第51話
切ない涙を流しながら歌うソルラン。
そこへ王様が入ってくる。
キムンで育ったのになぜ百済の歌を知っているのかと尋ねる王様。
母がよく歌っていた歌だと答えようとして、思い止まるソルラン。
王女様が歌っているのを聞いたと答える。
王女様のお母上がよく歌っていた歌だとか、と。
納得する王様。
あー。じれったい(笑)
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王様に漢水(ハンス)はなぜ重要なのかと聞くソルラン。
元々、百済は漢水のほとりに建国されたのだと教えてくれる王様。
そして、キムンを手にすれば民の豊かさと強さを得られるので、高句麗から漢水を取り戻す力になると言う。
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スベクヒャンが王妃に、王宮の外では民が飢え苦しんでいるという噂を聞いたと話す。
そして、高価な宝飾品を差し出し、「これを手放し、民を救いたい」と申し出る。
王女の善意に賛同した王妃や高官夫人、さらには女官たちもが同様に寄付を始め、それらで民に粥を施す。
いい行いをしたと王様に褒められるスベクヒャン。
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姉に土下座して許しを請うソルヒ。
両親とも姉さんの方を愛していて悲しかったと言うソルヒに、父さんはあんたをかばって刀で切られて死んだことを忘れたのかと言うソルラン。
生きてますけどね。
傷ついたふりはやめて。父さんも母さんもあんたを大事にしてたことをよく分かっているはずと言うソルラン。
ソルランはソルヒに改心してほしくて言葉の限りを尽くして必死に諭す。
でも、ソルヒの耳には届かない。
それどころか、あんまり追い詰めると、太子様に真実を話してしまうかもとソルランを脅し始める。
今回の施しの件で、王様をはじめみんなが喜んでくれた。
姉さんがいなくても私がみんなを喜ばせることができるから、姉さんは百済を出ていってと頼む。
苦しくて胸を叩き泣き崩れるソルラン。
父さん、母さんと叫びながら泣き、やがてある決意を固める。
このままでは傷つけてしまうであろうミョンノン。
漢水を取り戻したい実の父である武寧王。
王女の座を守りたいソルヒ。
3人のためにソルランができること、それがキムンへ行くという選択だったのだ。
ソルランはトリムにそのことを伝える。
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喜楽殿の門番となったトルデとマングは、ある晩、王女が外出したことを報告する。
2人を門番にした理由。
それはナウンを信用できるか否かを見極めるためだった。
ナウンが王女の外出を報告に来れば、嘘をついていないことが証明される。
ナウンはいつものように王女のフリをして留守番をしていた。
スベクヒャンとソルランの関係を疑問に感じるナウン。
ならず者を訪ねた際、やはり王女がソルランの追跡を依頼していたことを聞いていました。
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ソルランはソルヒに獏の話をする。
悪夢を食べるといわれている獏はずんぐりとしてかわいいが、悪鬼を見ると恐ろしい姿に変身する。
ソルランは自分が獏になってしまいそうで怖いと言う。
だから、百済を去ることにした。
でも、もし加林でのようなことが起きたら、つまりソルヒの私欲のために王様や太子様を危険にさらすようなことが起きたら、恐ろしい獣となって、あんたを傷つけるかもしれないと言うソルラン。
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ソルランがキムン行きを志願したことは王様にも報告された。
ミョンノンの気持ちを知っている王様はひどく驚き、ソルランを呼び出す。
ソルランはミョンノンが自分を大切にしてくれている気持ちに応えたいと言う。
女人として思われているわけではなく、あくまでも臣下として忠誠心を望まれているだけだと、偽りを王様に伝えた。
王様がそれを言葉通りに受け取ったか、それとも彼女の苦しい胸の内を察したのか。
そこまでは分からなかったです。
王様の部屋を出ると、そこにはミョンノンが。
ミョンノンはソルランが志願したことが信じられず、自分に隠していることがあるはずだと詰め寄る。
マックムを探した理由と関係するのではと。
ソルランはここでも偽りを並べる。
実は探していた妹がもう亡くなっていたことを知人から聞かされた。
だから、もう故郷に戻りたいのだと。
それでも行かせられないと許可しない太子様にひざまずき、涙を流しながら、「哀れんでくださるのならば、お願いです。行かせてください」と懇願する。
何も言えなくなるミョンノン。
2人はそれぞれに愛する人のことを思う……。
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こんな感じの第51話でした。
ソルランの切なく必死な瞳に込められた思いがミョンノンには届いたのだろうと思います。
どうしても志願しなければならなかった理由があるはずだと。
ミョンノンがそこを突き止めることで、ソルランが本当は何者なのかが明らかになっていくんでしょうね。
ううう。
ソルヒはソルランを偽善者だと言うけれど、これは偽善ではなく、紛れもなく博愛の心。
ソルランに勝ったと勘違いしないでほしいですわ。
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