キャスト
カン・ミノ(ゴールドパートナーズ アジア総括本部長):チョン・ギョンホ
キム・スンジョン(ヘルミア カン会長秘書):キム・ソヨン
イ・ジュニ(ヘルミア 法務チーム長):ユン・ヒョンミン
マ・ドンウク(スンジョンの彼・刑事):チン・グ
第8話
スンジョンに好きだと告白し、キスをしたミノ。
スンジョンも目を閉じる。
ミノがスンジョンの頬に手を伸ばしかけたそのとき、レッカー車がガタンと大きな音を立てて揺れる。
一瞬で我に返った2人はぱっと離れてしまう。
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スンジョンにプレゼントするのであろう指輪を選んでいるジュニ。
ナ刑事たちはその隙にジュニの車から血液反応が出るかどうかを調べていた。
が、血液反応は出なかった。
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ハン本部長がミノを呼び出し、ゴールドの会長が来韓することを知らせる。
「ヘルミアの売却先もそろそろ決めたいみたい」と言うハン本部長に、
「まだ不渡りも出してないのに売却を急ぐ必要が?」とミノ。
ハン本部長は「不渡りは目前よ」とさらりと答え、そんなことよりミノの副社長選任がうまくいくことの方を気にしている様子。
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ウシクが会長来韓の準備をする傍らで、ミノはスンジョンのことばかりを考えている。
ミノはウシクに、自分を嫌っている女と酒に酔ってキスをしたら、男はどういう態度をとるべきかと質問する。
友達のことだと言いながらも、ウシクはミノ自身のことだとすぐに気づく。
「俺たち何かあったか?」とクールに接するべきだと言うウシク。
悪い男のようで気乗りしないミノだったが、ウシクは自信満々。
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中部工場の所長がスンジョンを訪ねてくる。
ヘルミア研究所と共同開発した新製品の企画書をカン理事に渡してほしいと言うのだ。
所長は「父親が喜ぶ会社を作れると伝えてほしい」とスンジョンに頼む。
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ただでさえ気まずいのに、こんな書類を届けるのはさらに気まずい。
スンジョンはミノの家の前で戸惑っていた。
そこへ背後から突然ミノが現れ、驚いたスンジョンがよろけてしまう。
とっさに抱きかかえるミノ。
2人の間にまた気まずい空気が流れる。
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お互いに話があるということで家の中に入るスンジョンとミノ。
スンジョンは所長から預かった企画書を手渡す。
「ヘルミアに再建のチャンスをください。お父様が作られた潰すには惜しい会社です」と言うスンジョンの言葉を遮るミノ。
「ほかに話すことはないのか?」
「ありません」
キス以来初めて会うというのに、そのことに触れもせず仕事の話をするスンジョンに、だんだん苛立つミノ。
クールに接するはずが、ついムキになり、「俺は本気だった」と言ってしまう。
スンジョンが「理事が気まずい思いをされるかと心配だったんです」と言うものの、ミノは逆ギレするかのように「企画書は捨てろ」と冷たい言葉。
スンジョンは、ミノが少しずつ変わってきていることを指摘し、今のミノなら説得できると思ったと言う。
「生き方を変えるのは考えただけでも恐ろしい。それでも恥ずかしくない人生を俺に選べと言うのか?」と言うミノ。
そして、まるで迷っている自分自身に言い聞かせるかのように、「絵空事ばかり言うのはやめろ。俺は自分らしく生きる」と怒鳴り出す。
そんなミノにスンジョンは言う。
「私が守ります。迷わないように、怖くないように助けて差し上げます。本気です」と。
「俺を守る?」
ミノはスンジョンをじっと見つめる。
「理事は死の淵から戻られました。別の人生を歩んでもいいのでは?」
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ゴールドの会長が中部工場の視察を予定していることをユン理事に伝えるジュニ。
が、工場はリストラ中止を求めるストライキ中だった。
ジュニはストライキのせいで交渉が水の泡にならないよう、今日中に鎮圧するようにとユン理事に指示をする。
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翌朝、スンジョンの言葉を受け入れるつもりなどないかのような顔で、「中部工場から会計資料を取ってこい」とスンジョンに命じるミノ。
企画書も突き返した。
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ハン本部長から明日ゴールドの会長が中部工場を視察に行くことを知らされたミノ。
ジュニがストライキを鎮圧する業者を送り込んだことも知る。
今、中部工場にいるはずのスンジョンが危ないと感じたミノは、会長の接待をすっぽかし、工場へと急ぐ。
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ストライキを鎮圧する男たちが従業員たちに手荒な暴行を始める。
駆けつけたミノの目の前でスンジョンも棒で頭を殴られてしまう。
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病院に運ばれるスンジョンら従業員たち。
スンジョンは幸い軽い脳しんとうだったが、ミノはスンジョンのそばでずっと付き添っていた。
病院はケガをした従業員たちで溢れかえっている。
ミノを見つけた従業員たちが、「これが人間のやることか?」とミノを罵る。
「抵抗するからだ。あんな会社のためになぜ戦うんだ?」と声を荒らげるミノ。
すると、所長が「おまえたちのようなろくでなしどもから我々は不当に扱われている。だからこそ、人間らしい待遇を求めて戦うのだ」と答える。
「諦めろ。ろくでなしと戦っても勝ち目はない」と言うミノに、従業員たちの怒りはさらに増し、殴りかかろうとする。
「やめてください」と叫ぶ女性の声。
スンジョンだった。
「理事の仕業じゃないわ。あんな連中を雇う人じゃない。それに、理事が指示したなら、工場に来るはずがない」
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「なぜ俺じゃないと思うのか?」と聞くミノに、「私を工場に行かせたから。ケガする場所に行かせるような方ではありません」と答えるスンジョン。
「理事がここへ来たのは私を助けるためでしょう?ありがとうございます」
ミノは今までの冷徹な生き方を貫こうと従業員たちに悪態をついたにもかかわらず、すっかりスンジョンのペースに乗せられてしまう。
「困りましたね。それじゃ非情な生き方を続けられませんよ」と笑うスンジョン。
「変になりそうだ。何もかもがめちゃくちゃだ。勘弁してくれよ」とミノ。
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スンジョンが理事会のために出社してくる。
そして、鎮圧を指示したのはどうやらゴールドではなく、ジュニらしいという噂を耳にする。
一方、ユン理事から昨日の鎮圧でスンジョンもケガを負ったとの報告を受けるジュニ。
血相を変えてスンジョンの元へ駆けつけたジュニだったが、スンジョンは心配して近づいてくるジュニに後ずさりをしてしまう。
「どうしてケガの原因を聞かないの?」
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チョ医師に相談するミノ。
好きな人の前では善人でありたいと思うようになったことを告白しつつ、でも、これは移植の後遺症で本当の感情ではないのでは?という思いも吐露していた。
「復讐する相手は亡くなり、新しい心臓と人生をおまえは手にした。あとは自分で選べばいい。どう生きるかはおまえが決めろ」
そうアドバイスするチョ先生。
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ジュニはスンジョンに自分が指示をしたのだとあっさり認めた。
生き残るためにやったのだと。
工場の人たちも早く諦めるべきだと言うジュニの言葉に、スンジョンは恐怖すら感じる。
「分かってくれよ」と言うジュニに、「今日の理事会と就任式までは任務を全うするが、祝福はできない」と言い、部屋を出るスンジョン。
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昨日は会長の接待をすっぽかしてしまったので、今日こそは何が何でも工場視察に付き添わなくてはいけないミノ。
だが、またしても予定を変更し、ヘルミアの理事会会場へと向かう。
代表理事としてジュニが選出されることに異議を唱える者は1人もいないはずだった。
ところが、なんとミノが自分も立候補すると名乗り出る。
ざわつく理事たちに、ミノは「この会社を建て直す」と宣言。
「派遣理事のあなたを誰が支持するかな?」と余裕のジュニに、ミノは「代表理事の選任を株主が提案する」と言い放った。
ミノは亡きカン会長の株を全部買ったことを明かし、「俺がこの会社の大株主だ。代表の座をかけて株主総会で勝負しよう」とジュニに宣戦布告する。
「生き方を変えることにした。何があってもこの会社を救う」
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ミノはジュニに「俺には守るべきものがあると昨日気づいた」と言う。
「この会社とキム・スンジョン。この2つだけはおまえに絶対渡さない」
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ついに生き方を変える決意をしたミノ。
嬉しくてたまらない様子のスンジョン。
「何も言うな」と言うミノの言葉を無視し、「感謝します」と笑う。
「今後のことを考えるとすごく怖い」と本音をこぼすミノに、スンジョンは「私が守ると言いましたよね。精一杯助けます。お父様のようになれるよう隣で応援します。全力で」と言う。
スンジョンを抱きしめるミノ。
心臓がバクバクと高鳴る。
「ついでに背中をトントンしてほしい」と甘えるミノに優しくトントンするスンジョン。
ほっと癒やされたような顔になるミノ。
この顔が笑えます(笑)
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ミノからの宣戦布告に苛立つジュニ。
代表就任が保留になったことを心配して父が電話をかけてくる。
電話を切り、布団を敷こうとした父。
布団の間から何かが落ちる。
なんとそれはドンウクの携帯電話だった。
あの日、血まみれのドンウクの傍らにあった携帯電話を持ち去ったのはジュニの父だったのだ。
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頭のケガを心配して所長がスンジョンに電話をかけてくる。
話したいこともあるのですぐに向かうと答えるスンジョン。
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ドナーの家族が見つかったとの連絡が入り、急いで知らされた住所の家を訪ねるミノ。
そこへスンジョンと所長が現れる。
ミノを見つけ、「私の家に何か?」といぶかしげな顔の所長。
呆然と所長を見つめるミノ……。
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ミノがついに生き方を変える決断をしました。
愛するスンジョンがそばにいてくれるなら、どんな犠牲にも困難にも耐えていけるって感じなんでしょうね。
うんうん、そんなミノの勇気に拍手です。
でも、この心臓がドンウクのものだと知ったらミノはどう思うんでしょうね。
スンジョンに対して罪悪感のようなものが芽生えてしまうのかしら。
一難去ってまた一難です。
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