上流社会
SBS 全16話 2015年
演出:チェ・ヨンフン
脚本:ハ・ミョンヒ
出演:ユイ(AFTERSCHOOL) ソンジュン キム・ヒョンシク(ZE:A) イム・ジヨンほか
最高視聴率:10.1%
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【主な登場人物】
チャン・ユナ(テジングループ 末娘)/ユイ(AFTERSCHOOL)
チェ・ジュンギ(ユミンデパート 代理)/ソンジュン
ユ・チャンス(ユミンデパート 本部長)/パク・ヒョンシク(ZE:A)
イ・ジイ(ユナの親友)/イム・ジヨン
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第16話(最終話)
会社を去るジュンギの車がユナの目の前を通り過ぎて行った。
急いでジュンギに電話をかける。
ジュンギはユナにこう伝えた。
「謝ったのに謝罪していない気がした理由が分かったんだ。
何の償いもしてないからだ。
もう会わない。
連絡もしない。
元気に頑張るんだぞ」
呆然とするユナ。
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ジュンギが帰宅すると、家には母がいた。
お互いに仕事はどうしたのかと聞く。
ジュンギが会社を辞めたことを伝えると、
母は「よくやったわ」と褒めてくれた。
慎重に考えて出した結論のはず。
若いからできること。
妻子がいたらできない、と。
なんて器の大きなお母さんなんでしょう!
私もこんなふうに言える母親でいたいな。
母を抱きしめ「落ち着く」とつぶやくジュンギ。
実にうらやましいシーンです(笑)
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イェウォンの秘書が「BSMの出店は副会長の提案だそうです」と報告。
「副会長」という言葉に苛立つイェウォン。
秘書は慌てて「弟さん」と訂正した。
親会社への投資に違法性はなく、外資法に基づいたものであること、ギョンジュンがBSMの親会社の株主であることが知れ渡り、会長以上の信望を集めていることを報告する秘書。
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ジュンギを辞めさせた理由を姉に聞くユナ。
それには答えず、「旅行に誘った理由をギョンジュンに聞いた?」と姉。
実は兄がユナの部屋に来た日、イェウォンはユナにギョンジュンを信用しちゃダメよと言いに来たのだ。
旅行に誘ったのは、証人が必要だったから。
事故死を装っても、死体がないと疑われる。
それで、ユナを利用したのだと。
ユナは愛する兄が自分を利用しようとしたのかもしれないと知り、ショックを受ける。
兄に確認する勇気が持てず、つい兄を避けてしまっていた。
姉は「チェさんと私は取引をしたの」と言い、その内容については答えずに行ってしまった。
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ユナは覚悟を決め兄と会う約束をする。
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イェウォンが父にギョンジュンを切って、12%のテジン株を返させましょうと提案する。
父はテジンホームショッピングとBSMの合併を提案され、前向きに考えると答えたことをイェウォンに告げる。
「会社や家族を捨て、自分の人生を選んだ人と手を組むんですか?」と訴えたイェウォンに、父は「売上が伸びるなら死に神とでも手を組む」と答えた。
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姉は苛つき、デスクの物を床にぶちまけた。
「副会長」のネームレートも床に落とし、ガラス製のそれは粉々に砕け散った。
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兄に会いに来たユナ。
兄は避けられていることに気づいていて、その理由を聞いてきた。
姉から証人に利用しようとしたのだと言われ、確かめるのが怖かったのだと答えたユナ。
兄はユナに株を残した理由を、現実を自覚させたかったからだと説明した。
財閥としての責任感や権利を無視しているユナに、環境は捨てられても関係は断ち切れないことを教えたかったのだと。
旅行に連れて行った理由は、ギョンジュンの最後を見届けてほしかったから。
でも、幸せそうに恋人の話をするおまえを見て、残酷だと思ったからやめたのだと。
「兄さんを信じる」と答えたユナ。
人生の最後を見届ける人に私を選んでくれてありがとうと言うユナに、
「やっぱり僕の目に狂いはなかった」と兄は笑った。
父とのことを心配するユナ。
兄は「(父は)僕を愛してるから絶対に僕を捨てない」と答えた。
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「母さんが僕に人生をかけたのは自分のためだ」というギョンジュンの言葉や、「死んでしまいたい。私が生まれなければ、母さんも苦しまずに済んだ」というユナの言葉を思い出す母。
「どこで間違えたのかしら」とホン執事につぶやく。
これが人生ね。
得たり失ったり間違えたり……。
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ユナ母が会長に語る。
私たちの夫婦関係は失敗だったと。
お互いの責任なのにあなたのせいにしてあなたを憎んだ。
そして、そのせいで子どもたちを不幸にした。
夫婦の失敗は2人の失敗。
でも、会長はそれを認めようとしない。
毎日同じ話をするが、結論は何なんだとうっとうしがる会長。
「同じ結果でも過程は変えられる」と答えたユナ母。
折り合いのつかない会話をユナ母が終わりにする。
「変化を求めるには年を取りすぎたのね」
ユナ母がここまで夫への気持ちを素直に認め、それをストレートに夫にぶつけているにもかかわらず、会長がそれを受け入れるような温かい言葉をかけてくれないことがすごく嫌です。
一度ぐらい分かりやすい形で妻への愛情表現をしてくれてもいいのにね。
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帰宅したユナに母が声をかける。
「私が嫌い?」と母に聞かれ否定するユナ。
「私はいつも母さんを求めてた。
道を踏み外さなかったのは、母さんに認めてほしかったからよ」と。
「これだけは言わせて。私も辛い人生だったの」と母。
自分は弱い人間だったと語り、「私が言った言葉であなたを傷つけたものは全部忘れなさい」と言った。
「悪いけど忘れないと思う」とユナ。
困難に陥るたびに母さんのことを思い出すはずよと。
「私は最善を尽くしたの」と母は辛そうに言った。
今となっては母の苦しみが理解できるユナです。
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帰宅したチャンスが母に「ジイと結婚する」と宣言。
「絶対にダメよ」と母は猛反対。
が、チャンスは責任感のある男になりたいんだと言う。
良家の嫁は2人もいる。
ジイなら義姉さんたちと違って母さんに従うよ。
何を言っても考えが変わりそうにない覚悟の固い息子に、母はため息をついた。
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イェウォンの部屋へ行くユナ。
兄に真相を聞いたら、最後を見届けてほしかったと言ったことを伝える。
「私の言った通りでしょ」とイェウォン。
証人に利用するのも、最後を見届けるのも同じこと。
いや、それを同じだと感じるイェウォンは歪んでるよね。
ユナは「私は兄さんを信じる」と答えた。
さらに、ジュンギのことを質問。
中国戦略チームの吸収を命じたのに、自ら辞めたのだと答えたイェウォン。
「出世が保証されてたのに」
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ジュンギに言われた数々の言葉を思い出すユナ。
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久しぶりにジュンギとチャンスが会う。
会社を辞めた理由を聞かれ、親みたいな人生は送りたくないと思っていたが、今はそれも悪くない気がすると答えたジュンギ。
全力疾走して、年を取った気がしてたが、まだ20代だった。
若いうちに少し息抜きしたい。
ジュンギはチャンスにジイとのことを聞く。
心から愛せる女にはなかなか出会えない。
結婚するのか?と。
「するよ」とチャンス。
断られたことも告げた。
「引き留めてって意味だ」とジュンギ。
「だよな」とチャンス。
「何とか乗り越えてみせる」と言うチャンスに、ジュンギは「その様子だと大丈夫だ、バカ野郎」とエール(笑)
「俺のところに戻れ、バカ野郎」とチャンスも辛口発言。
「今は嫌だ。でも、最近のおまえは気に入ってる」とジュンギ。
チャンスが笑う。
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テジンホームショッピングとBSMの合併協議に来たギョンジュンとイェウォンが会う。
イェウォンは負けを認めたが、テジンの役員にはなれないと攻撃。
背任で訴えると言う。
「まだ戻る気はないが僕には12%の株がある」とギョンジュンは言う。
イェウォンが何を言ってもギョンジュンの方が数倍上手。
涼しい顔で姉を交わす。
「僕に勝てないことを認めたらどうだ?僕が長男としてこの世に生まれた時点で勝負がついてる」とギョンジュンは言った。
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ジュンギが実家に帰宅。
両親は大喜びし、母はサムゲタンを作ると言い、すぐに鶏肉を買いに行った。
母が帰ってくるまで、父と2人で散歩に出かけることになる。
足の不自由な父を支えながらの散歩。
ベンチに腰掛けると、父はジュンギを扇子で扇いでくれた。
ジュンギが遠慮するが、父は嬉しそうに「好きでやってるんだ」と答える。
会社を辞めたジュンギに、父は「心配するな。人生は何とかなるもんだ」と言う。
「おまえを誇りに思ってるよ」
母には素直に愛情表現ができるジュンギも父には多少の気恥ずかしさがあるようです。
温かい言葉を返すこともないジュンギですが、父の扇子を奪い、自分が父を扇いでました。
父と息子ってそんなものかもしれませんね。
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ジイにチャンス母からの呼び出し電話。
チャンス母はジイにもう交際も結婚も反対しないと告げた。
が、ジイは断る。
「お互いに好きで結婚したとしても、格差があるので離婚するはずです」と。
まさか断られるとは思っていなかった母。
あの手この手でジイを説得する。
さんざん母に説得され、ついにジイは「分かりました。そこまでおっしゃるなら本部長と交際します」と答えた。
なぜか負けたような気になるチャンス母。
ジイって心理戦に長けてますよね。
これって作戦なのかな。
小賢しい感じがしないのがジイの魅力ですね。
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ジュンギのマンションの前で待ち伏せしていたユナ。
一緒に食事へ行く。
勝手なことをしたおかげで、努力が評価されなかったと文句を言うユナに、ジュンギが謝る。
ユナは、中国への出店が進んで実績が上がったことにお礼を言う。
以前、なぜ姉さんの下で働くことにしたのか聞いたとき、「今は答えられない」と答えたジュンギ。
それが気になって仕方がないと言うユナ。
ジュンギは「君が理由だ。会いたくて」と答えた。
「恋しかったの?」とジュンギにしつこく聞くユナ。
「勘弁してくれ」と恥ずかしがるジュンギ。
ジュンギはそんなユナを見て「新しい一面だ。意地悪だ」と言った。
色っぽい目で見つめられ、「何だよ」と照れるジュンギ。
ふふふ。
いい感じの2人です。
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母に言われた「下心から始まる愛もあれば、純粋な愛から下心が芽生えることもある」という言葉について話すユナ。
ジュンギはそれを止める。
「やめろ。僕のしたことを理解するために無理してる」と。
愛は好きな気持ちだけで成り立つものじゃない。
様々な感情が交錯して深まっていくものだ。
僕を理解しようとせずに捨てろ。
ユナは「別にやり直す気はないわ」と言いながら、愛し始めたのはいつからかと聞いてきた。
なかなか答えてくれないジュンギに、「私を愛してたなんて嘘だったのね」と怒り出す。
ジュンギはあの場所だったのか確かめてから話すと答えた。
「その場所に今から一緒に行ってみる?」とユナ。
が、ジュンギは首を振って「よそう」と答えた。
「そこへ行ったら君を手放せなくなる」と。
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ジイが帰宅すると、チャンスが待っていた。
「ジイ、今日を生きよう」とチャンスが切り出す。
明日は誰にも分からない。
周りはどうせ別れると言うだろう。
でも、一緒に生きよう。
おまえと生きたいんだ。
結婚する?
ジイは「する」と答えた。
抱き合う2人。
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ジュンギとユナがやってきたのは、ユナがチャンスとお見合いをしたホテルだった。
エレベーターに乗る2人。
ジュンギは「今、考えると、初めて見たときからだ」と言った。
「ユナ、愛してる」
「私は運命を信じない。あなたを選ぶわ」
そして、2人はキスをした。
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ユナの声。
「純粋さは精製の過程で生まれる。
不純な愛だったけど、愛し合う過程を経て、純粋な愛に生まれ変わる。
愛は問題を解決しないけど、解決する力を与える。
解決する力を得ることで十分幸せになれる」
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1年後。
ユナは本部長に昇進している。
ジイとチャンスは結婚し、ジイのお腹には赤ちゃんが。
以前4人で遊びにいったチャンスの別荘で再び集まる。
チャンスはジイの尻に敷かれている様子だが、2人はとても幸せそう。
ジュンギがユナにペアリングを渡し、「愛してる。結婚してくれ」とプロポーズ。
「ステキだわ」と答えたユナに、ジュンギはほっとしたように笑った。
最後まで見終えた感想
うーん。
面白くなかったとは言わないけれど、何のひねりもない展開で、終わった瞬間「えー!マジで?これで終わり???」と叫んでしまいました(笑)
ユナとジュンギ、ジイとチャンス。
このカップルがハッピーエンドになることは最初からある程度予想ができたわけですが、
その過程があまりにも単純すぎて、少々拍子抜け。
チャンス。
数回飲んだくれて帰宅したぐらいで母が折れてくれるんなら、最初からそうすれば良かったのに。
もっと大きな何か(例えば、財閥の息子という地位)を失わなくちゃ。
肩書きは一緒のままでジイと結婚できたなんて(しかも親に認められて)ちょっと納得いかないのは私だけですかね?(笑)
そもそも三男坊のチャンスが兄たちを差し置いて後継者になるなんてありえなかったと思うし、後継者にはなれなくても、ちゃんと財産は分けてもらえるし、それなりの地位も保証されていたわけでしょう。
最初からそれで良かったじゃんって感じ。
スミマセン。
悪口ばっかり言ってます(^^ゞ
でも、同じことがユナにも言えそうです。
ドラマはプロポーズで終わってるけれど、ユナはこの先ジュンギと結婚できるわけ?
元々ユナが庶民のジュンギと結婚するのは無理だったわけですよね。
親に反対されたとしても結婚すると当時は言っていたけれど、そこから状況は何ら変化してないですよね。
確かに、ユナ母は少し理解ある母親には変化しました。
ユナに厳しかったのは、夫の浮気のことで辛かったせいだと分かったし、そのことでユナを苦しめたことにも十分すぎるほど気づいた母です。
でも、そのことと庶民との結婚を認めることとはつながらないでしょう?
会長に至っては何の変化もなかったですよね。
息子は自分を死んだことにしてまで別の人生を歩もうとしたのに、だからといって自分のやり方を悔い改めることはなかったし、ユナ母の歩み寄りにも今ひとつ優しさを見せてくれないまま。
ついでに言えば、ソラとも切れてないようなことをソラが言ってたしね。
そんな「俺は王様だ!」の会長が庶民のジュンギを許すとは到底思えないんですけど。
あと最大のがっかりはギョンジュンVSイェウォン、または、ギョンジュンVS会長の闘い。
ここが大して描かれないまま終わってしまったこと。
ギョンジュン+ユナVSイェウォン+会長の構図になって、ジュンギのヘルプが大きな力になり、ギョンジュン+ユナが勝利する!みたいな展開を期待してたんですけどね。
または大きなトラブルに巻き込まれるんだけど、この2人+ジュンギが会社の危機を救う!とかさ。
それでこそジュンギとユナの結婚も許されるというものでしょう。
って、なんで私がここまで熱くなってるんだか(笑)
書こうと思えばまだまだ山ほど突っ込みどころはあるんですが、これ以上はやめておきます。
あ、あくまでも私の個人的な見解ですからね。
私の解釈違いもあるだろうし、「行間を読む」的にしっかり心理を読み込めてないかもしれないし。
ただね。
主人公を演じた俳優さんたちは魅力的でした。
ユナ役のユイちゃんは抜群に美しかったし、ジュンギ役のソンジュンくんはやっぱりすごくカッコよかった!
チャンス役のヒョンシクくんは赤ちゃん顔なのにセクシーだったし、ジイ役のジヨンさんもチャーミングでした。
目の保養という意味ではめちゃめちゃオススメドラマです(笑)
繰り返しますが、ここに書いたことは私の個人的な見解であり、誰にとってもそうだというものじゃないし、このドラマを全否定するつもりもないので、くれぐれもノークレームの方向でよろしくお願いいたします<(_ _)>
私のつたないあらすじ&感想に最後までおつきあいいただき、ありがとうございました。
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お帰りの際は応援ポチポチよろしくお願いいたします↓↓↓