元カレは天才詐欺師~38師機動隊~|第7話 あらすじ&感想

元カレは天才詐欺師~38師機動隊~

【主な登場人物】

ヤン・ジョンド:天才詐欺師/ソ・イングク

ペク・ソンイル:市庁税金徴収3課課長/マ・ドンソク

チョン・ソンヒ:ソンイルの部下/スヨン(少女時代)

ノ・バンシル:38師機動隊、財布/ソン・オクスク

チャン・ハクチュ:38師機動隊、飛ばし/ホ・ジェホ

チョン・ジャワン:38師機動隊、キーボード/コ・ギュピル

チョ・ミジュ:38師機動隊、花/イ・ソンビン

チョン・ガプス:市長/アン・ネサン

サ・ジェソン:刑事/チョン・インギ

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第7話

突然やってきたソンイルに驚く。
倉庫の壁という壁にはぎっしりと写真とデータが貼り付けられている。
「これは何だ?」とソンイルが聞くと、ジョンドはいたずらっ子のような顔で「バレたか」と笑った。
それは3課の滞納者リストだった。
「どうして?」
「クビにならないように。ざっと300人に払わせればいい?」
ジョンドの言葉にソンイルがはにかんだように笑った。

ソンイルは滞納者たちに税金を払わせるため、また詐欺師たちと手を組むことにした。
ジョンドたちはいろいろな手口を使って、次々と騙し取ったカネを税金の支払いに充てていく。

最後の仕事が終わり、ソンイルとジョンドたちは一緒に食事。
なんと総額100億も払わせたようです!
バンシルにジョンドがお礼を言うと、バンシルも「私も楽しめたわ」と笑い、帰って行った。
ソンイルはジョンドに「捕まるなよ」と声をかける。
お互いに無事でいれば、またいつか会えるだろ、と。
ジョンドも「いつかまた一緒に酒を飲もう」と答えた。
心からのお礼を言うソンイル。
ソンイルと詐欺師たちは大いに飲んで食べて笑い合った。

翌朝、ソンイルは家の前で目を覚ます。
今日から出勤だというのにそんなところで寝ていたことを妻に叱られるソンイル。
でも、「辞めてもいいのよ、私が養ってあげる」と言ってました。
兄のことがあるから、何だかんだ不満は言いつつも、仕事が大変なことは理解してくれているようです。

久しぶりに出社すると、3課にアン局長がいて、ソンイルの部下たちに「バカなまねはするな」と怒っていた。
何があったのか聞くと、みんな口ごもって教えてくれない。
一番下っ端のチャンホがパン・ピルギュ社長の家を捜索したことを告白した。
頭を抱えるソンイル。

パン社長は俺たちの敵う相手じゃないのになぜ手を出したのかとカン課長に詰め寄ると、課長はソンイルが6年前のミンシクと同じ目に遭うかと思ったからだと答えた。
賄賂をもらったという通報がきっかけで、誰も味方をせず、結局死を選んだソンイルの義兄。
ソンイルはカン課長に「先輩、俺に構わないで。定年まで勤めなきゃ」と言う。

一方、ソンヒはチョン市長の部屋にいた。
市長はソンヒに「一仕事したらペク課長を助けよう」と切り出した。
パン社長に謝罪しなさい。
二度と手を出さないと約束したら、ペク課長をクビにしない。
ソンヒは市長からの提案を受け入れた。
市長はその場で懲戒委員会を取り下げると電話をかけた。
そして、「この件は君と私の胸にしまっておこう」と言った。

パン社長とアン局長が食事をしている。
チョン市長は市議会で来られない。
パン・ピルギュはジンソクが滞納税を払った話を切り出し、徴収局のヤツに騙されたらしいぞと笑った。
ジンソクのでまかせだと思っているみたい。
さらに、家宅捜索が入ったのは誰の指示なのかと聞いてきた。
市長や局長の指示ではなく、下の人間が勝手に騒いでやったことなんだろう?と言うものの、それでも不愉快極まりないと怒りをにじませた。
謝る局長。
パン社長は6年前の話題を口にした。
会食後、局長はそれをすぐに市長に報告。
市長はパン社長と会う約束を取り付けるようにと指示を出す。

ソンイルはソンヒに話をしようと呼び出す。
ソンヒは滞納者が納税したのは課長が詐欺をしたからでしょうと文句を言ってきた。
なんであんなヤツと?
ソンイルはジンソクに納税させるために手を組んだだけだと答える。
ソンヒは懲戒委員会が取りやめになったことを伝える。
ソンイルは驚き、何か知ってるのか?と聞いたが、ソンヒは知らないふりをした。
定年まで勤め上げてください。
今後は詐欺ではなく、法で懲らしめていかなくては。
ソンヒはそう言い、パン社長にはもう手を出さないとソンイルにも約束した。

懲戒委員会がなくなったことが局長の耳にも入るが、ソンイルをクビにしたい局長は納得がいかない。
「証拠を持ち帰るから待ってろ」と電話の相手に怒鳴る。
彼は今、ソンイルが賄賂をもらったと通報した人物との待ち合わせ場所に向かっていたのだ。
現れた人物、それはジョンドだった。
どうやら通報したのはジンソクではなく、本当にジョンドだったみたいです。
え?何で?(笑)

賄賂をもらったことが分かる証拠はありますか?と迫られ、ジョンドは笑い出した。
そして、いたずらだったと告白。
暇過ぎて、つい出来心で、と。
公務員をおちょくってるのか?と怒り出す局長。

徴収3課にパク・サンホから電話。
彼はちょいちょい3課にやってきては、滞納金を安くしてくれと頼む貧しい男です。
ソンヒ宛てにかかってきたが、席を外していることを伝えると2課のカン課長に代わってくれと言ってきた。
税金を払うから会いたいという連絡だった。
彼は何度も「チョン調査官も一緒に」と念を押し、3人は待ち合わせ場所で落ち合うことになった。
下っ端のチョンホを連れて出かけたカン課長。

ジョンドが刑事のジェソンの面会にやってきた。
ジョンドはかつてジェソンが父に言った「本当に賄賂を?無実ならすぐに出られますね」という言葉をジェソンに返す。
おじさんは無実だけど出られない。
これで父と同じ境遇だ、と。
憎らしそうに「ジョンド、おまえ」とつぶやくと、ジョンドは面白そうに衝撃の告白をした。
ノ・ドッキに詐欺に遭ったと電話をさせたのは俺だ、と。
はっとした顔になるジェソンに「俺にはめられるなんて」とあざ笑うジョンド。
悔しさと怒りでジョンドを睨み付けるジェソンに、ジョンドは「1人は放り込んだから、あと2人だ」と言ってました。
あと2人?
父はジェソンに濡れ衣を着せられてるのかしら?
こちらも根深い恨みの構図が隠れているようです。

待ち合わせ場所は駅。
チャンホがトイレのため席を立つと、サンホが大事そうに袋を抱えてやってきた。
彼はカン課長に「チョン調査官を今すぐ呼んでくれ」と再三頼み、一緒じゃないと渡せないのだと袋を離さない。
すぐに来るから俺に渡せと課長が袋を無理矢理奪うと、中には大金が入っていた。
サンホが持っているはずのない大金を見て、課長がお金をつかみながら、どこから持って来たのかと詰め寄った。
札束を持ってサンホと話をしている様子を何者かが写真に撮っている。
トイレから戻ったチャンホがそれに気付いた。
課長とサンホがもみ合いになり、袋の中の大金が宙に舞った。
写真を撮っていた男が逃げ、チャンホが男を追う。
ちょうど到着したソンヒがばらまかれた大金に驚くが、逃げたサンホを追うよう課長に指示され、走り出した。

チャンホは写真を撮っていた男からカメラを奪うことに成功。
が、写真を確認していたところを背後から別の男に襲われた。
鉄パイプで頭を殴られ、瀕死の重傷を負ってしまったチャンホ。

一方、ソンヒがサンホを追いかけたが、残念ながらサンホは電車に飛び乗り行ってしまった。
ソンヒに向かって「すみません」とつぶやいていた。

病院に運ばれたチャンホは意識がない。
カン課長が自分とソンヒの身代わりになったことをソンイルに説明した。
6年前の苦い思い出が甦るソンイル。

家に帰ったサンホだったが、帰宅後トイレの中で変死した。
泡を吹いてました。
毒を飲んだのは飲まされたのか、自ら飲んだのか?
もらった飲み物に入っていたんでしょうね、恐らく(TωT)

トクペの元へチャンホを殴ったと男が自首してきた。
なんとジンソクだった。
トクペからの連絡を受け、ソンイルが警察署にやってきた。

本当に暴行したのはパン社長の息子ホソクであること、罪を被れば面倒を見てもらえること、こうなったのは徴収課が社長を怒らせたからだということなどをジンソクはソンイルに伝えた。
怒りに震えながらソンイルはジンソクに聞く。
「本当にカネがすべてなのか?」
ジンソクは不敵な笑みをにやりと浮かべ、出ていった。

カン課長が責任を取るとソンイルに電話をかけてきた。
上からの指示のようだ。
パン社長の罠だと分かっているのにとソンイルが必死に止めるが、課長の決意は固い。
おまえのクビが免れて良かった。
おまえは定年まで働いて、年金をもらうんだぞ。
カン課長の言葉にソンイルは深いため息をついた。

そこへサンホが亡くなったという知らせが入る。
急いで葬式会場へ向かうソンイル。

警察署に戻り、事情聴取を受けるソンヒを待つソンイル。
すでにパン社長と署長の間で話がついているので、この件はこれで終わりになるとトクペが言う。
ジンソクが真犯人ではないと分かっているのに。
トクペは「俺たちは公務員。上の指示に従うしかない」と答えた。

取り調べを終えたソンヒは、サンホに働くよう言ったこと、パン社長に謝ろうとしていたことをソンイルにつぶやいた。
貧乏人には働けと言い、金持ちの税金逃れは見ぬフリをし、さらには手を出したことを謝ろうとした自分を悔やみ、泣いているソンヒです。

ソンイルがジョンドのマンションを訪れた。
突然やってきたソンイルに驚くジョンド。
ソンイルは思い詰めたような顔でジョンドに聞いた。
本当にカネがすべてなのか?と。
「詐欺師に向かって何を言ってんだ?」と笑っていたジョンドだったが、この言葉を繰り返すソンイルの様子を見て、何があったのかと聞いてきた。
部下がケガをしたこと、ある男がカネで命を落としたことを説明しかけたが、それももどかしく「いいや、とにかくあいつらをぶっ潰したい」と訴えた。
また手を組もう。
ソンイルがジョンドに懇願した。

第7話の感想

今回は重い内容でした。
悪いのは明らかにパン・ピルギュなのに、権力者たちが保身のために彼を守る。
清く正しくあるべき市長や局長や署長が、悪を見逃し、ご機嫌を取る。
正義を貫こうとするソンイルやソンヒたちは上からの圧力で職を奪われそうになり、貧しい者がそのための道具に使われる。
用が済めば簡単に捨てる。
人の命を虫けらのように扱う連中。
ソンイルが絶望し、詐欺師と手を組もうとさえする気持ちが理解できます。
理不尽さに悔しさとむなしさと怒りを感じながらも、定年まで公務員として勤めなければ、定年後の豊かな年金生活は手に入らない。
正義と現実の狭間で葛藤する苦しさが痛いように伝わります。
ソンイル役のマ・ドンソクさん、すごくいいです。
ソンヒ役のスヨンもめちゃめちゃいい。

ソンイルの懇願をジョンドは受けるのか?
いや、受けるよね、絶対。
また痛快爽快な詐欺が見れるかと思うとわくわくします。
チャンホの意識が戻りますようにと祈りつつ。

ではでは。
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hacchi

『冬ソナ』以来、韓国ドラマにのめり込んで早15年以上。その間に見てきた膨大な数のドラマの情報を踏まえつつ、私独自の視点に基づいた自由な切り口で、ドラマを紹介していきます。

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