょう。

市長はソンヒにチェ・チョルの滞納税を徴収してくれと頼んだ。

市長が記者会見を開き、この8年間チェ・チョルから資金提供を受けてきたこと、市政のためだと正当化してきたことを告白。
法を破り、正しい道を外れた私に市政を担う資格はないと出馬を辞退した。

何もかも終わったとばかりにアンが笑い出す。

ソンヒたち徴収課がチェの自宅を訪れ、家宅捜索と差し押さえを実施した。

チェがいつものように囲碁をしている。
そこへソンイルがやってきた。
彼はお約束の言葉を告げに来たのだ。

「地方税91億7000万。国税917億2000万。総額1008億9000万。滞納総額1008億9000万ウォンを完納されました」

それだけ言い、ソンイルは帰って行った。

大学の屋上から200億ウォンがばらまかれたとテレビニュースが報道している。
そこは理事長が不正を働いた大学で、理事長は不動産詐欺に遭ったらしい。
かつてソウォン市で起きた500億ウォンがばらまかれた件と類似点が多く、同じ人物の仕業か?と報道されていた。
バンシル、ミジュ、ハクチュ、ジャワンたちもテレビを笑いながら見ていた。

そのころジョンドは刑務所の中。
同じ刑務所にいるサ元刑事がジョンドを恨み、隠し持ったカッター(?)で斬りつけようと襲いかかった。
それを見つけたある男が阻止し、ジェソンを殴った。
ジェソンは男の顔を見て、ソンイルと勘違い。
てか、ソンイル役のマ・ドンソクさんなんですけど(笑)
パク・ウンチョルだと名乗ってました。
どうやらドラマ「バッドガイズ」でドンソクさんが演じた役らしいです。

助けてもらったジョンドも彼を見て、驚いたように「ソンイル兄貴」と言い、近づいてくる。
ウンチョルは人を殴ったことで怒鳴られ、「だから、ソンイルって誰だよ。出所が近いってのに」と面白くなさそうにつぶやくのだった。

THE END

第16話(最終話)の感想

いやー。
本当に面白いドラマでした。
詐欺は「善」ではないけれど、それ以上の「悪」を懲らしめるための手段として使われていて。
それが実に見事で、見ていて実に爽快な気分にさせてもらいました。
詐欺の手口も分かりやすくて、理解しやすいし、一旦立ち止まって頭の整理をしないと分かんない!みたいなこともなく絶妙でした。
とてもとても潰せないと思っていたパンを潰し、最後には大悪玉のチェも潰し、チェと癒着していた市長をその座から引きずり下ろすことに成功。
悪者が滅び、正義が勝つという結末は、とにかく気持ちがいいものです。
めでたしめでたしでした。
ところで、ラストの200億の事件は誰がやったのかな。
詐欺師たちが笑いながらニュースを見てたから、彼らがやったのかしら?
大ラスのドンソクさんの仏頂面も最高でした(笑)

ということで、最後までお読みいただきありがとうございました。
私の解釈違いなどがありましたら、どうぞあしからず。

ではでは。
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hacchi

『冬ソナ』以来、韓国ドラマにのめり込んで早15年以上。その間に見てきた膨大な数のドラマの情報を踏まえつつ、私独自の視点に基づいた自由な切り口で、ドラマを紹介していきます。

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