キャスト
ソ・ジョンフ (28歳/ヒーラー&便利屋):チ・チャンウク
チェ・ヨンシン (27歳/ インターネットメディアの記者):パク・ミニョン
第17話
トイレに駆け込んだジョンフ。
手や顔についた血を洗い流す。
ヨンシンの驚いた顔を思い出し、苦悩の表情になる。
ヨンシンは「ほかにも人がいたけど、私が見えなかっただけ」と自分に言い聞かせていた。
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家に戻ってきたジョンフ。
とにかく頭を抱えている。
もちろんパクが死んでしまったことに。
そして、ヨンシンに誤解されたであろうことに。
「即死だったそうよ」とミンジャ。
「結局何も聞けなかったの?」
「テープは本当にあるって」とジョンフ。
パクは死ぬ直前に「391」というメッセージをつぶやいたと言う。
でも、それが何なのかは分からない。
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ヨンシンとボンスのラブシーンを見て、2人のことを心配する父とチョルミン。
そこへムンホに連れられてヨンシンが帰宅する。
サムデーの社長だと紹介され、挨拶をする父たち。
「俺からちゃんと話そうか?」と言うムンホの言葉に、父は「ちゃんと話すってもしかして」と頭の中が混乱する。
ボンスだと思っていたのに、ムンホがお相手だったのかと誤解したようです(笑)
「実の母を見つけたの。生きてるけど、病気なんだって」とヨンシン。
ムンホとヨンシンの実の母とは昔からよく知った仲であること、実の父は亡くなったこと、本当の名前はオ・ジアンであることを父に告げる。
「私もつい最近知って、お父さんには話すべきだったんだけど、どう切り出せばいいか分からなくて……。遅くなってごめんね」と泣き出す。
父がヨンシンを優しく抱きしめる。
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391が何の数字なのかをミンジャと探りながらも、ヨンシンのことばかり考えているジョンフ。
「人を殺したと思われてそう」と言うジョンフに、
「それは誤解だと言えばいい」とミンジャ。
「電話すれば?」
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ヨンシンに電話するジョンフ。
ヨンシンは明るく電話に出る練習をしてから出るが、すでに切れてしまっていた。
携帯電話の「ソ・ジョンフ」という登録を「あの人」に変える。
「本名は隠した方がいいよね」とつぶやくヨンシン。
ジョンフは「何でも聞いてくれ。全部答えるから。君が聞いてこなきゃ、俺は答えられない」と思い、
ヨンシンは「あなた大丈夫?あなたじゃないよね。あなたは誰なの?」と思っている。
本心をぶつければ解決するはずなのに、ぶつけられない2人。
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オ秘書が嫌疑不十分で釈放された。
ユン刑事はムンホに「手強いですね。背後の勢力が大きすぎて」と言う。
ギジュンは黙秘権を使っていて、このまま自白しないであろう。
「ギジュンの家に侵入して、あらゆる証拠を見つけ出してくれたあの人を紹介してくれませんか」と言うユン刑事。
そして、昨夜、聖母教会で起きた殺人事件の目撃者にムンホの名前があったことを指摘する。
パクを探し回っていた20代男性、メガネをかけ、帽子を深くかぶり、武術の達人。
心当たりはありませんか?
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ジョンフがパクの自宅を訪れる。
部屋の中は散乱し、すでに奴らがテープを探し回った様子が見て取れる。
「テープはないと思う」と言うミンジャに、ジョンフは「いや、絶対どこかにある」と確信。
「20年も前に死んだ人の陳述なのに、殺人を犯してまで隠そうとしているなんておかしい」
そして、そのテープがここにはないと思っているジョンフ。
彼がここへ来た本当の目的は、自分のせいで死んでしまったパクを供養するためだった。
ミンジャにやり方を聞き、焼酎をまくジョンフ。
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オ秘書が釈放されたこと、ヨンシンの携帯に仕込んだ位置追跡装置を誰かが使っているらしいことをジョンフに伝えるミンジャ。
どうやらムンシクの家に向かっている。
そこにはオ秘書もいる。
急いでタクシーに乗るジョンフ。
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ヨンシンは花束を持ってミョンヒの元を訪れていた。
今日はジアンの誕生日。
焼き菓子がテーブルいっぱいに並んでいる。
ミョンヒはヨンシンを優しい笑顔で迎えてくれた。
「私、ファンなの。親近感が湧くの」と握手を求めてきたミョンヒの言葉に、涙が止まらなくなるヨンシン。
「私って泣き虫なんです」
「私もよ」
そんな2人の様子をのぞき見ていたオ秘書が御大に電話をかける。
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ミョンヒが5人組の写真を見せる。
「92年のことをもう少しお聞きしても?お聞きすると苦しくなるでしょうか」とヨンシン。
「私が苦しみ出したら押して」と言い、ナースコールボタンを渡すミョンヒ。
「やっと聞いてくれるんですね、あの日のことを」
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オ秘書は御大に、ヨンシンが事実を知っているようだと報告。
御大は、夫人が事実を知れば去って行くだろう、そうなればムンシクは壊れる、また市長候補を変えることになる。
それは格好がつかない。
オ秘書の電話を忍び込んでいたジョンフが取り上げる。
「はじめまして。あなたがオさんやキムさんに悪事を働かせている人ですよね。通称 御大。聞きたいことがあるんですが、どこに伺えば?」
御大はすぐに切り、この電話の処分を命じる。
ジョンフはオ秘書に詰め寄る。
「おまえが毒を渡したんだろ。俺の母も脅したんだよな。生かしておいても悪事を働き続けるだけだ。警察に捕まってもすぐに出てくるんだろ。それなら、殺してしまうのが社会のためだよな」
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ミョンヒはヨンシンに、私たちに何があったのか話すので、できれば放送してほしいと依頼する。
「でも、危険かも。私たちを殺した人たちがまだ生きてる」
「私たちとは?」
「ギルハン、ジュンソク、私の娘ジアン、そして私まで」
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ジョンフはまた殺人犯に仕立てられていた。
ミンジャからもらった封筒の中身を見る。
そこに入っていた写真を見ているうちに、納骨堂に安置されているお骨には1つ1つ番号がついていることに気づく。
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ミョンヒが語る。
あの日は5歳の娘と家にいた。
元夫は取材で外へ。
ムンシクから「奴らが来るから逃げろ」と言う電話をもらう。
彼らは自らをこの国を耕す「農夫」と呼んでいた。
幼いジアンを連れて逃げたミョンヒ。
「すぐに戻ってくるからここで待っててね」と言い聞かせ、ジアンをゴミ捨て場に隠した。
ここまで話したところで発作を起こしてしまったミョンヒ。
ボタンを押し、看護師が入ってくる。
ヨンシンは母が焼いたクッキーを大事そうに持ち帰る。
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ジョンフがヨンシンを待ち伏せしていた。
ミョンヒはジアンを隠して逃げたあと、交通事故に遭って探しに行けなかったこと。
最後に言ったことは「声を出しちゃダメ」だったこと。
母から聞いた話をジョンフに話すヨンシン。
「だから、小さいころしゃべらなかったのかも。私いい子でしょ」と笑う。
自分は捨てられたと思って生きてきたヨンシン。
「笑顔でいなかったら、変なことを聞いたら、嫌われて捨てられそうで」と言うヨンシンに、
「俺は違う」とジョンフ。
「じゃあ、聞いても」
「いいよ」
「ジョンフ、人を殺したことは?」
「ない」
「そう思ってた」
「でも、言っておきたいことがある。今、殺人容疑者になってる」
ジョンフは逃げても解決できないから、まずはテープを探し、真犯人を見つけると言う。
「手伝うわ」とヨンシン。
「君のお父さんにも会わないと。それが一番難しそうだ」
わだかまりが消え、ヨンシンは安心したようにジョンフの隣に寄り添う。
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御大はムンシクに、行方不明者はこの6年間で3万人もいて、5年経てば事実上、死亡と見なされると説明する。
ムンホが行方不明になったとしても、騒ぎになるのはせいぜい2日間だと。
御大はソウル市長候補をもう変える気がないことを強調。
20年前のことでつまづいている場合ではないとムンシクに警告しているのだ。
「ムンホは私の弟です。私が言い聞かせます。心配ご無用です」と言うムンシク。
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ジョンフとヨンシンがジョンフ父の納骨堂へ向かう。
父の骨壺がある場所の番号はそう、391番だった。
2人を尾行する男たち。
ジョンフはヨンシンの協力のもと、男たち全員の顔写真を撮ることに成功する。
全員知らない顔だった。
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ABSのミンジェがサムデーを訪れる。
「どんなに邪魔をされてもすべて生放送するつもりだ」と言うムンホを必死に止める。
以前は毎日が苦痛だったが、今は楽しいのだとムンホ。
ミンジェが「私たちは彼らに敵わないわ」と言うが、
ムンホは「だとしても、戦わずに諦めるのはかっこ悪いだろ。俺はイヤなんだ」と笑う。
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続いて、デヨンがサムデーにやってくる。
見知らぬ女性が立て続けにムンホを訪ねてきたことで、どちらが彼女なのかと社内はざわつく。
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新しい情報が入ったので、ムンシクの対談を待たずに、今すぐ第3回目の放送を始めると社員たちに宣言するムンホ。
メインタイトルは「キム・ムンシクを操る背後の人物の正体を暴く」。
ムンホは「私が用意した動画があるので、少し肉付けしたら放送を始めます」と言う。
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391番。
父の骨壺が置かれた場所の鍵を開け、ジョンフはテープを見つけた。
テープをヨンシンに手渡す。
さっきより数を増した男たちがテープとジョンフを狙っている。
ミンジャが警察に「暴力団が女性を拉致すると言っているのを聞いた」と通報。
納骨堂を出たところで2人は男たちに囲まれる。
そこへパトカー到着。
ヨンシンはジョンフにテープを投げ、パトカーの元へ。
ジョンフはテープを持って逃げる。
追う男たち。
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ムンホが放送を開始する。
かつてパク・ドンチョルという正義感に燃える刑事がいた。
彼はある夜、海賊放送のメンバーであるソ・ジュンソクの陳述を聞いた。
ジュンソクというのは、先日追悼番組を放送したキ・ヨンジェの友人。
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男たちに捕まってしまうジョンフ。
ヨンシンが投げたテープは実はダミーだった。
ジョンフは男たちに「御大に会わせて。そしたら録音テープとLAの動画も渡す。ヒーラーが御大の味方になりたがってると伝えて」と言う。
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ムンホは続ける。
当時マスコミはジュンソクの死を、友達を殺した罪悪感で自殺したと伝えた。
が、パク元刑事の話は違った。
ここでジョンフが録音したのであろうパク元刑事の言葉が放送される。
「俺たちが聞いた陳述と受け取った陳述書は全く違う内容だった。それで俺たちが監察課に告発したらクビになった」
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ムンシクがムンホの放送を見る。
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ムンホが続ける。
クビになったパク元刑事は、ジュンソクの陳述を録音したテープを22年間保管していた。
彼はこのテープを始末したい者に殺害されたのではないか。
なぜならサムデーに提供されたそのテープには、彼らの悪事についての話が。
ムンホは「1992年3月2日 ソ・ジュンソク陳述」と書かれたテープを取り出す。
おおお!
ヨンシンのアシストで、無事ムンホの元へ届けられていたんですね!!!
その彼らとは誰でしょう。
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御大の家に連れてこられたジョンフ。
ミンジャもその瞬間のためにスタンバっている。
ジョンフの合図でムンホが言葉を続ける。
「サムデーの記者が某所を訪れています。御大と呼ばれている人物に会うために」
御大が部屋に入ってきた。
その姿がしっかりと映像に映された。
側近の男が慌てて御大の前に飛び出し、御大の顔を隠す。
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いやー。
恐ろしい人たちに恐ろしいことをやってのけたムンホとジョンフ。
まさに命がけの大勝負です。
怒った御大は2人の殺害を命じるんでしょうか。
あー。
怖いよぉぉぉ(TωT)
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