第53話
スニムンに新しく寝殿の女官となった者だと挨拶するソルラン。
名を聞かれ、カヒと名乗る。
年齢は21歳。
王様に関心を持たれたことで、ほかの女官から意地悪なことを言われる。
頭痛がするから香を焚くなと言うスニムン。
寝るときも機嫌が悪く、女官たちにおもしろい話をしろと怒鳴る。
ソルランが故郷の話をすると、スニムンは楽しそうに聞き、やがて眠りについた。
コヨンから王様は関心を示すのも早いが失うのも早いので油断しないようにと忠告される。
梅の花を見つけ、ミョンノンを思い出すソルラン。
ミョンノンもまた梅の花を見ながらソルランを思っていた。
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ナウンの横柄さは日を追うごとにひどくなるばかり。
スベクヒャンは怯える毎日。
ある夜、ソルヒは身分が低いと馬鹿にするナウンの暴言に耐えかね、ついにナウンを殺してしまう。
し、し、死んだ???
あまりにも衝撃的な展開にビックリ!
会いに来たチンム公がスベクヒャンの部屋に入り、この状況に驚愕する。
ならず者たちに払う金を渡すためナウンと待ち合わせしていたへ佐平は、ナウンが来ないので喜楽殿へ行く。
だが、チンム公の機転で事なきを得る。
王妃様に侍女がいなくなったと言うように指示するチンム公。
ナウンがお金を盗んで逃げたことにする。
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ナウンが行方不明という情報はトリムたちの耳にも入る。
侍女を最後に見た者を探せと監察の女官たちに伝えるへ佐平。
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スニムンは常に腹を立て、誰に対しても苛立ち、怒鳴り散らしていたが、ある日怒りすぎて発作を起こす。
倒れたスニムンに、ソルランは自らの指先を傷つけ、その血をスニムンの口に含ませた。
発作が治まるスニムン。
気血が滞り危ないところだったが、血を飲ませたので助かったと言う医官。
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チンム公がスベクヒャンと結婚し、王様になることを望むヨン達率。
チンム公は彼にスベクヒャンを助けてほしいと頼む。
へ佐平を黙らせる方法が1つあると言うヨン達率。
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ヨン達率はへ佐平を呼び出し、ペク・カが謀反を起こす前、へ佐平(当時はへ恩率)と密談していたのを見た者がいると話す。
今までは黙っていたが、高句麗との密書事件が起きたばかりのへ佐平に、この話が加わることで、王様のへ佐平に対する信頼が徐々に揺らぐのではと脅す。
ナウンの調査を中止するようトリムとテウンに指示するへ佐平。
トリムは従うと言うが、テウンは怒りが納まらない。
ヒョプチュク谷を忘れたことはないと声を荒らげる。
ナウンもこの話をスベクヒャンにしていました。忠誠を尽くすのが嫌になった出来事だと。
へ佐平はこの時、1つの部隊にはサムニョ谷へ、もう1つの部隊にはヒョプチュク谷へ行くように指示を出した。
でも、それはおとり作戦で、ヒョプチュク谷へ行かされた者たちは敵の餌食となり、ナウン以外が全滅したのだと言う。
それでも忠誠を尽くしたあの子を見捨てるのかと、煮えたぎるような怒りを爆発させるテウン。
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ソルランと王宮との情報交換は伝書鳩を使って行われていた。
ある日ソルランの元に届いた手紙には、スニムンが変わらねば戦をすると王様が決めたと書かれていた。
文章の最後に小さく描かれた梅の花。
ミョンノンの思いを受け取るソルラン。
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チンム公は今後は私が王女様をお守りしますと言う。
失敗して共に地獄に落ちようと構わない、と。
偽王女であることを知りながらも彼女を救ったのは、王様の座につくためだけなのでしょうか?
自分でも気づかないうちにこの悪女に心を奪われてしまったのかも。
とにかくスベクヒャンにとっては、たった1人の味方。
運命共同体として邪の道を進んでいくことになるんでしょうね。
ああ、チンム公……。
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