第72話(最終話・最終回)
王様が太子に王の心得を語る。
太子はひざまずき泣きながら話を聞く。
チンム公は王様の元に駆けつけるが、素直になれず憎まれ口をたたき、その場を去ろうとする。
そのとき王様が血を吐き、倒れる。
チンム公は王様を抱きかかえ、手を握る。
余はそちの中で生きている。
余の息子よ。
目に入れても痛くない余の大切な息子。
そう言いながら、息を引き取る王様。
チンム公は「起きてください、父上」と泣き叫ぶ。
亡くなって初めて王様を父上と呼べたチンム公。
嘆き悲しむ王宮の人々。
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ソルランと暮らしていた男の子はトルデ夫妻の養子となり、コマクと名付けられた。
ヨングという友達ができる。
ふふふ(笑)
ソルランはトルデ家族、マング、ソルヒと共に平和に暮らしている。
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ミョンノンは王様となり、堂々と重臣たちの指揮をとる。
そんなある日、ヘ佐平は先代王に頼まれていたことを実行する。
それは先代王ができなかった3度目の質問。
王様が以前お慕いされた女人は今も胸に?
ヘ佐平は先代王から2つの言葉をもらっていた。
もし太子が「忘れたい」と言ったら、「余の言葉を伝えよ」と。
「忘れられぬ」と言ったら、手紙を渡すようにと。
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チンム公がソルヒを訪ねてくる。
チンム公を覚えていないソルヒ。
チンム公はソルヒと友達だったと言う。
じゃあ、何をして遊んだのかと聞くと、遊んだことがないと答えたチンム公。
遊んだことがないなら、友達じゃなかったと言うソルヒ。
今から友になりましょうとチンム公。
ソルランはソルヒが多量の毒を飲んだこと、現在も悪夢と頭痛に悩まされていることを伝える。
チンム公の去り際、また来てくださいと言うソルラン。
次に見えたとき、なずな汁を作ってさしあげます、お兄様。
ソルランにお兄様と呼ばれたチンム公は、兄の資格などないと言う。
でも、父上はこの世に私とお兄様を残した。
変えようのない事実ですと微笑むソルラン。
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ヘ佐平にその女人は3度も余から去ったと答えるミョンノン。
自分を慕う気持ちに偽りはなかったと思っているが、自分とは一緒にいたくないようだ。
だから、忘れてやらねばと。
ヘ佐平は先代王に言付かっていた言葉を言う。
よく聞け。
ソルランは余の娘スベクヒャンだ。
探し出して王族に迎え、一生安泰に暮らさせよ。
どういうことだ?とミョンノン。
ヘ佐平は、ソルランはスベクヒャンだから王様のそばを離れたのだと言う。
王様が託した手紙には、2人は血を分けた兄と妹ではないので、2人が結ばれても天罰が下ることはない。
2人の気持ち次第だと記されていた。
将徳はソルランの気持ちをミョンノンに伝える。
世の中を騙し、王様(ミョンノンのことですよ)が疲れ果て、王女様(ソルランのこと)を負担に思われるのではないかととても恐れていたこと。
王様が王女様との縁を後悔されるかもと案じていたこと。
王女様の気持ちを察した先代王は、王女様を遠くへ送り、時が過ぎても2人の心が揺れぬなら、王女様の存在を伏せてでも縁を結んでやれと念押ししていたこと。
そして、先日ソルランから届いた手紙に、今もミョンノンを慕っていることが書かれていたこと。
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ソルランの元へ先代王が現れる。
一度だけ会わせてほしいという願いが叶ったと喜ぶソルラン。
ミョンノンと歩むのが怖いのかと聞く先代王。
そなたとミョンノンだけは男と女として幸せになってほしい。
そなたが百済の安寧を祈願したのだ。
その願いは天に届き天地が平和になる。
スベクヒャン。
余の王女よ。
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守百香(スベクヒャン)の花が咲く。
ソルヒは恐ろしい記憶が戻り、自ら死を選ぼうするが、ソルランが見つけ、阻止する。
チンム公がまたソルヒの元を訪れると、ソルヒは自分の名前を告げる。
以前、ある人に本当の名前を聞かれたときに答えられなかったのだと言う。
今もその人のことを思うとと言いかけ、胸を抑えて苦しそうにするソルヒ。
抱きしめるチンム公。
チンム公は方々旅をしているうちに胸のわだかまりが消え去ったと言い、共に行こうと優しく手を握る。
チンム公の顔からは胸に隠していた寂しさととげとげしさが消え、優しさと穏やかさで溢れていた。
このときのチンム公のソルヒへの慈悲深く優しい言葉が、何度見ても泣けるんです。
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祈り続けるソルランの元に、思いがけない人が現れる。
そう、ミョンノンだった。
余と歩むのは怖いだろう。
だが、ソルラン。
余はおまえなしで生きるすべを知らぬ。
行こう、ソルラン。
余と共に。
そう言い、ソルランを抱きしめた。
スベクヒャンの花びらが舞う中で・・・。
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いやー。
最後は号泣でしたわ。
中だるみのないとてもいい作品だったと思います。
長編のドラマってちょっと一息ついちゃう話があるというか、
今日のは大した進展がなかったな、みたいな回があったりしがちなんですが、
このドラマはそういうのが全然なかったです。
ま、私の場合、途中から見たのでそう思うのかもしれませんが。
話の展開も分かりやすく、何度も焦らされてイライラする、みたいなこともなく、
まさに「ちょうどええ」って感じの絶妙なテンポでした(笑)
めでたしめでたし。
やっぱりドラマはハッピーエンドが好きです。
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