キャスト
カン・ミノ(ゴールドパートナーズ アジア総括本部長):チョン・ギョンホ
キム・スンジョン(ヘルミア カン会長秘書):キム・ソヨン
イ・ジュニ(ヘルミア 法務チーム長):ユン・ヒョンミン
マ・ドンウク(スンジョンの彼・刑事):チン・グ
第15話
信号が変わり、スンジョンが待つ横断歩道の向こう側へ歩きだそうとしたそのとき、ミノはバイクに乗った男に鉄パイプで殴られる。
頭から血を流して倒れたミノ。
男が倒れているミノのポケットからメモリーカードを持ち出し、バイクで走り去る。
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救急車で運ばれるミノ。
スンジョンは救急車の中でも病院に着いてからも、ミノのことが心配で心配でたまらない。
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ミノが襲撃されたとの連絡を受けるナ刑事。
ヨンベにもメモリーカードが奪われたことが知らされる。
ナ刑事は、ジュニの車両捜索令状を取るように指示する。
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メモリーカードはジュニの手に渡ってしまった。
処分するジュニ。
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ナ刑事たちがジュニの車を調べると、やはり車両番号が登録証に記載されている番号と違っていた。
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ミノのことが心配で気が気ではないスンジョン。
ようやく医師の許可が下り、スンジョンとウシクは病室に入ることができる。
が、ミノはスンジョンの顔を見るなり、「誰ですか?」と聞く。
「あんな美しい人が俺と親しいのか?思い出せないけど、俺は幸せ者だな」と言うミノ。
ウシクにも「ところで、あなたは誰ですか?」と聞き、
「おまえの父さんだ」と答えたウシクにビンタする。
ミノが記憶喪失のフリをしているだけだと気づき、喜びが溢れてくるスンジョン。
「無事でいてくれて、生きていてくれてありがとうございます。また失うかと……」と泣き崩れるスンジョンの頭を優しくなでるミノ。
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君を失うかと気をもんでいたのは俺の方なのにと文句を言うミノ。
謝るスンジョン。
「もうどこにも行くな」
「はい」
ミノの命令にすべて「はい」と答えるスンジョン。
ミノは言う。
「これだけは約束する。君を1人にしない」
抱きしめられながら、スンジョンは嬉し涙が止まらなかった。
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警察で取り調べを受けるジュニ。
車台番号も違うし、ナンバーを替えた跡もあるとナ刑事が責めるが、顔色一つ変えずに白を切り通し、「犯行車両を持って来い」と強気な態度。
さらには、「君がドンウクを殺すのを目撃した」と言うヨンベに、「罪を着せる気じゃ?原料問題でドンウクが調べてた相手は俺じゃない。あなただ」とまで言い出す。
そこへ課長から呼び出しがかかるナ刑事。
課長は、担当検事が代わり、ジュニを不起訴処分にと圧力をかけてきたことを告げる。
「イヤです」と反抗するナ刑事に、課長も「悔しければ証拠を探せ」と言うしかなかった。
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署を出るジュニは、ナ刑事に「気をつけろ。監察官室に目をつけられるぞ」と捨てゼリフ。
そんなジュニにナ刑事は、あのときドンウクがには息が合ったことを伝える。
「マ先輩はまだ生きていて、自分を見殺しにしようとする親友の言葉を聞いてたのよ。先輩が気の毒で生きてるのが申し訳ない。だから、私があんたを刑務所にぶち込んでやる」
「やれるものならやってみろ。ヨンベの妄想をどう立証するか楽しみにしてるよ」
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辛そうなミノを心配するスンジョン。
ミノは「特効薬が必要だ」と言い、質問にすべて「はい」と答えるように指示する。
すべての質問に「はい」と答えるスンジョン。
「君も俺を愛してる?」という問いにも、スンジョンは小さな声で、でもしっかり「はい」と答えた。
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今回の担当医師から、ミノの心臓が深刻な拒絶反応を起こしていることを知らされたチョ医師。
病室を訪れると、ミノはスンジョンを「俺の彼女だ」と嬉しそうに報告してきた。
「俺は彼女と恋もするし、結婚もする。子どもも作るんだ」と幸せそうに告げるミノ。
チョ医師は切ない表情を浮かべていた。
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ヘルミアが特許侵害で訴えられたとニュースで報道されている。
「笑おう、沈んでる暇はない」と明るく笑い、手をつないで会社へ行く2人。
エレベーターの中でキスをしたり、じゃれ合っていると、扉が開き、ジュニが乗り込んでくる。
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「プレゼントをありがとう。礼を言うよ。君のおかげでスンジョンを取り戻せた」と言うミノ。
「今のうちに楽しめ」とほくそ笑むジュニ。
来週の満期までに金が工面できなければ、ヘルミアは不渡りを出し、ミノは一文無しになる。
さらには、背任罪にも問われることになる。
「おまえたちの愛は続くかな」と言うジュニに、ミノは「哀れなヤツだ。君の人生はそれで幸せなのか?」と答えた。
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ミノが入院している間に、ヘルミアは深刻な事態に陥っていた。
生産はすべて中断し、流通していた商品も返品され置き場がないほど。
輸出品まで返品され、訴訟も起こっている。
契約を進めていたデパートからは入店拒否。
量販店などからも契約解除。
直営店も閉店に追い込まれている。
もう債券償還は絶望的だとミノに説明するユン理事たち。
ミノはそれでも最善を尽くそうと、会社更生法に詳しい役員を招集し、不渡りに対応するための体制を整える。
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めまいを起こしたミノを心配したスンジョンがおかゆを作ってくれる。
「どんなに忙しくても、1日に1時間は手をつないでいよう」とミノ。
「人は仕事を口実に愛することを後回しにする。『また今度』と言って、愛に背を向ける。でも、俺は違う」と。
ミノはこれからどんどん忙しくなっても、時間を惜しんで君を愛していくとスンジョンに約束した。
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ミノを襲った連中がヨンベを襲ったのと同じ連中だと分かる。
早速指名手配をしようとしていたナ刑事の元へ、別の署の刑事たちが来て、ヨンベを常習賭博罪で連行しようとする。
重要参考人だと訴えたが聞き入れてもらえず、もみ合いになる。
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ジュニが刑事の殺害に関与していることを知るハン本部長。
問題は原料問題が絡んでいること。
このままでは自分たちまで巻き込まれてしまうと、慌てて対策を考える。
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ミノがナ刑事に「証拠は時計だ」と報告する。
新たに見た夢によると、マ刑事は血だらけの手でジュニの腕をつかみ、そのときに時計が外れたのだ。
だから、時計にはマ刑事の血痕が残っているはず。
でも、どうやって押収を?
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ミノは、なぜジュニがそこまでしてあの腕時計を使い続けているのか不思議に思う。
あの時計はスンジョンが昇進祝いにプレゼントしてくれたものだからです。
実際にはドンウクが選んで買ってきたものだということをジュニは知らないんですけどね。
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ジュニがアジア統括本部長に昇進する。
管財人にジュニを使うならそれなりの役職を与えないとということで、会長が昇進させたのだとハン本部長が言う。
「成果で期待に応えると伝えてください」と嬉しそうなジュニ。
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チョ医師から、拒絶反応が出始め、集中治療が必要であることを告げられたミノ。
すでにかなりの心臓機能が失われていて、放っておけば、突然ショックを起こし、命の危険もあるとのこと。
死ぬわけにはいかないと強く思うミノ。
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病院から戻ると、家の前でスンジョンが待っていた。
紙に一緒にやりたいことを書くスンジョン。
彼女はミノが言った「人は仕事を口実に愛することを後回しにする……」うんぬんの言葉に感動したのだと言う。
私たちには人を愛すという宿題、義務があるということを忘れないために書くのだと言うスンジョン。
ミノは、父が生前、いつか家族で旅行したい国のリストを作っていたことを思い出す。
作った翌月に亡くなったので、それが叶うことはなかったとのこと。
「死ぬのがイヤでリストを作ったんだろう。生きる理由が必要だったんだ」と言うミノに、
「最期の日まで愛し続けようという意思だったのでは?」と答えるスンジョン。
「忘れてたよ。どんなに辛くても愛することをやめないと約束したな」とミノ。
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手をつないで階段を上る2人。
具合が悪そうなミノを心配して、途中まででいいと言い、手を振るスンジョン。
ミノのナレーション。
「あの日、あの階段でなぜか涙が出た。君が俺から離れていくような気がした」
ミノは階段を駆け上がって、スンジョンにキスをした。
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ジュニの家に不法侵入を試みるナ刑事。
見張るウシク。
突然ジュニが帰宅し、逃げられなくなったナ刑事はウシクにキスをすることでその場を切り抜けた。
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ナ刑事とウシクは不法侵入が未遂に終わり、お互いに口が汚れただけだと嘆きながら、お酒を飲みまくる。
翌朝、見知らぬ場所で目が覚めたウシクは全裸な自分と、ナ刑事と一緒に泊まったことに気づき、悲鳴を上げる。
「僕の真っ白な純潔を汚しましたね」と。
が、実際は酔っ払ってお漏らしをしたウシクの汚いパンツをナ刑事が洗ってくれただけだった。
爆笑!
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不法侵入を試みたことがバレ、ナ刑事は2か月の停職を食らう。
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ミノの辛い治療が始まった。
「この苦しみも生きているから感じる」と励ますチョ医師。
「生きられる確率を教えてくれ」と言うミノ。
チョ医師は「確率なんてない。生きるか死ぬかのどちらかだ。1%の確率で生き残った。今回も同じ。おまえ次第だ」と答える。
ミノは「俺を助けてくれ。俺にも生きる理由ができたんだ」とチョ医師の腕をつかみ、泣きながら「頼む」と繰り返した。
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ヘルミアは不渡りが免れそうにない。
ミノは会社を去っても、4500人の社員を守るため、できる限りのことをやってみると理事たちに告げる。
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スンジョンに「明日になれば、俺は一文無しの前科者になってしまう。それでも愛せるか?」と聞くミノ。
スンジョンは、ルーズベルト大統領が下半身不随になったときの夫人の言葉を語る。
「私が愛したのはあなたの脚だけじゃない」と。
「どんなに大変で辛くても愛し合わなきゃ」と言い、ミノを抱きしめるスンジョン。
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2人は自分たちへのご褒美だと言い、釣りに出かけラーメンを食べる。
楽しそうに遊ぶ2人。
ミノのナレーション。
「実はあの日、俺はすごく怖くて、悲しかったんだ。迫り来る不幸に背を向けようとして、無理に笑ってた。だからかな。何でもない日常が、君と一緒にいる瞬間が涙が出るほど特別で大切に思えた。美しい君。美しい時。過ぎ去ると、惜しく思える瞬間たち」
手をつなぎ、寄り添い合う2人。
ミノは意識が薄れていく。
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あー。
別れを予感させるようなイヤなナレーションがたびたびありました。
ようやくつかんだ幸せなんだからさ、成就させてあげましょうよ。
そう信じることしか今の私にはできません。
ミノの心臓に奇跡が起きますように。
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