キャスト
カン・ミノ(ゴールドパートナーズ アジア総括本部長):チョン・ギョンホ
キム・スンジョン(ヘルミア カン会長秘書):キム・ソヨン
イ・ジュニ(ヘルミア 法務チーム長):ユン・ヒョンミン
マ・ドンウク(スンジョンの彼・刑事):チン・グ
第14話
毎晩、眠れぬ夜を過ごすミノ。
情緒不安定になり、突然詩を朗読したり、泣き出したりするため、会社では「変人」というあだ名がついたとウシクがナ刑事に教える。
眠れないから夢も見れないミノ。
ナ刑事が「ほかの夢は?」と責めるが、「俺だって少しは寝たい」と叫ぶ始末。
ウシクが「なぜイ理事の車に血液反応が出ないのか」と聞く。
「犯行に使った車は処分したはず。同型の車を買ってナンバーを替えたのね」とナ刑事。
「それなら、車を押収して製造番号を調べればいい」と言うウシク。
が、明確な証拠や証言がなければ、捜索令状が下りないのだとナ刑事が言う。
ナ刑事はミノに「パク検事にヨンベを指名手配させて」と頼む。
「スンジョンのためよ」
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ジュニがハン本部長に、検事長と部長判事を紹介する。
捨てられる前に策を練ったのだ。
「買収で切られるのは俺だけかな。財務担当のあなたも危険なはずだ。だから、手を組んで、共に勝者となりましょう」とハン本部長に言うジュニ。
自分の専門を生かし、法を利用してカンとヘルミアを倒すというジュニの提案に、それも悪くないといった表情のハン本部長。
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スンジョンが会社に顔を出し、ミルとユミが大喜びする。
彼女たちからミノが最近抜け殻のようだと聞かされる。
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エレベーター前でミノにバッタリ遭遇したスンジョン。
ミノは幻覚だと思ったスンジョンが本物だったことに腰を抜かす。
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「再就職はまだか」と聞くミノ。
なかなか厳しい現状らしい。
スンジョンは家を引き払い、母の故郷である華城(ファソン)で新生活を始めようと思っていると話す。
「それぞれの場所で独り立ちしないと。頑張りましょう」と言うスンジョンに、
「俺には応援じゃなくて、拒絶の言葉に聞こえる」と答えるミノ。
スンジョンは「不思議な出会いでしたが、良きリーダーになると信じ応援してます。だから、早く乗り越えてください。4500人の人生が懸かっていますから」と笑う。
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別れ際、ミノは「俺が君に惹かれたのは心臓のせいじゃない。君だからだ。キム・スンジョンに惚れた」と言う。
「今後は俺のやり方で俺の心を表現する。感謝の気持ちは伝えないと。お互いに頑張ろう」
弱々しく笑顔を作るミノだった。
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スーツケースを抱えて階段を上るスンジョン。
通りかかった男性が荷物を運んでくれる。
家に着くと、門に付箋がびっしりと貼られている。
それはスンジョンを心配して、毎日ミノが残したメッセージだった。
一つ一つ読むスンジョン。
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スンジョンの言葉を思い出し、「頑張って生きていこう」と自分に気合いを入れるミノ。
突如、目の前がかすむ。
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会社に来ていた所長を呼び止めるミノ。
2人が会うのは、あの日以来だった。
「あの日は驚いただろう?」と言うミノに、
所長は「別に」と答え、胸板が厚かった息子の心臓が、薄っぺらい代表の胸によく収まったものだと不思議な気持ちだったとふざける。
「申し訳なかった」と謝るミノ。
「謝ることはありません。むしろ、ありがたい。代表の身体を借りて、息子が生きてる。息子の死が無駄にならずに済んだ」と答える所長。
所長は初対面で息子の心臓だと気づいたと言う。
労働組合との交渉の日、会議室で倒れた代表を見て、「この人とは何かある。私とつながってる」と心が感じたのだと。
「ありがとう。こうして立派に生きていてくれて」と優しい目を向ける所長に、思わず涙を拭うミノだった。
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「スンジョンのことは理解してやってください」と言う所長に、ミノは彼女がミノを守ると言ってくれたエピソードを話す。
「彼女は本当によく尽くしてくれた。だから、精一杯の感謝を伝える」と言うミノ。
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朝ごはんをしっかり食べるようにとナ刑事からの電話。
食べるものを買いに家を出たスンジョンは、玄関先にひまわりが一輪飾られているのを見つける。
「花を捨てたら天罰が下るぞ。スンモーニング」というミノからのメッセージ。
隠れてスンジョンを見ていたミノが、ナ刑事に食べるまで確認しろと電話する。
「マ先輩にそっくり」と嘆くナ刑事。
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毎日毎日ひまわりが届く。
たまった花束をミノの家の庭に放り投げるスンジョン。
それをまたスンジョンの家の玄関に置いてくるミノ。
置いているところをスンジョンに見つかり逃げる。
「これは罰だ。死ぬまで贈り続けるぞ」というメッセージ。
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海外企業にヘルミアを訴えさせてほしいとハン本部長に頼むジュニ。
新製品の特許に関する訴訟。
ジュニの目的は訴訟に勝つことではなく、訴訟が終わるまでの間、新製品を販売できなくすることだった。
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ヨンベ妻の病状は日に日に悪化していた。
ジュニに医療費が支払われていないと電話で文句を言うヨンベ。
ジュニは「中国で腎臓を手に入れたから、中国に行きたいなら、メモリーカードを渡せ」と要求する。
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スンジョンの就職活動はかなり難航していた。
ある日、テジ製薬という会社がこれから面接を行うと電話をくれる。
家を出ると、いつものようにひまわりが1輪。
ミノからのメッセージは「グッドラック」。
笑顔になるスンジョン。
階段を下りると、絶妙なタイミングでタクシーが止まる。
そのままタクシーに乗り込むスンジョン。
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面接を受けたスンジョンは即採用が決まる。
会社を出るとどしゃ降りの雨が降っていたが、男性が代表からだと言って傘を差し出してくれる。
実はミノがスンジョンのためにこっそりあれこれやってます(笑)
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ヨンベの車が手配されたとの知らせを受け、急いでヨンベの元へ向かうナ刑事たち。
ヨンベはジュニにカードを渡すため、約束の場所に来ていた。
が、現れたのはジュニではなく、ジュニが雇ったごろつきたち。
ヨンベは暴力を振るわれ、カードを奪われそうになる。
そこへナ刑事たちが到着し、男たちを撃退。
その隙にヨンベは逃げてしまう。
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会社が新製品の特許のことで訴えられたとウシクが朝イチで家にやってきた。
仮処分申請が出たため、商品が販売できないとのこと。
ミノはひまわりを断念し、急いで会社に向かった。
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あるはずのひまわりがないので、玄関先を探すスンジョン。
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ジュニがミノに、訴訟には勝てるが、訴訟はかなり長引くぞと言う。
「勝訴する前に会社が不渡りで潰れる。輸出と国内分を合わせて100万個の製品が無駄になるな。例の手付金を穴埋めに使うといい」
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さらに、今回の件でミノは背任の容疑がかけられた。
検察で取り調べを受けるミノ。
すでに地裁はゴールドと結託している。
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スンジョンは会社から近くて綺麗な部屋を紹介される。
しかも、それは格安物件だった。
運がいいと喜ぶスンジョン。
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所長と会うスンジョン。
スンジョンは職場が決まり、家の仮契約もしたことを報告する。
「すべてがうまくいく気がします」と言うスンジョンに、
「良かった」と笑う所長。
「だが、それを聞いて心が痛むよ。君はよほど辛い思いをしてたんだな。息子やカン代表のことでも胸を痛めただろう」と。
「許しをもらったのに、私のせいで混乱させてしまいました」とミノのことを謝るスンジョンに、
所長は「君はカン代表に守ると言ったらしいな」と切り出す。
「ドンウクは君を守るタイプだったろ。逆に、代表は君が守りたくなるタイプのようだ。つまり、君はそれぞれ違った形で2人を愛してるんじゃないか?」
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所長の言葉を思い出しながら、階段を上るスンジョン。
そこにはミノがいた。
「家と職場も決まった?」と聞くミノに、「見つかりました。これで新しくスタートできそうです」と答えるスンジョン。
ミノは「君と離れてから、何もしてあげてないと気づいた。君に対する暴言やひどい仕打ちばかりを思い出す。次の場所では皆に愛されて、幸運が続くことを願ってる」と言う。
「はい、そのつもりです」と答えるスンジョン。
「ありがとう、顔を見せてくれて。今日は顔を見れたから特効薬を投与できた」と言い、階段を下りていくミノだった。
何だかとても弱々しい背中です。
スンジョンにもそう見えるのか、いつまでも後ろ姿を見つめていました。
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ヨンベがジュニのマンションにやってくる。
男たちに暴行を受けたときの傷がまだ生々しく残っている。
ジュニは淡々と「メモリーカードを渡せ」と要求。
「こんな状況で渡せるか」とヨンベ。
「俺たちは単に利用し合う仲だ」と悪びれもせずに言うジュニに、
「本当のことを言え。腎臓は探してもないんだろ」とつかみかかるヨンベ。
あっさり「そうだ」と答えるジュニ。
「どうせ警察には言えない。共犯者だから。俺にはもう怖いものはない。1日も早くメモリーカードを渡せ」
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ヨンベ妻はますます悪化。
狭心症も併発したので、腎臓が手に入ったとしても手術はできないとのこと。
妻は「だから、私のことはいいの。もう罪を犯さないで」と懇願する。
涙を流すヨンベ。
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株主総会の議題は代表の解任。
株価も底値となった。
追い込まれたミノは、スンジョンの「早く乗り越えてください。4500人の人生が懸かっていますから」という言葉を思い出し、ユン理事たちに「頑張ろう」と気合いを入れる。
弱気になどなっていられない。
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不動産屋と本契約を交わしたスンジョン。
店を出たあとで携帯電話を忘れたことに気づき、戻ると店主が誰かと電話をしていた。
そして、スンジョンはこんなにいい物件がタイミング良く安値で手に入ったのは、裏でミノが手を回していたからなのだと知る。
テジ製薬にも真相を尋ねると、ミノが頭を下げてスンジョンの就職を依頼していたことが分かる。
どしゃ降りの雨の中で差し出された傘、階段でスーツケースを持ってくれた男性、絶妙なタイミングで現れたタクシー……。
スンジョンはミノが陰で支えてくれていたことに初めて気づいた。
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ヨンベから電話をもらったミノ。
指定された場所に行くと、ヨンベはひき逃げ現場の映像を持っていることを告白。
そして、「裁きを受けるから、子どもの将来を保証しろ。カードには原料問題のことも入ってる。ゴールド社とイ理事を倒せるはずだ」と取引を持ちかけてきた。
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ヨンベはジュニにカードをミノに渡したこと、今からナ刑事にすべてを話しに行くことを電話で告げた。
「妻を救えないなら金なんかいらない。おまえを道連れに刑務所に入る」
そして、その宣言通り、ヨンベはナ刑事にすべてを話した。
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ミノがメモリーカードを持ってハンジン日報に入ろうとしたそのとき、スンジョンから電話が入る。
今からそちらへ向かうと言うスンジョンを待つことにしたミノ。
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ジュニは例のごろつきに、ミノを今すぐ始末するよう依頼する。
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スンジョンの姿を見つけ、嬉しそうなミノ。
信号が変わり、スンジョンが待つ横断歩道の向こう側へ歩きだそうとしたそのとき、ミノはバイクに乗った男に鉄パイプで殴られる。
頭から血を流して倒れたミノ。
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ただでさえ体調が良くないミノが心配なのに、頭まで殴られてしまうなんて、切なすぎます。
本当にジュニって最悪男。
12話で語られたスンジョンの言葉が気になって仕方がないわけですが、ここはひとつハッピーエンドを信じようと思ってます。
だから、お願い。
ミノ、元気でいてね。
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