上流社会|第9話 あらすじ&感想

jrsk14上流社会

SBS 全16話 2015年

演出:チェ・ヨンフン

脚本:ハ・ミョンヒ

出演:ユイ(AFTERSCHOOL) ソンジュン キム・ヒョンシク(ZE:A) イム・ジヨンほか

最高視聴率:10.1%

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【主な登場人物】

チャン・ユナ(テジングループ 末娘)/ユイ(AFTERSCHOOL)
チェ・ジュンギ(ユミンデパート 代理)/ソンジュン
ユ・チャンス(ユミンデパート 本部長)/パク・ヒョンシク(ZE:A)
イ・ジイ(ユナの親友)/イム・ジヨン
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第9話

チャンスの部屋を出たジュンギは大きくため息を一つ。
エレベーターに乗り込むと、社員たちがひそひそ話をしている。
ユナとジュンギの恋愛が記事になったのだ。

すでにジュンギは会長秘書に呼び出されていた。
会長が反対していることを伝え、要望を聞く秘書。
目的があるわけじゃなく、ただの男女の交際をしているだけだと答えるジュンギ。
秘書はジュンギの友達であるユン・ヘジュン記者がユナのバイトに関する記事を書いたことを指摘。
が、ジュンギはそれも恋人の話をした友達がたまたま記者だっただけだと説明し、意図的に話したと思われるのは不愉快だと告げた。
ユナは家からの独立を望み、僕は応援をしただけ。
でも、結果的に記事のせいで独立は失敗したと秘書。
バイトの記事で僕が得るものは何もありませんと言い、ジュンギは席を立った。
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ソヒョンがユナに新聞記事を見せる。
自分より目立ったと文句を言い、相手が庶民だと馬鹿にする。
「あんたの男もカネ目当てよ」と言うソヒョンに、交際を始めたとき、ジュンギは自分の素性を知らなかったのだと力説。
「私からプロポーズしてでも結婚するわ」と宣言した。
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ホン執事が会長に怒られる。
妻の飲酒をやめさせるよう再三命じられていたのだ。
当分の間、自由にさせてはどうかと会長に提案するが、逆に妻を甘やかしていると非難され、クビを言い渡されてしまう。
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またお酒を飲んでいるユナ母。
昨夜、夫の前で暴れ、離婚しましょうと言ったことを思い出して、後悔していた。
飲んで暴れては、朝になると急に怖くなるとこぼすユナ母に、執事は「聡明で美しかった二十歳のころのご自分を覚えてますか?」と質問。
ユナ母は「随分前に人生を捨てたから、昔の自分を思い出せない」と言って泣いた。

これから会長に許しを請うと言うユナ母に、ホン執事がギョンジュンの中間報告と、ユナの熱愛について知らせる。
「ギョンジュンとユナはいつもセットね」とユナ母。

ユナ母は、ユナのことを思うと、罪悪感のせいか、重くて苦しいと言い、自分に憤りを感じているとも言ってました。
ひどいことをしたり言ったりしている自覚はあるんですね。

ホン執事はクビになることを告げる。
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ジイから社内が記事のことで大騒ぎだと知らされるユナ。
ジュンギにメールし、2人で対策を練る約束をする。
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ジイがバイトを辞めて、ユナの会社に正社員として転職することを主任に告げる。
友達の下で働くのはストレスだぞと主任。
平等だと言われていると答えたジイ。
現実問題、それは無理だと言う主任に、そうなったら相談しますとジイは笑う。
明るく素直で人なつっこいジイに主任も最終的には応援してくれた。
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兄がチャンスの部屋へ。
ジュンギの話をするが、チャンスに軽く交わされる。
法人カードの使い込みに関する新聞記事を見せ、おまえの仕業か?と聞く兄。

チャンスがジュンギを使って兄の弱みを調べさせたんです。
まだチャンスとジュンギの間に亀裂が入る前のこと(笑)

父と妻からの電話に怯える兄。
それでも「信じてた親友に裏切られるとは気の毒だ。弱みを知り尽くされてるから追い出すわけにもいかず大変だな」と嫌みを言っていたが、チャンスは「兄貴の弱みも握ってる」と笑いながら交わした。
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ジイを迎えに行くチャンス。
バイトを辞めてユナの会社に転職することを報告したジイに、チャンスは「ユナの下で働くのか?」と反対する。
仕事のことには口を挟まないでほしいとジイは反論したが、「友達の下で働くのはプライドが傷つくだろ」とチャンス。
そんなチャンスに「友達のチェ代理を自分より下に見てるの?そう接してきたの?」と声を震わせるジイ。
「友達だが立場は俺の下だ。
友達にそう思われたら最悪だわ」と悲しそうに訴え、ジイは店を出た。

追いかけて来たチャンスは、ジイがユナと一緒に働くことを尊重することはできないと言うが、ジイはそれでも働くと宣言した。
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父にジュンギと縁を切るよう命じられるが、断るユナ。
「私生活には干渉しないでください。父さんと私はビジネス関係、私は優秀です」と訴えた。

ジュンギへの告白は自分からだったが、一度振られ、改めて向こうから交際を申し込んでくれたことなど、ジュンギのことや彼への思いを堂々と語るユナ。

父を怖がらず、それでいて卑屈になることもないユナの姿に父は何かを感じたようです。
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会長の部屋に入ろうとしたが、怖じ気づき、再び部屋でお酒に手を出したユナ母。
が、ギョンジュンのことを思い出し、その手を止める。
息子とのあれこれを思い出す。
彼はどんなときでも冷静に周りの状況を見つめ、プレッシャーに押しつぶされることなく、強い希望に満ちていた。

会長の部屋に入るユナ母。
夫は来るのが遅いと激怒していて、不在者財産管理にもすぐ同意しろと怒鳴った。
ユナの記事を見せ、「子どものしつけもまともにできんのか」と言う夫に、ユナ母のスイッチが入る。
子どもよりお金が大事な男なんてまっぴらだと言い、協力もしないと宣言。
離婚も辞さない覚悟だし、もし私の実家や部下に手を出したら、あなたがやった数々の悪事を暴露するとすごんで見せた。
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出かける準備をしていたユナがついにアクセサリーケースに入った兄の鍵を見つける。
「僕に何かあったら開けろ」と言って兄から渡されたが受け取るのを拒否したあの鍵だ。

急いで兄の部屋に入るユナ。
ユナは兄から本棚の後ろに隠し金庫があることを教えられていた。

以前兄から言われた言葉を思い出す。
人生の中で数々仕掛けられた罠を前に自分を戒めたユナをすごいことだと褒める兄。
父も昔は純粋で正義感にあふれていたこと、母はとてもいい人なのに、今は自暴自棄になっていることを語り、良心を守るのは難しいことであり、健康な心を保つのも才能だと語った。
そして、ユナにはその才能もあると言った。

そのときに兄は、暗証番号がすべて0070であることを教えてくれていた。

0070を押すと、金庫の扉が開いた。
中に入ったケースを取り出し、例の鍵を使って開ける。
中にはテジングループの株券やUSBが入っていた。
自分の部屋の金庫にそれらを隠すユナ。
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イェウォンの秘書がジュンギに会い、ユナの姉であるチャン専務の命令でスカウトに来たことを告げる。
本当に僕の実力を評価して誘ってるのか、利用が目的なのかを知りたいと申し出たジュンギ。

秘書はそれをイェウォンに報告した。
お金の条件さえ合えばスカウトに応じるかと思うと言う秘書。
イェウォンはユナと結婚しないなら役に立たないから、しばらく様子を見ましょうと答えた。
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ユナの会社に入ることに不安を感じ始めたジイ。
そのことで本部長ともケンカをしたと言う。
ユナはいつか兄が自分を褒めてくれたときのように、人生に仕掛けられた罠の話をし、ジイを褒める。
「あなたの心は学歴で例えるならば、ハーバード大学の博士号よ」と。
そう励まされ、ジイに笑顔が戻る。
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ユナがティファニーでステキな腕時計を見つける。
そこへチャンス母からジイへ電話。

チャンス母はチャンス兄を使って、ジイの連絡先を調べてました。
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ジュンギ母は友人からのメールで、ユナが財閥令嬢であることを知る。
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チャンスに呼び出されたユナ。
ジイのことを心配するチャンスに、友達だから誘ったのではなく、豊かな感性で仕事ができるという才能に惚れ込んだのだと説明するユナ。
「よろしく頼む」とチャンス。

チャンスは「ジュンギの愛を信じてる?」と切り出した。
「もしヤツがおまえに意図的に近づいたとしたら?」と。

告白したのは私だから、それはありえないと笑うユナ。
それ以上チャンスは何も言わなかった。
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ジュンギの部屋を掃除に来たジュンギ母。
鍵のついた引き出しを開け、ユナの資料や写真を見つける。

鍵を開けて引き出しまで掃除する母って……∑(゚Д゚)
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待ち合わせ場所にやってきたユナはジュンギにプレゼントを渡す。
ティファニーの腕時計だ。
腕にはめてもらいながら、何か言いたげな表情のジュンギ。
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ユナが記事のせいで気まずい思いをさせてしまったことを謝罪。
さらに、兄が残した株とUSBのことを相談する。
USBの中身はまだ見ていない。
ジュンギは、役員が会社の株を買うときは公表する義務があるから、内密に買うことはできないはずだと指摘。
お兄さんの失踪後、みんなが忙しくしているときに第三者が買ったのかもと推測し、第三者を調べるようにアドバイスした。
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チャンス母に呼び出されたジイ。
チャンス母は「せめて大卒なら電話しなかった」と言う。
ジイは、ユナに言われた健康な心は才能だということ、高卒であることを恥じてはいないことを明るく話す。
「チャンスが惚れるわけだわ」とつぶやく母。

母は改めてチャンスとの結婚は絶対に認めないと宣言した。
「私も親が反対する結婚はしません」と答えたジイだったが、「でも、結婚を考えるまでは付き合えますよね?」と続けた。
「プライドはないの?」とジイを罵り、「息子を愛してるなら別れて」と詰め寄るチャンス母。
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傷ついた心を抱え、とぼとぼと歩いて帰宅したジイ。
そこにジイを待っていたチャンスの姿を見つけると、たまらず涙が溢れてきた。
チャンスに駆け寄り、抱きついた。
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これから使う予定の仕事部屋を見に来たユナとジュンギ。
まだ何もない部屋。
「ここからのし上がれ」とユナを励ましたジュンギだったが、ユナは兄の問題が解決したら仕事を辞めると宣言した。
驚いたような目でユナを見るジュンギ。
時々そんなふうに戸惑った目で自分を見ることに気づいていたユナ。
「そういうときにはこうすることにしました」と言い、ジュンギにキスをした。

「君は変わってるな」とつぶやくジュンギ。
不安そうに振り向き、「私が嫌いですか?」と聞くユナ。
今度はジュンギの方からユナにキスをした。

ジュンギ 心の声……。
愛が何かは分かる。
惨めなときも笑顔にさせ、過酷な現実に希望をもたらす。
そして、置かれた状況に喜びすら感じ、その喜びが過酷な現実に留まらせる。
だから、僕は愛を最も警戒している。

だが、すでに手遅れだったことに僕は気づいてなかった。

第9話の感想

ラストのジュンギの言葉。
つまり、最初は意図的に近づいた。
貧乏人生から脱出するための手段として。
でも、いつの間にかユナを本気で愛してしまった。
そういうことですよね。

そうは言いつつ、ユナが仕事を辞めるつもりだと言えば、戸惑ったような表情になるわけだから、テジングループの娘としてのユナが必要なことは必要な様子。
でも、そこと関係ない部分で、本当にユナという女性を愛してしまった。
ま、正直なところ、令嬢だと知ってて付き合って、本気で好きになったとしても、今さら愛をどうこう語られてもねって気がしちゃいます。
だって、ただのバイトの子だったらそもそも付き合う気もなかったんだし、心の距離が縮まる状況すら生まれなかったわけでしょ。
ユナがすべてを捨てて、本当に何も持っていないただの一般人(いや、それ以下)になったとしても、彼女を選ぶのだと言うなら、ジュンギの愛を信用してもいいけどさ。

とにかく今、ジュンギが本当にユナを愛してしまったのだとしても、スタートは意図的だったのだと知ったら、ユナは相当ショックですよね。
ジュンギの愛をすべて信じられなくなってしまうはず。
そんな日が近い将来必ずやってくるのでしょう。
怖い怖い。

チャンスとジイもチャンス母の妨害が今後強まっていくんだろうな。
チャンスにすべてを手放す勇気が持てるか持てないかって話でしょうね。
でもさ。
まだ若いチャンスに自分の未来を選択させるのって酷ですよね。
生きてきた長さよりずっと長い残りの人生、そして生まれてくる自分の子孫たちの人生をも左右する選択。
親たちにしてみれば、「誰と結婚したって同じ」って言うはずなんですよ。
だって、実際どんなに愛し合って結ばれた2人であっても、努力なしには幸せな結婚生活が送れるはずはないのだし、相手が誰であれ、我慢したり譲歩したり歩み寄ったりしなければいけないのなら、誰でも同じという極論になるのは致し方のないこと。
だったら、目の前にある愛のために、すべてを捨てることがどんなに危険なことか、親には分かるわけですよ。
でも、若い男女にそんな言葉は届かない。
チャンスが今後どんな選択をするのか、心配しながら見守りたいと思います。

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hacchi

『冬ソナ』以来、韓国ドラマにのめり込んで早15年以上。その間に見てきた膨大な数のドラマの情報を踏まえつつ、私独自の視点に基づいた自由な切り口で、ドラマを紹介していきます。

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