2度目の二十歳
全16話
脚本:ソ・ヒョンギョン
演出:キム・ヒョンシク
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主な登場人物:ハ・ノラ(主婦・ウチョン大学1年生)・・・チェ・ジウ
チャ・ヒョンソク(演出家・ウチョン大学演劇学科教授)・・・イ・サンユン
キム・ウチョル(ノラの夫・ウチョン大学心理学科教授)・・・チェ・ウォニョン
キム・ミンス(ノラ夫妻の息子・ウチョン大学1年生)・・・キム・ミンジェ
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第10話
にらみ合うヒョンソクとウチョル。
「そんなに気になるなら妻だと公言すればいい」と言うヒョンソク。
ウチョルは人目を忍んでイジンと夜の散歩。
ヒョンソクはそれを見つけ、部屋で休んでいたノラを呼び出す。
ちなみに、ヒョンソクがノラのためにフェンネルのお茶を入れてくれました。
胃もたれに効くお茶だということをなぜ知っていたのか気になるノラです。
イジンがヒョンソクとノラが一緒にいるのを見つける。
2人を怪しいと言うイジン。
イジンはウチョルに「ノラさんって魅力的みたいよ」と言う。
ノラがお茶のことをヒョンソクに聞くと、おばあさんから教えてもらったのだと答えた。
ノラはおばあちゃんと他人のふりをしていたので、ヒョンソクもおばあちゃんと親しいことをノラに言わなかったのだ。
意地悪だったり、優しかったり、ヒョンソクがいろんな顔を見せることを面白がるノラ。
「また豹変したら永遠に絶交だからね」と笑い、2人は楽しそうに肩を寄せ合って歩いて行った。
翌日、ヒョンソクがイジンをサイクリングに誘う。
ウチョルとノラも一緒に行くことになり、イジンは「ダブルデートね」と楽しそう。
ランチを賭けてヒョンソク+ノラVSウチョル+イジンのレースが始まる。
ヒョンソク+ノラチームが勝ったが、ヒョンソクはランチをせず、イジンを自分の車に乗せて帰ってしまった。
仕方なく残されたノラを車に乗せるウチョル。
ウチョルは先ほどの仕返しとばかりに、無茶な運転をしてヒョンソクの車を抜き去る。
車の中でヒョンソクの悪口を言うウチョルに、「自分はどうなのよ」と嫌みを言うノラ。
従順だったノラが反抗的な態度をとったことに驚き、「急に性格が変わったな」とウチョル。
ノラは「本来はこうだったの」と答えた。
「ククスでも」と言って車を停めたウチョルに、ノラは胃もたれを理由に断る。
ウチョルは花束を買ってきて渡しながら、ヒョンソクの仕事の手伝いを辞めるように言う。
が、ノラは「学費は稼ぐ」と言い、ヒョンソクのバイトを辞める意志が全くないことをきっぱりと伝える。
流暢にウチョルをやり込めるような発言をするノラに目を丸くするウチョル。
ほかの男から花束をもらったことを受けての花束プレゼント。
感動させてまた自分の支配下に置こうとする単純な思考回路に腹が立ちます。
今のノラはそんなことに喜んだりするほど、ウチョルに執着してないことに気づいてほしいものだわ!
花束を抱えて夫とマンションまで戻ってきたノラを見て、お膳立てしてやった甲斐があったと感じるヒョンソク。
ミンスは一緒に帰宅した両親を見て驚く。
事務所に戻り、「目を覚ませと俺に気づかせようとしたんだろ」とサンエに言うヒョンソク。
サンエは「報われないのに悩んでる姿を見たくない」と答えた。
ノラを行かせたのはサンエの独断だったようです。
お母さんの病院は嘘で、ノラとウチョルの関係を修復するきっかけになればと思ってやったみたい。
ヒョンソクとノラをくっつけないためにやったことというわけではなく、ノラのことで頭がいっぱいになっているヒョンソクに冷静に現実を見つめてほしいと思ったのだと思います。
ほかの女のことで悩んでいる姿を見るのはサンエにとってとても辛いはずなのに、サンエはヒョンソクの気持ちを思いやれる優しい人です。
小箱に入った思い出のカセットテープとラブレターを燃やそうとするが、結局燃やすことができなかったヒョンソク。
それを見ていたサンエにヒョンソクは「揺れる思いはいつか消える。でも、大切な思い出は捨てたくない」とつぶやいた。
イジンの授業。
今度のペアとは大学外でデートをすることが課題だった。
そのことをヒョンソクに話すと、デートにふさわしい服を買って出かけろと言われる。
オシャレをして出かけようとしたノラを見たウチョルは、驚きのあまり持っていたコーヒーを手にこぼす。
そして、「僕の新しい相手のことをなぜ聞かないんだ?怖くて聞けないんだろう」と言う。
答えずに家を出るノラ。
デートの前に事務所でバイトをするノラ。
オシャレをしているノラを見て、ヒョンソクも思わず見とれる。
でも、それが芝居だと言うノラ。
ノラは先日のヒョンソクの行動を見て、ヒョンソクはイジンに気があるのだと勘違いしていた。
ヒョンソクはノラとウチョルを一緒に帰らせてやろうとしただけだと答え、ノラのかわいらしさを正直に褒めてくれた。
ペアとのデート。
アメリカ育ちの彼はノラにとても優しく、紳士的に接してくれた。
ノラのやりたいこと、食べたいものをきちんと聞いてくれて、バイトで疲れているノラのために公園でののんびりする時間も作ってくれた。
デートのことをヒョンソクに嬉しそうに報告するノラ。
洋服を褒めてくれたこと、相づちを打って話を聞いてくれたことなど、ごくごく普通のことに喜び、幸せそうなノラに、思わず「今までどんな暮らしをしてきたんだ?」と言うヒョンソク。
ウチョルがヒョンソクにプロジェクトの諮問役を降りると宣言する。
「妻をここで働かせるな。僕はノラの保護者だ」と言うウチョル。
ヒョンソクはウチョルに怒りを爆発させる。
あの日、イジンを連れて帰ったのは、ノラを残すため。
ノラが家庭を守りたがっているから、あんたと話せるように、あんたの浮気相手を連れて帰ったのだと言われたウチョルは狼狽する。
ヒョンソクは、イジンとノラに気づかれないうちにイジンと縁を切るように警告する。
「君に何の資格があるんだ」と言うウチョル。
ヒョンソクは「ノラを好きだからだ」と答えた。
スンサムグループの社長からイジンに電話。
ウチョルがヒョンソクのプロジェクトと似たような企画を持ちかけていることを知る。
驚いたイジンがウチョルに問いただすと、大企業のプロジェクトの諮問だと悪びれる様子もない。
イジンにとっては大学のプロジェクトにウチョルが参加することで父(理事長)に結婚を認めてもらうつもりだったので、独断でそんなことをしたウチョルが理解できなかった。
怒るイジンにウチョルは「ヤツの下で仕事をしたくなかった」と言い、
「なぜそこまで嫌うの」と聞かれると、「君に気がある男だからだ」と答えた。
イジンはそれでも納得がいかず、「結婚が最優先事項ではなかったの?」と訴える。
両親の離婚のことで悩んでいるミンス。
幼いころの記憶を頼りに母の親友ユニョンの元を訪れる。
ユニョンは詳しいことは両親に聞いてと前置きした上で、知っている事実だけをミンスに教えてくれた。
イジンに「結婚が最優先事項ではなかった?」と言われたことで、改めてイジンとノラを天秤にかけるウチョル。
妻であるノラの方が比重は重い。
でも、イジンには「ウチョル大学」という魅力的なバックボーンがついてくる。
さらに「代議士娘婿」という肩書きがつくと考えれば、断然イジンに軍配が上がった。
損得で妻を選ぶなんて最低な男!
ミンスが父に証書を見たことを告げ、「僕の母さんだぞ。無学だと責めて離婚するなんてひどすぎる」と怒りをぶつける。
父はあれこれ言い訳がましいことを並べるが、ミンスを納得させるものではなかった。
部屋に戻ると、母がミンスの布団カバーを取り替えていた。
ヘミに選んでもらったカバーです。
生まれて初めての給料で買ったのだと嬉しそうな母に、
「僕の布団なんかどうでもいいだろう。消える気だったくせに」と言うミンス。
ミンスは証書を母に見せながら、がんで余命宣告を受けていたのに、なぜ言ってくれなかったのかと悲しみをぶつける。
母は父にも自分にも言わず、たった1人で死ぬ気だったのだ。
3か月後には話すつもりだったと言うノラ。
かわいくて大切な息子。
大学生になったばかりの息子にはまず大学生活を楽しんでほしかった。
そんなふうに考える母をたしなめるミンス。
「急変して死んでたら僕はどうなる?」
自分のためにこんなにも怒ってくれる息子にノラは謝った。
ミンスは母の手を取り、「寂しい思いをさせてごめん」と泣いた。
母がミンスを優しく抱きしめる。
ウチョルがそんな2人を驚いた顔で見ていた。
もう涙涙のシーンです。
今後の展開について新たな秘策を思いついたウチョルがノラに電話をかけようとすると、思いがけずノラの方から電話がかかってくる。
ウチョルはノラに来年ほかの大学に入り直すことを提案する。
それならあらゆるバックアップをすると。
静かにウチョルの言葉を聞いていたノラは、聞き終わると「今日は授業がないの?」と切り出した。
「じゃあ、離婚届を出しましょう」
「何だと?」と驚くウチョル。
第10話の感想
ウチョルって知れば知るほど最低野郎です。
イジンのことも本当に愛しているのか疑わしい感じ。
もちろん高尚な会話を楽しめる関係という意味では、ウチョルの理想の女性なんだとは思うけれど、それ以上に彼女の背景にあるものに惹かれているような気がしますよね。
ノラと恋に落ちたときのピュアな気持ちを思い出してほしいわ~。
ミンスが母の秘密を知り、初めて素直になりました。
完璧(に見える)な父に従うだけの何もできない母。
でも、その母がたった1人で死に立ち向かっていたのだと知ったことで、母が抱えていた寂しさや悲しさに気づいたんですよね。
父と一緒になって母を見下していた自分を反省したミンス。
このシーンは本当に涙涙でした(TωT)
さて、離婚届を出すことを決意したノラ。
本当に出しちゃうのかな。
ドキドキです。
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