登場人物
ヤムジョン:キム・ヒョンジュ
仁祖(インジョ):イ・ドクファ
ソヒョン世子:チョン・ソンウン
嬪宮カン氏:ソン・ソンミ
ボンニム大君:キム・ジュヨン
ナム・ヒョク:チョン・テス
チャンニョル王妃:コ・ウォンヒ
第16話 席藁待罪(ソッコデジェ)
怒り出した王様に驚いたそぶりを見せるヤムジョン。
私は世子様のお戻りをお喜びかと思ってと半べそになる。
下がれと言う王様に、私がどんな失礼をしたのでしょうとしつこく食い下がり、無邪気な(ふりの!)おしゃべりを続けるヤムジョン。
王妃が女傑である年上の嬪宮を恐れているということまで王様に吹き込む。
ヤムジョンの思惑通り、仁祖はますます嬪宮を疎ましく思う。__________
世子と嬪宮は弘済院で足止めされる。
日没後に宮殿に入るようにという王様の指示だった。
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日が暮れ、ようやく迎えが来る。
嬪宮がかごに乗ると、かごに幕が下ろされる。
それも王様の命令だとキム・イン尚膳が言う。
世子にもかごが用意される。
本来男性はかごではなく輿に乗る。
それも王様の嫌がらせ。
が、世子は夜道で落馬することを心配し、王様がかごを用意してくれたのだろうと大いに感謝する。
かごの中で涙を流す嬪宮。
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喪中の罪人なので今は王様にご挨拶ができないと嬪宮が言ったと王様に伝える尚膳。
腹を立てた王様は、父親の霊前で枉曲(祭壇に礼拝すること)するまで、余への挨拶など無用だと伝えよと言う。
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ヤムジョンが王妃にこのままでいいのですかと聞く。
仲介は王妃様の役目だと。
あの手この手で王妃に王様へ進言させようとするヤムジョン。
すると、いいわ、もう一度王様にお願いしてみると言う王妃。
王妃付きの尚宮が、あれはキム昭容の策略だと言う。
承知の上よと王妃。
でも、王様に直言できるのは私だけなの。
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王妃は王様に、子が間違いを犯したらそれを叱り、道を正すのが親の役目だと言う。
国王である余に説教する気か?と仁祖。
嬪宮には私からよく言い聞かせます。
王様は世子様を・・・。
仁祖は王妃の言葉を遮り、もういい、下がれと怒鳴る。
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王妃が席藁待罪(ソッコデジェ)をする。
席藁待罪(ソッコデジェ)とは、罰を請う土下座のこと。
そんなことを王妃がするなど例がなく、下の者たちが全力で止めようとするが頑として聞かない王妃。
王妃は、子どもの罪は母親の罪。
だから、子どもに代わって母の私が許しを請うているのだと言い、静かに土下座し続けた。
世子もおやめくださいと王妃に頭を下げて頼むが聞かない。
ヤムジョンは王妃の席藁待罪(ソッコデジェ)に加わり、大げさに泣いてみせる。
やがて、貴人たち3人の側室もそこに加わる。
世子も、どんな罰でも受けるから母上の席藁待罪(ソッコデジェ)をお解きくださいと訴える。
尚膳が、ここは寛容を見せるのが得策だと王様に言う。
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王妃のおかげで王様と世子、嬪宮が酒を酌み交わす席が設けられる。
王様は言う。
蛮族から受けた恥辱を何としてでもそそがねばならぬ。
それまでは死んでも死にきれぬ。
片時も忘れたことはありませんと世子。
ならば、なぜやつらの風習に染まったのだ?と王様。
嬪宮が蛮族の娘のように馬に乗り、畑仕事をする姿は清を喜ばせる行為だ。
王室が威厳を保ってこそ見くびられずに済む。
そんな王様の言葉に、世子は、私が浅はかでしたと言う。
清がなぜ強大なのかを知りたくてまねたのだと。
学んでこそやつらに勝てると王様。
王は嬪宮に酒を注ぐように言う。
酒を注ぐ嬪宮に、おまえが憎いわけではないと王様。
余のせいで赤子と別れ、満州へ行かされた。
許せと。
そして、重臣たちの手前、仕方なく挨拶を拒んだのだと言う。
とにかく過ぎたことはもう忘れよう。
王様は世子に苦労しただろうと言う。
父上に比べたら私などはと答える世子。
余の辛さを分かってくれるのだなと言い、酒を注ぐ。
胸襟を開いたらすっかり気が晴れたと笑う王様。
王様の本心が全然分からない私です(TωT)
大殿から聞こえる楽しそうな王様の笑い声を聞きながら、怒り心頭のヤムジョン。
ポンニム大君の話になり、親孝行なポンニム大君に会いたいと言い出す王様。
世子と嬪宮が再び怪訝そうな顔になる。
この意味は?
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喪服を着て弔問の準備をしている嬪宮。
が、王様はいつものように弔問は口実で、重臣たちなど取り巻きを集めるつもりなのだと考え、許可しない。
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ヤムジョンが王妃に昨日はご立派でしたと言う。
そして、弔問を許さない王様に一言お願いしますと、再び王妃をあおる。
どうしても王妃に王様を怒らせたいのだ。
王妃は確かにその通りだわ、任せてと言う。
尚宮がこれもキム昭容の策略だと止めようとするが、たおやかな微笑みを浮かべたまま、承知の上だから心配しないでと言う王妃。
父も今度こそ王様の逆鱗に触れると必死に止める。
が、涼しい顔で出かけていく王妃。
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ジャジョムは王様に重臣たちが嬪宮と通じていると入れ知恵する。
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王妃は王様のところではなく、世子と嬪宮の元を訪れた。
そして、嬪宮と王様のもつれた関係をもつれた糸に例えて、静かに話し始める。
無理矢理引けば切れて当然。
糸口が見えないうちは不満があっても耐えるべき。
王様自ら糸口を見つけてもつれた糸を解くまで待つのです。
不満なのは王様も同じ。
弔問することがそれほど重要なのですか?
王妃は世子にも言う。
新しい国を作りたいそうですね。
壮大な理想は抱けるのに、子を人質に差し出した父の気持ちには目を向けられませんか?
そして、穏やかに、でもきっぱりと告げる。
王様が快く思わないから祭壇を片づけるように命じなさい。
糸を解きたければ、今すぐ片づけるのです。
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帰国してからずっと目を伏せ、無表情だった嬪宮が初めて顔を上げて笑う。
年下の王妃に一言も反論できず、ひどくやりこめられたと。
私よりはるかに思慮深いと世子も言う。
嬪宮は世子に、弔問にこだわった私を我欲ばかり強くて愚かだと思ったのでは?と言う。
王妃様はお見通しでした。
私がここまで弔問に固執したのは父のためではないと。
そう。
世子様の地位を守りに来たのです。
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なんて賢い王妃でしょう。
色仕掛けと小細工で王様を操るヤムジョンとは本当に好対照です。
嬪宮も若き王妃に尊敬の気持ちを強くしたでしょうね。
王様も今後ますます王妃に一目置くようになるかも。
ヤムジョン、ピーンチ!
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