第52話
ミョンノンはソルランがなぜ密偵としてキムンへ行くことを決めたのか自分なりに理解しようとしていた。
そして、あれだけ必死で探した妹が亡くなっていたこと。
それがソルランにとっては相当の悲しみであったのだと考えた。
悲しみに気づいてやれずすまないことをしたと謝るミョンノン。
任務が終わったらまた百済に戻ってくると約束したら、キムンへ行かせると言う。
「はい、太子様」と答えるソルラン。
本当はもう戻るつもりはないはず。
ソルランはミョンノンに気づかれないよう静かに涙を流す。
王様はミョンノンを呼び、2人が望むなら一緒にさせるつもりでいたことを伝える。
ミョンノンは自分の独り善がりだったようだと答える。
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ソルランはトリムからスニムンのことを探るだけじゃなく、スニムンの心をつかむようにと指示される。
ソルランは信頼する将徳様が伝説のトリムだとは知らないんですね。
準備が整い、キムンへ向かうソルラン。
旅立つ前、ソルランはソルヒに会い、永遠に嘘を突き通すことはできないと言う。
それでもソルヒは、姉さえいなくなれば怪しむ人など誰もいないとほくそ笑んでいた。
獏の話を忘れないでと言い残すソルラン。
ナウンはスベクヒャンが外出したことをトリムたちに報告。
スベクヒャンがならず者を使い、ある者の尾行をさせていたことも報告。
が、その相手がソルランだったことは隠し、男だったと偽りの報告をする。
詳しく知ろうとしたら金を要求されたと言うナウン。
とにかくナウンが報告してきたことで、ナウンは嘘をついていないとへ佐平に証明できたことが嬉しいテウン。
少し納得いかないような表情のトリム。
王宮に戻り、これでもう秘密を知る者がいなくなったと一安心のソルヒ。
が、次の瞬間、信じられない言葉を耳にすることになる。
「お姉様にはお会いになりましたか?」
ぎょっとした顔になるソルヒ。
その言葉を投げかけたのは、なんとナウンだった。
ナウンはソルヒに自分の考えを語る。
スベクヒャンが尾行を命じたソルランはスベクヒャンの姉であり、彼女こそが本当の王女なのではないかと。
このことを他言しない代わりに大金を要求するナウン。
なかなか大金を用意することができないスベクヒャンに対し、目に余るほど横柄な態度をとるようになるナウン。
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トルデとマングもキムンへ向かう。
キムンへ着いたソルランたちはコヨンの指示に従いながら、スニムンとの接触を図る。
誰も信じられぬと疑心暗鬼になっているスニムンに寝殿の女官を入れ替えることを提案するコヨン。
ソルランは新しい女官として、スニムンに仕えることになる。
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ナウンが思いがけない暴走を始めました。
ソルランさえいなくなればもう何も恐れることはない、そう思って有頂天になっていたソルヒは一気に奈落の底に突き落とされたような気分だったことでしょう。
ナウン恐るべし。
ソルランが言った通り、ソルヒはこの広く美しい王宮でたった1人、怯えて生きていかなくてはいけなくなりました。
ま、自業自得ですけどね。
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