第64話
王様がチンム公に刀を振り上げる。
チンム公は言う。
父上の前で死にます。
東城王の肖像画のことですね。
そうすれば、もう寂しくありません。
1人ではない。
あの世で父上と狩りをします。
膝枕で昼寝をさせてもらいます。
その言葉を聞き、王様は刀を下ろす。
泣きながらチンム公の手を取り、自分のほおを何度も何度も叩く武寧王。
この父を殴るのだ。
この父を。
王様のその声は外にいる者の耳にも届く。
ミョンノンとソルランは「?」という顔。
ホン内官はぎょっとした表情でミョンノンの顔色をそっとうかがっていた。
王様は「余が死ぬべきだ。すべて余のせいだ」と大きな声をあげて泣く。
部屋から出てくる王様。
「この時をもってチンム公は王族ではない。二度と王宮に入れるな」と言う。
そして、この件について再び持ち出すなと言い、これ以上の追及を禁じた。
そのまま寝込んでしまう王様。
>>>
ソルランはミョンノンに本当にチンム公の謹慎で済ませるのかと聞く。
チンム公1人の仕業のはずがない。
あまりにも必死のソルランに、そこまでこだわる理由を話すようにと言われる。
心の中にある「チンム公が父を2度も襲ったからです」という言葉は飲み込み、
「太子様をまた脅かすだろうから」と答えるソルラン。
「それほど心配なのになぜ離れた?」とミョンノン。
ソルランは何も言えない。
>>>
トルデとマングが王宮の外に出されることになる。
テウンからピムンであることは家族にも隠して暮らすようにと言われる。
マングは裏があるのではないかと疑っていた。
そして、闡庇司が心配だと言い、「嫁に来ないか」とソルランに突然のプロポーズ(笑)
男の子が「おじさんとお姉さんは似合わない」と爆笑する。
>>>
謹慎中のチンム公を訪ねるソルラン。
ソルランを冷ややかな言葉で出迎えたチンム公に、
あれだけの罪を犯したのに、謹慎ぐらいで泣き言を言うなんてとソルランも攻撃的な口調。
腹を立てたチンム公は、「ここを出たら真っ先におまえの首を斬ってやる」と言う。
ソルランは王様がこの件について再び持ち出すなと言ったことに触れ、王様に何とささやいてその言葉を言わせたのですか?と強い口調で迫る。
王族が裁かれぬのなら、あなたの仲間を地獄へ突き落とす!
と、言い捨てて帰って行く。
ソルランがどんどん怖い女になってきました。
母だけでなく父をも殺した(しかも2度も襲った!)憎き相手だから当然といえば当然だけど、今までのソルランとかなりキャラが変わったような気がして戸惑います。
>>>
ミョンノンがキムンとの同盟を妨害した者を探すために動き出した。
ソルランにスニムンへ手紙を書かせ、その旨を知らせる。
後日コヨンと共に1人の男が百済にやってくる。
スニムンからの返書によると、その男が怪しいとのこと。
早速、手掛かりを探すミョンノンとソルラン。
すると、その男を見たときのヨン達率の様子がおかしかったことに気づく。
事実を話さなければ命がないと言うと、その男はヨン達率から大金をもらってやったと暴露。
ヨン達率はこのこともチンム公が関わっていると思われては、チンム公の命が危ないと考え、本当のことを白状する覚悟を決める。
この件は、私とスベクヒャン王女が企んだこと。
王女はチンム公を慕い、チンム公を王位に就かせたいと思っていた。
だから、太子様が手柄を立てることを妨害したのだと話すヨン達率。
ショックを受けるミョンノン。
怒りに震えるソルラン。
だが、ミョンノンは寝込んでいる王様にはしばらく伏せておこうとする。
一刻も早く王様に知らせ、王女様を引きずり下ろさなくてはと言うソルランに驚くミョンノン。
ミョンノンもまたソルランの激しく攻撃的な変化に違和感を感じていた。
>>>
寝込んでいた王様が少し回復し、ミョンノンにキムンの件を妨害した者について聞く。
口ごもっていたが、やがてスベクヒャンの仕業だったと告げる。
>>>
スベクヒャンが王様の元を訪れる。
王様は、ヨン達率と親交があるのか、太子が王になるのは嫌かと静かに問う。
否定するスベクヒャン。
すると、「なぜ余を騙す?なぜ欺いたのだ?」と言う王様。
余はそなたの父ではない。
そなたはスベクヒャンではない。
凍り付いたように王様を見つめるスベクヒャンだった。
>>>
おおお。
ついに王様から三行半が突きつけられてしまいました。
王様は、スベクヒャンが娘でないと分かってからもなお、この子によって心が癒やされた事実を鑑みてくれていたのに。
小賢しいスベクヒャンのことだから、また言葉巧みに言い逃れしそうな気もするけれど、今度という今度は絶体絶命でしょうかね。
ばれちゃ困ることはまだまだたくさんあるし、ソルヒ大ピンチ!
>>>
ランキングに参加しました。
ポチっと応援よろしくお願いいたします<(_ _)>