第6話 「失踪」
ミニョクが何者なのか悟ったユジョン。
「(支払いの期限は)今週中だ。二度と顔を見せるな」と言うミニョク。
ミニョクの腕をつかむユジョンの手を冷たく振り払う。
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ミニョクのために愛の歌を歌ったにもかかわらず、
最後まで聴いてもらえなかったセヨンが泣いている。
「落ち着きましたか?」と声をかけるドフン。
「見物に来たの?それとも同情?」とセヨン。
「泣いてくれない人のために涙を流すな」とドフン。
「思ってくれる人のために涙は取っておいてください」と言いながらハンカチを渡す。
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ミニョクに「建物は処分しましょうか?」と聞くグァンス。
「そのままにしとけ」とミニョク。
監視ももうやめるように言う。
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ミニョクとのいろいろな出来事がユジョンの頭の中で巡る。
そこへやってきたドフンは荒らされた店内を見て驚く。
「オーナーが来て出ていけと言われた」と話すユジョン。
「俺が話してみる」と言うドフンを制し、私に任せてと言う。
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セヨンのところへ戻ってきたミニョク。
彼女の様子がおかしいことに気づく。
幼いころから苦手だったステージに上がるということをしたせいかと問うミニョク。
「天下のシン・セヨンが誰のためにあんな努力を?」と楽しそうにからかう。
「あなたのためよ」と答え、去ろうとするセヨンの腕をつかみ、
「今、歌ってくれ」と言うミニョク。
セヨンは「私のために泣いてくれる?」と聞く。
つかんでいた腕を放すミニョク。
この結婚をやめると言い出すセヨン。
家に帰りキャンバスをナイフで切り裂く。
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家を出る準備をするユジョンに、
ブレスレットがくすぐったいから外してほしいと騒ぐ父。
だだをこねているうちに頭痛で倒れてしまう。
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ミニョクにビジネスとして結婚をすることを宣言し、
結婚契約書を持ってきたセヨン。
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「さすがシン議員の娘。がめついことこの上ない」とあざ笑うチョ会長。
「セヨンは違う」と言うミニョク。
「うちに不利な条件は削除しろ」と弁護士に命じるチョ会長。
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ユジョンが出ていったか聞くミニョク。
監視していないので分からないと答えるグァンスに、
「居場所は把握しておけ」と言う。
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ユジョンは父をつれてドフンの家を訪ねていた。
ドフンの父は布団を用意してくれるが、
母は文句たらたら。
眠る父に辛いことは全部自分が背負うとつぶやくユジョン。
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先輩検事から「出頭命令」の紙を渡されるドフン。
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後輩のヘリがユジョンを使ってもらえるよう頼んでくれる。
感謝するユジョン。
そこへミニョク登場。
頭を下げる2人の前でわざと足を止め、部下に靴紐を結ばせる。
何度もユジョンの顔をのぞき込むミニョク。
階段に座り込むユジョンをエレベーターから見ているミニョク。
わざわざエレベーターを降りて、彼女の様子を見に行く。
「二度と現れるなと言ったのに何のつもりだ」と言いながらも、
ユジョンが気になって仕方がない様子。
この辺りはちょっとコミカルな感じです。
電話がかかってきて「すぐに行きます」と答えるユジョン。
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父が店の前に座り込んでいる。
鍵を開けてくれとユジョンに頼む父。
また必ず来ようねとなだめながら父を連れ帰るユジョン。
亡くなった母が父のクリームパンを好きだったという話をしているうちに、
また頭痛に襲われ倒れる父。
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病院で医師から動脈瘤があると説明を受けるユジョン。
手術してくださいと頼む。
父さんを助けてと。
父の赤いジャンパーを手洗いするユジョン。
ポケットからいろいろなものが出てくる。
以前、ミニョクが担保として置いていった豪華な指輪を見つけるユジョン。
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チョ会長の弁護士から、キム議員の海外口座が書かれた資料を渡されるドフン。
これは一種の契約金だと言って、
我が社に入らないかと誘う弁護士。
切羽詰まった状況にあるドフンがこの取引に応じないはずがないと思っている様子。
「キム議員を再逮捕し、検事を辞めてください」と言う弁護士。
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病院で頭の激痛に苦しむユジョンの父。
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セヨンがドフンにハンカチを返しに来る。
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担保の指輪を質に入れるユジョン。
もらったお金を病院に持っていき、すぐ手術をしてくれるよう頼む。
そこへ見知らぬ男が来てユジョンを強引に連れて行く。
着いた先で待っていたのはミニョクの継母。
高価な指輪にはナンバーがついているので、
どこかで動きがあればすぐに分かるらしい。
「警察に引き渡して」と言う継母。
そこへミニョクが登場し、「僕があげました」と言う。
部屋からユジョンを連れ出すミニョク。
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必ずお金は返すので、手術代を貸してほしいと懇願するユジョン。
しかし、ミニョクは「おまえも俺くらい苦しんでみろ」と言う。
「何もできないうちに大事な人を失えば、どれほどつらいか分かる」と。
「警察で会おう」と言うミニョクの足にすがりつき、
父が元気になったら警察でも刑務所でも行くので、
今は見逃してほしいと必死で頼むユジョン。
そんな惨めな場にセヨンとドフンが入ってくる。
「俺に会いに来た女」とセヨンにユジョンを紹介するミニョク。
驚くドフン。
ミニョクは4人で飲むことを提案し、無理矢理ユジョンも連れて行かれる。
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気まずい空気の中、ミニョクだけが上機嫌。
皮肉な笑みを浮かべ、ドフンとユジョンを見て楽しんでいる。
セヨンはミニョクに会いに来たユジョンのことを気にしている。
ミニョクはユジョンに「アン検事を恋人にどう?」と言う。
「恋人はいます」と答えるユジョン。
「恋人の職業は?」と聞かれ、
「立派な仕事をしてます」と答える。
いたたまれずトイレへと席を立つユジョン。
トイレから出るとセヨンが待っていて、
自分たちが結婚することを知っているかと聞く。
父の手術代を借りるだけだから誤解しないでほしいと言うユジョン。
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2人が席を外している間にドフンは「何のマネです?」とミニョクに抗議する。
ユジョンを侮辱するような言葉を並べるミニョクに腹を立てるドフン。
「彼女はもう被告人ではありません。罪を償った女性です。
金や権力で人を動かせるとでも?よくもそんなマネができますね」とドフン。
そんな2人の会話をトイレから戻ってきたセヨンが聞いていた。
さっきの女性がジヒを死に追いやった人間だったと知る。
「あなたは苦しむ姿を見せたいだけでしょ?」とセヨン。
「このままなら結婚しない。ビジネスだと思うなら、
最低限の礼儀は守って」とミニョクに言う。
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ユジョンが病室へ行くと父の姿がない。
探しに行こうとするとドフンに会う。
ドフンはさっきの件を怒っているが、ユジョンは父のことで動転している。
ドフンは警察に届けるように言い、自分が父を探しに出かける。
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家が分からなくなり立ちすくむ父を発見するドフン。
ほっとして父を車に乗せる。
良かったと嬉しそうな笑顔を見せるドフン。
「安全運転を」と言う父。
「あの日も雨がひどくて心配してたんだ」と事故があった日のことを話し始める。
認知症で自分の誕生日さえも分からない父が、
はっきりとあの日のことを語る様子に驚き「覚えてるんですか?」と聞くドフン。
「もちろん」と父。
そして、衝撃の一言が彼の口から発せられる。
「おまえが運転してたのに娘に罪をかぶせやがって」。
愕然とした表情のドフン。
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父が見つかったという電話。
父の元へ向かおうとすると、ミニョクがいる。
浦項へは自分が連れて行くと言う。
見つかった父は霊安室にいた。
裸足で歩き回ったのであろう傷だらけの足をなでながら号泣するユジョン。
「どうしてこんなことになったの?」と。
その様子を見ているミニョク。
なんでなんでなんで???
これはもう明らかにドフンの仕業だよね。
殺してはいないと信じたいけれど、
遠くへ置き去りにしたことは間違いないと思います。
地に落ちたね、ドフン。
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テレビカメラの前でキム議員が
「検察の違法捜査です。私の政治生命を断つために仕組まれたことでした」と揚々と語っている。
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ユジョン父のお葬式。
刑務所時代にユジョンをさんざんいじめた同部屋の女ボスが来る。
出所してすぐここへ来てくれたらしい。
「泊まるところは?」とユジョンが尋ねると、
「人の心配してる場合?」とボス。
「あんたがつらいときは私を訪ねてきな」と言う。
推測するに、サンの一件からユジョンとは友好的な関係になったんでしょうね。
そんな様子もミニョクは監視している。
ドフンはまだ来ない……。
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お父さんのお墓にクリームパンをお供えするユジョン。
そこへドフンがやってくる。
全財産だと言ってお金を渡すドフン。
こうでもしなければ僕の気が済まないと言う。
ユジョンは言った。
「私たちは今までとても努力してきた。お互いを傷つけないように、気ばかり遣って」と。
ドフンはユジョンに悪いと思い余計に気を遣い、
ユジョンはそんなドフンを心苦しく感じていた。
自分はあのときの選択を後悔していないし、
また同じ状況になっても同じことをすると言うユジョン。
だから、もう気にしないでと。
「後ろ姿は長く記憶に残るそうよ。あなたの後ろ姿を見送るのは自信がない」
そう言って、ユジョンは席を立ち、歩き出した。
ドフンが持ってきたお金と、
プロポーズのときにくれた指輪を置いて。
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家に戻ってきたユジョン。
カビだらけのクリームパンがお皿に置いたままになっている。
父の赤いジャンパーを抱きしめ号泣するユジョン。
父さんのにおいがするように、洗わなきゃ良かったとつぶやく。
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ミニョクがユジョンの行方を尋ねるものの、グァンスは行方が知れないと言う。
パン屋のシャッターを開け中に入るミニョク。
そして、気を失って倒れているユジョンを発見する。
病院に担ぎ込むミニョク。
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検察を辞めるドフン。
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病室で横たわるユジョンを見つめ、
「死ぬな。許さない。絶対に死ぬな」と心の中でつぶやくミニョク。
続く。
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倒れているユジョンを見つけたときのミニョクの慌てぶりは意外でした。
何度も声をかけ、病院へも自分で連れて行き、
しかも、病院内にも自ら担いで運び込みましたからね。
そこには「好意」と呼べるほど温かいものがあるとも思えませんが、
「気になる」というレベル以上の存在にはなっている気がします。
フリーになったドフンは、
セヨンとの距離を縮めていくんでしょうね。
あー、やだやだ。
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