登場人物
ヤムジョン:キム・ヒョンジュ
仁祖(インジョ):イ・ドクファ
嬪宮カン氏:ソン・ソンミ
ソヒョン世子:チョン・ソンウン
チャンニョル王妃:コ・ウォンヒ
キム・ジャジョム:チョン・ソンモ
ナム・ヒョク:チョン・テス
第5話 初めての夜
ヤムジョンは自ら服を脱ぎ、抱いてとヒョクに抱きつく。
王様のおもちゃになるより死んだ方がマシよ。
が、ヒョクはヤムジョンに帰れと言う。
女で人生を棒に振れないと。
もし見つかったら、おまえも私も殺される。
私は死んでもいいと泣き叫ぶヤムジョン。
家門再興を諦め、駆け落ちしろと言うのかとヒョク。
そこまでの思いはない。
それがヒョクの本心でないことをヤムジョンは分かっていた。
私のために身を引くんでしょう?
年老いた王様に抱かれるのは鳥肌が立つほど嫌。
だから、あなたを体に刻みたい。
それなら誰に抱かれようと、私はあなたのものでいられるから。
そう言って、ヤムジョンはすべてを脱ぎ捨てる。
ヒョクも抑えきれずヤムジョンを抱きしめる。
ついに2人は1つになった。
__________
ヤムジョンは覚悟を決めたとヒョクに言う。
王様の寵愛を受ければ、出世だってできる。
必ずあなたの力になる。
逆賊の汚名をそそがなくちゃ。
ヒョクはこのまま・・・と言いかけるが、それ以上は言えなかった。
ヤムジョンは死ぬまで今夜のことを忘れないと約束する。
ヒョクが行こうとするヤムジョンを止める。
行くな。
一緒に死のう。
それとも逃げるか?
が、ヤムジョンは言う。
万人をひざまずかせたいの。
誰にも側室の娘だなんて馬鹿にさせない。
ヒョクはなおも言う。
頼む。
おまえが必要なんだ。
ヤムジョンはヒョクを選ぶことなく部屋を出ていく。
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ヤムジョンが王宮に入ることになる。
王様はジャジョムが若い娘を使い、内情を探るのが狙いだと分かっている。
大殿内官キム・インが王様に何やら耳打ちをする。
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ヤムジョンが初夜の準備を整え、王様を待っている。
が、王様はそれを知っていて、わざとイ尚宮の部屋へ行き、戻ってこない。
それはジャジョムへの当てつけのため。
キム・インが耳打ちした内容がこれだったんでしょうね。
結局王様は戻らず、髪飾りはキム・インが下ろしてやる。
髪飾りを下ろすことで初夜を済ませたことになるようです。
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そんな出来事をキム尚宮がジャジョムに伝えると、ジャジョムは腹を立てるどころか大笑いする。
王様は私と戯れたいのだ。
彼も彼で仁祖の腹の内が手に取るようによく分かっています。
待つのだ。
王様は乾ききった木。
一度火がつけば燃え上がる。
娘を拒みながらも最後は愛欲に溺れるだろう。
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仁祖は辞めたキム・リュを呼び、もう一度領議政を務めてほしいと依頼する。
キム・リュを領議政、チェ・ミョンギルを左議政、シム・ギウォンを右議政に任ずるとすでに承政院に王命を出したと言う。
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チョ・ギがジャジョムに新しい重臣の名簿にジャジョムの名前がないことを伝える。
ジャジョムは、私が不満を漏らすか試しているのだと言う。
全くもって余裕の表情のジャジョム。
いずれ王様は私に泣きついてこられる。
いい知恵があるのかと聞くチョ・ギ。
ジャジョムは、世子と仁祖の親子の間を引き裂こうと企んでいた。
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嬪宮カン氏が世子に清は物資が足りないと言う。
今こそ朝鮮の良質な紙や綿布、薬材、たばこなどを売れば、莫大な利益を得られる。
儲けたカネで奴隷市場で売られている朝鮮の民を救いたい。
カン氏は、清の人質となって私はむしろ幸せだと言う。
今までは月に1度しか会えなかったのに、ここでは毎日会えるから。
世子がカン氏に聞く。
まだ私を恨んでいるか?
聞きたいのは私。
初恋の人が私のせいで死んだのです。
実は、世子とカン氏には婚姻にまつわるこんなエピソードがあったようです。
仁祖が世子の婚姻相手を募ったとき、最初に選ばれたのはユン・イリプの娘でした。
彼女が世子の初恋の人。
でも、ユンの政治的主張が問題となり、重臣たちの反対で、カン氏が嬪宮の座を射止めることになります。
イリプの娘はこれを苦に自決。
それで、世子とカン氏の仲はぎくしゃくしていたようです。
そんな2人は清の人質となったことで、夫婦の絆が深まることになったというわけ。
世子はカン氏を抱きしめ、そなたのおかげで幸せだと言う。
そして、力を合わせ、畑仕事でも商いでもやってみようと微笑む。
カン氏は借りた土地が予想外に広大であったことを告げ、3000石の収穫が上がるであろうと言う。
これでまた数百の民が救えると嬉しそうに話すカン氏を抱きしめる世子だった。
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広大な土地を見に行く世子、カン氏、ポンニム大君。
カン氏は米作りを始めるとポンニム大君に宣言。
働き手はどうするのかと聞くと、いい考えがありますと答える。
なんと世子自らが民と同じ服を来て、米作りをすると言う。
清では高官も食べ物を得るために狩りや畑仕事をする。
いい風習は見習うべき。
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1日3回チャン貴人に挨拶へ行かなくていけないと女官に促されるヤムジョン。
王様にもまだ会っていないのにとふくてくされる。
貴人の部屋では、イ尚宮がヤムジョンは実はチョ・ギの庶子だとばらしていた。
部屋の外で3人の会話を聞くヤムジョン。
自ら扉を開け、にこやかに自己紹介の挨拶をする。
貴人にチョ淑媛かキム淑媛かはよく分かりませんが、間違いなく側室の娘ですと言うヤムジョン。
パク淑儀がすかさず、貴人様に失礼よと横槍を入れる。
ひるむことなく、今度はイ尚宮に、あなたがイ尚宮?と話しかけるヤムジョン。
おかげで私は毎日独り寝よ。
だから、尚宮のくせに淑媛が挨拶するのを座って見てるのね。
慌てて立ち上がり席を譲るイ尚宮。
今後は毎日3回欠かさず挨拶に伺うので、陰口をたたくのはおやめくださいと言い、席を立つヤムジョン。
こやつめと叫ぶパク淑儀に、下品な言葉はお控えくださいませとにっこり。
部屋を出るとイ尚宮付きの女官が不服そうな顔でヤムジョンを見る。
ヤムジョンはその女官をビンタ。
そうよ、目が合ったらそうして頭を下げなさい。
貴人の部屋でパク淑儀とイ尚宮が悔しがり、甘やかしてはなりませんと貴人に訴えていた。
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イ尚宮からヤムジョンの話を聞かされる仁祖。
どうやらかなり気が強く傲慢な娘のようだと興味を持つ。
仁祖は、イ尚宮の部屋を早々に引き上げ、ヤムジョンの部屋へと向かう。
その知らせを聞き、大喜びのキム尚宮。
憮然とした表情になるキム・イン。
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王様がようやく来てくれたというのに、背中を向けて顔を見せようともしないヤムジョン。
来てくれなかったことへの不満をつらつら訴える。
そんなヤムジョンをおもしろがる王様。
不満を言いながら振り向き、王様の顔を見たとたん、何も言えなくなるヤムジョン。
ヤムジョンは、恥じらうような表情で、王様がまぶしくてと言う。
これほどに王様がお若い方だとは・・・。
余が若いと?と王様。
はい、さようですとヤムジョン。
若いと言われ、すっかり気を良くした王様は高笑いする。
ヤムジョンもおかしそうに笑う。
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ヤムジョンはこれでがっちり王様の心をつかんだようです。
うまいな。
これぞ妖婦のテクであります(笑)
今後は王様が足繁く通ってくるようになるんでしょうね。
いよいよ本格的に女たちの戦いが始まりそうです。
おお、怖い怖い。
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