第68話
泣きながら「母さん、ごめんなさい」と叫び、剣を振り下ろそうとしたソルラン。
悲鳴を上げ、「お願い、助けてください」と泣き出すプヨン。
そこへ飛び込んできたミョンノン。
ソルランは高句麗の奇襲で殺されたと思っていたミョンノンが生きていたことを知り、ほっと力が抜ける。
兄に助けてくださいと泣きつくプヨン。
ミョンノンはソルランに「剣を離せ」と命じる。
血まみれの剣をプヨンに向けたまま「できません。プヨンを私に渡してください」と叫ぶ。
かすかにうめき声をあげたチンム公に気づき、急いで侍医の元へ連れて行くミョンノン。
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チンム公のケガを知る武寧王。
傷より毒が問題だと言う侍医。
チンム公が狩りに使う剣だったので、毒が塗ってあったのだ。
とっさに自らの手を剣で切り、血を飲ませる王様。
余の血で解毒できるはず。
自分の体を傷つけてまでチンム公を救おうと必死になる王様を見ながら、違和感を感じるミョンノン。
チンム公は一命を取り留める。
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ソルランが事の顛末について王様に報告する。
プヨンは現在行方不明。
すぐに探すようソルランに命じるミョンノン。
そして、ようやく心に余裕ができたのか、「久しぶりだな」と声をかける。
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喜楽殿で見つかるプヨン。
ソルランはプヨンが大事にしている鉢植えを投げつけて割る。
プヨンははっとして自分がまた人を殺してしまったことを現実のものとして受け止める。
こんなはずじゃなかったと泣き叫ぶプヨン。
哀れんだような目で見つめるソルラン。
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プヨンが見つかり、自白したことをミョンノンに告げるカンボク。
ミョンノンはあることを思い出していた。
王様が民の原情文を審理する日にやってきた2人の男のことを。
へ佐平がペク・カをそそのかしたとマックムが言いに来たあのときですね。
ただのどうでもいいやりとりじゃなく、こんなところにつながる伏線だったとは!
あの日やってきた2人はどちらもこの子の親だと主張。
1人は親であることの証拠として、子どもが毒蛇に噛まれたとき自分の血を飲ませて救ったと言っていた。
毒が回っても実父の血で助かると主張した男。
当時王様は、侍医に子どもと2人の男の頭髪や皮膚や癖などを調べさせ、どちらが本当の父であるかを判断するように命じたのだった。
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つきっきりでチンム公の看病をする王様をのぞき見るミョンノン。
ホン内官を呼び出す。
自分がどれほど王様を敬愛しているかを語るミョンノン。
そして、チンム公の数珠について聞く。
王様が対の片方をチンム公に授けたとは聞いていたが、チンム公はそれを「東城王が残した形見だ」と言っていたとのこと。
必死にごまかすホン内官。
さらに、ミョンノンは、王様がチンム公に「この父を殴ってくれ」と言っていたことについても触れる。
そして、今回のこと・・・。
私は何者なのか知っているな。
誇り高き百済の太子様だと答えるホン内官に、「では、チンム公は何者だ」と聞く。
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チンム公が目を覚ますと傍らに王様がいる。
峠は越えたと言う侍医。
チンム公の手を握り、安堵した表情を見せる王様をいぶかしげに見つめるへ佐平。
外ではヨン達率がチンム公の名を叫びながら泣いている。
峠を越えたことを伝えてやれと言う王様に、それさえ納得できないへ佐平。
「王様はチンム公を切り捨てるべきです。なぜ・・・」
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ホン内官が言わないのなら、侍医を呼ぶまでだと言うミョンノン。
つまりどちらが本当の親子関係にあるのかを頭髪、皮膚、癖などから調べてもらうということですね。
王宮に噂が立ち、波乱が起きるだろう。
追い詰められたホン内官は土下座し、泣きながら「すべては太子様のためでした」と言う。
王様がチンム公と太子様を救うために・・・。
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チンム公が目を覚ますと、チンム公の手を握ったまま傍らでうたた寝をしている王様の姿が。
2人の手には1対の数珠がはめられている。
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ホン内官が言う。
王様は息子を守ろうとして、チンム公を殺すかも知れないと恐れたのだと。
だから、殺すかも知れない東城王の息子をそばに置き、自分の息子を東城王の息子として育てれば、東城王の息子を必ず守れると考えたということですね。
そして2人は入れ替えられた。
「太子様。チンム公は王様のお子です」と叫ぶ。
そして、太子様は偉大なる東城王のご子息です。
ひれ伏して泣き続けるホン内官。
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東城王の肖像画の前で酒を飲むミョンノンは、1人泣き笑い。
とっくりを投げつけて割り、「王様」と絶叫する。
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プヨンの死罪を求めるへ佐平。
さすがに気が進まない王様。
ソルランも「殺さねば」と訴える。
が、戦場にはまだたくさん百済の兵がいる。
こんなときに王宮で血は流せないと言う。
プヨンの命はいつでも奪うことができるのでしばしの延期を求める。
王妃も賛成し、王様もそれを受け入れる。
プヨンが二度と軽率な行動をとらないよう監視すると約束するソルラン。
ソルランの監視の下、監禁されるプヨン。
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戦場でのミョンノンの活躍や下っ端への気遣いなどをソルランに聞かせるトルデたち。
ソルランは誇らしげにそれを聞く。
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夜中にソルランの名前を呼びながら戸を叩く音が聞こえる。
恐る恐る出てみると、門の前には泥酔したミョンノンが。
酒を飲んだら泣きたくなった。
泣いたらおまえに会いたくなった。
そう言い、つぶれてしまったミョンノンを部屋で寝かせるソルラン。
ミョンノンに何があったのかと胸を痛める。
朝起きるとミョンノンの姿はなかった。
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チンム公は歩けるぐらいにまで回復する。
謹慎の身であるはずのチンム公を王宮に置くことに納得がいかないへ佐平。
王様は回復したらまた謹慎させると言う。
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ヒョプチュクを得たら、漢水を完全に奪っては?と言うミョンノン。
兵を置いてきたので再び戦場へ行くと言い、その際に友であるチンム公を連れて行くと言う。
チンム公にもそのことを告げる。
ホン内官はなぜミョンノンがそんなことを言い出したのか真意が分からず戸惑う。
ミョンノンは「私がチンム公を殺すとでも?」と言う。
ヨン達率は、名誉を取り戻す絶好の機会だから、太子に従い戦場へ赴くようにと手紙を送る。
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チンム公はプヨンに戦場へ行くことを告げる手紙を送る。
以前狩りに行くときにお守りとしてプヨンがくれた手ぬぐいを身に着けていく。
戻ってきたら褒美をくださいと。
手紙を読みながら涙を流すプヨン。
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テウンとトルデたちの軍に1人の兵が合流する。
なんとソルランだった。
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いやー。
盛りだくさんな内容でした。
真実を知ったミョンノン。
かわいそうでしたね。
いくら自分のためだったとはいえ、愛してやまない王様が実の父ではなかったなんて。
チンム公はチンム公で傷つくでしょうね。
これだけ寂しい思いをさせられて生きてきたのですから。
ミョンノンがチンム公を戦場へ連れ出したのは、やはり名誉を回復させるチャンスだと思ったからでしょう。
もしかしたら、ミョンノンはチンム公に本来の居場所を与えようとしているのかも。
ううう。
どうなってしまうのでしょう???
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