第17話 後継者決定試験
会長は言う。
ファンソが400年もの間発展し続けてきたのは、待令熟手が立派な仕事をしてきたから。
それなのに今はどうだ。
修練をおろそかにして、後継者争いに明け暮れている。
それでどうやって待令熟手になった者が尊敬を集められるのかと。
そして、「実力を養い、競い合え。2人のうち実力の勝る者に家業を継がせる」と宣言した。
後継者になれるチャンスが与えられたウンソン。
でも、浮かない顏。
その理由は、自分が本当は女だから。
ウンソンは、家業を継ぐのは男。
努力して後継者になっても女と知れたら終わりだと言う。
それに、待令熟手になったら死ぬまで男として生きることになる、と。
じっくり考えてみましょうと母。
弟に無理をさせたくないとハミョン。
ファンソを継いでも人生を棒に振ってしまっては意味がない、と。
うんうん、悩ましいところです。
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ソル会長と話をするユンチャン。
ファンソには議決権優先株式があると言う。
それは大株主の持ち株に、一般株式の何倍もの議決権を付与する制度のこと。
チャン会長の株は一般株式の100倍もの議決権がある。
また、ファンソでは大株主は70歳になったら後継者に持ち株の半分を譲渡しなければならないという決まりがあり、チャン会長はもうすぐ70歳になるとのこと。
つまり、100倍もの議決権を持つ株式を半分失う日が近づいているのだ。
そのときを狙ってファンソを落とすと企むソル会長。
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ユンチャンが寮に入ることになる。
心強いと喜ぶウンソン。
ユンチャンはドヒョンとウンソンがルームメイトだと知り驚く。
ドヒョンはドヒョンで、無愛想なチーム長がウンソンのほほに絆創膏を貼ってくれたと聞いて驚く。
ドヒョンとは口げんかが絶えないが、眠れないほど悩んでいるウンソンの話に付き合ってくれる。
ユンチャンは、「おまえの目から強いエネルギーを感じる。家族を思う気持ちから来るものだ。自分本位じゃないからエネルギーはもっと強い。だから、きっと成功する」と言ってくれる。
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ドウンからのゲームのお誘いにしぶしぶ出かけたチョンラン母は、何とか御曹司の顔を拝みたいと、ゲームを会長の部屋でやりたいと提案し、見事家族写真を発見。
ドヒョンが御曹司であることを確認し、大喜びでラヒに報告する。
が、すでに名刺まで持っているラヒ。
後継者争いでみんなが騒いでいる間に、自分は川の流れのように静かに事を運ぶと宣言。
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いつものように早起きして200個のカメを磨きに行くウンソン。
ふとあることを思い出す。
木の下に埋めた女の子の箱のこと。
「ママを守れる自信がついたらハナに戻る」と誓ったあの日のこと。
初めて発酵場に連れてきてもらった日に感じた胸の高鳴りやときめき。
置いてきぼりになり「僕はスーパーマン」と言い聞かせた日のこと。
幼いころからのいろんな思い出がウンソンの頭を駆け巡る。
やがてある結論に至る。
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ラヒからサンドイッチを食べないかと誘われたドヒョン。
でも、彼は気がかりなことがあるようでしきりに電話を気にしている。
聞けば、ルームメイトが家のことで悩んでいるのだと言う。
ルームメイトからの連絡にサンドイッチを食べきることなく飛び出して行くドヒョン。
後を追ったラヒが見たものは、仲良さそうなドヒョンとウンソンの姿。
ドヒョンがいつも口にするルームメイトとはウンソンのことだったと知るラヒ。
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エントリーすることにしたとドヒョン、ユンチャンに宣言するウンソン。
2人はウンソンの決断に喜び、応援すると約束してくれる。
母と姉にも報告。
実力でラゴンに勝てばみんなが認めてくれる。
そして、そのときに女だと明かす。
きっとおじいさまも理解してくれるだろう、と。
素晴らしい答えだと褒めてくれる母。
ウンソンは200個のカメたちに誓う。
これは兄さんとの競争ではなく、自分との戦いだ。
おじいさまのように実力を備えて醤油を造る夢を描く。
そして、何よりも家族を守りたい、と。
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競争の方法を発表する会長。
秘伝書に従って評価すると言う。
過去の前例にならい、2度の試験を行い、総合点が高い方を勝者とする。
最初の競争はラゴンとウンソンがそれぞれ相手に出題しろと言う会長。
相手の弱点を突け、と。
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ウンソンはラゴンを呼び出し談判をする。
同じころチョンランもヒョソンを呼び出していた。
内容はどちらも同じ。
負けた方の家族はファンソを出ていくこと。
息子同士、母同士、それぞれに約束する。
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ラゴンは、ファンソジョン以上の水を見つけろという課題を提出。
ウンソンの弱点は体力。
最高級の水に勝るのは松葉の露のみ。
5日間で1滴ずつの露をウンソンがどれだけ集められるか疑問だと言うラゴン。
一方、ウンソンからの課題は、最高の塩を探すこと。
兄さんの弱点は分からない。
だから、正攻法で出題すると言う。
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こんな感じの第17話でした。
どちらの息子が後継者になるかということだけじゃなく、その結果次第で家族の運命も変わる大事な勝負。
すべてが2人の息子たちに託されました。
正々堂々、実力で認められたい。
その気持ちはラゴンも同じはず。
チョンラン母子にもどうぞ静かに見守ってくださいと言いたいものです(笑)
どうせまた小賢しい手出しをしてくるんだろうな。
あー、やだやだ。
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