第56話
ソルランとの言葉遊びを楽しむスニムン。
ソルランが勝ったら願い事を聞くと約束したものの、いざソルランが勝ち、「女官たちに少しだけ穏やかに接してほしい」とお願いしたとたん怒り出す。
部屋からつまみ出され、罰を与えられるソルラン。
でも、ソルランは屈しなかった。
なぜならスニムンに自分をヤンアだと思ってほしかったから。
曲がったことが嫌いで、スニムンにも厳しかったヤンアをスニムンは尊重していたと言う。
「今後は余に逆らわぬと約束しろ」と言うスニムンに「嫌です」と拒否するソルラン。
「本当は優しい王様を皆に誤解させたくない」と主張。
ヤンアと自分を重ね合わせ心を開いてくれるか、怒らせて殺されるか、ソルランにとっても大きな勝負だった。
ついにスニムンが折れる。
倒れたソルランに「ヤンア」と呼びかけるのを、ソルランは遠い意識の中ではっきりと耳にする。
ヤンアのことをソルランに話してくれるスニムン。
妹ヤンアの夫を謀反の罪で殺したため、ヤンアはスニムンを恨みながら首をつって死んだのだと言う。
そして、「おまえを見ると、ヤンアを思い出す」と言い、改めてソルランの願いを聞くと約束してくれる。
ソルランはもう1つ願いがあると言い、「私の両親の敵を討ってください」と申し出る。
自分たちが住んでいた村を襲い、両親を殺した盗賊たちを捕まえてほしいと。
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ソルヒは父に母とソルランのことを聞かれ、2人とも亡くなったとウソをつく。
やっぱりそうか~!
ソルランは亡くなる前に自分の代わりにスベクヒャンとなるようソルヒに頼んだと言う。
もちろん真っ赤なウソ!
クチョンは武寧王こそが自分たち家族を殺した張本人だと思っているので、ソルヒが武寧王の娘として生きることを許したくないのが本音。
でも、ソルヒは父の手を拒み、このまま王女として生きたいと訴えるのだった。
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クチョンが男の子を預けた夫婦はこの子をどこかへ売り飛ばそうとしていた。
男の子はそれを聞きつけ、クチョンの家に逃げてくる。
体にある虐待の跡を見て、胸を痛めるクチョン。
仕返しにその夫婦の家で大暴れする。
愛する妻も娘も死んだ。
唯一生き残った娘も行ってしまった。
クチョンはこの男の子と一緒に暮らすことを決める。
この子の愛くるしい笑顔に救われたと思います、本当に。
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王様はソルランと一緒に盗賊に襲われた村を訪れる。
悲惨な現実を目の当たりにするスニムン。
飢えた子どもたちは空腹を訴えて泣き、大人たちもわずかな食べ物を奪い合う。
想像を遥かに超えたひどい光景に気分が悪くなるスニムン。
スニムンにソルランは語る。
こんな暮らしをしている民でさえ希望を持って生きているのだと。
いつか王様が盗賊を退治してくれて、別れた家族を探してくれて、奪われた土地を取り返してくれると信じていると。
「余を信じてる?」
ソルランの言葉に涙を流すスニムンだった。
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民の父としてこのひどい現状を何とかしようと本気で考え始めたスニムン。
そして、百済の力を借りる以外に方法はないという答えにたどり着く。
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武寧王の元へコヨンが返書を持ってやってくる。
返書を読む武寧王。
そこには「百済が盗賊を掃討すれば、キムンを委ねる」ということが書かれていた。
コヨンと手を取り、百済とキムンが1つになったと喜ぶ武寧王。
ソルランは梅の花を見つめながら、「太子様もお喜びでしょうね」とつぶやき涙を流す……。
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帰らないつもりなんでしょうね。
せっかく使命を果たしたのに。
辛すぎるソルランとミョンノンの恋であります(TωT)
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